京阪260形をスケール通りに製作する その1

2013年05月26日 01時53分00秒 | 鉄道模型/製作中-京阪260形【休止】

前回紹介した京阪600形「けいおん!」ラッピング車のキット。
アニメ或いは映画「けいおん!」について正直に申し上げますと、それ自体は一度も見たことがないのですが、作品中にも登場した北近畿タンゴ鉄道や叡山電鉄といった「聖地」を以前からよく訪れていた身としては気になる存在ではあり、友人によって、或いは大学の授業等でその評判も幾度か耳にする機会があり、内容はもとより、映像作品としても同作品が十分に優れたものであることは承知しているつもりです。
そして、600形にラッピングが施されていた当時も現地を訪れることこそしませんでしたが、プラッツから鳴り物入りで同キットが発売された時に「今更ながら」実車への興味が再燃し、この派手なラッピングを模型で再現出来るとなれば、キットとしての製作が楽しめるのはもちろんのこと、そのクライマックスとなるデカール貼りなどにおいては自らの技量も確かめることが出来、これは大変楽しめる(紙一重で苦しむことになりますが)のではないかと思いまして…。
そこで、「いつ作るか? 今でしょ!」ではないですが(笑)、しばらくは店頭でパッケージを眺めるばかりであったものの、鉄コレ17弾が発売されたこの機会に思い切って製作に踏み切ることといたしました。
以上、弁解終わり。(^^;

さて、キットの内容は、以前から発売されていたGM製のキットに販売元のプラッツが追加パーツとデカールを付属させ、パッケージと違わず「けいおん!」ラッピング車が製作出来るようになっています。
GMキットの部分自体は従来と全く変更点が無いので、おまけパーツとして500形や600形1次車の前面が付属し、260形の1両が製作出来るようになっています。
つまりはデカールを無視してそれらを製作することも十分可能であるわけです。キットはデカール込みでも比較的安価であるため、品薄となっているGMの京阪600形を容易に手に入れようと思えばこの製品を買うのも一つの手でしょう。

そして、この従来のGMキットと変わらない構成が私にとっては大変都合が良く、まずはこの260形の部品を用いて、

・267→260形のうち片開扉で製造された最後の車両、キット由来の260形おまけパーツを用いて製作
・280→後期260形にみられる両開扉の車両、余剰となっている鉄コレ600形2次車を改造(前面付け替え)して製作

…なんてことを目論んでいるわけで、京津線地上区間で最後まで残った編成の一つである267(片開)と280(両開)による魅惑のペアを「スケール通りに」再現したいと思っています。
「スケール通りに」というのがポイントで、もはや決定版と言える鉄コレが出た以上キットを素組みするのはどうも抵抗があるのと、旧い水準のGMキットがどこまで現代水準に追いつけるのか、自らの手で確かめてみたいという理由です。

それでは、キットから260形の部品を切り離し、並べてみます。


プロポーションは非常に良い感じです。
これ単体で楽しむならば素組でも何ら問題は無いでしょう。

しかし、現代水準の鉄コレの350形と比較してみると…


窓の位置で合わせてみると、やはりオーバースケールです。
幸いにも全長と窓の大きさは両車でほぼ一致しているので、側板に関しては上下をカットするだけで簡単にクリア出来そうです。


前面も一回り大きくなっています。窓の大きさは大体同じです。
今回の267も280も幌枠は撤去するので、前面を三分割して調整した後、再構築すれば何とかなりそうです。


もちろん屋根も幅広となっています。
細かく彫刻されているモールドは生かしたいので、簡単に両脇を削ることで対応したいと思います。

さっそく製作に入っていきましょう。


鉄コレに合わせて上下をカットした側板(上)。


前面は当初考えていた通り、幌枠を削った後、雨樋をラインにオデコの部分を切り離し、三分割したのち再構築をしました。
ライトや標識掛けなど、拘るならば徹底的に金属部品に置き換える手もありますが、今回は極力キットを生かすつもりでモールドの類はそのまま、「引き算」の加工のみで製作していきたいと思います。

GMキットを鉄コレに合わせてスケール通りに組むことが出来るか、もちろん鉄コレというお手本があるからこそ可能である試みであるわけですが、この「試み」が上手くいけば、今度は同様に600形2次車をスケール通りに加工して組んだ上、「けいおん!」ラッピングを施したいと思っています。

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