幻の至宝「薔薇色のキャンパスライフ」

2010年06月28日 23時40分04秒 | 日記
クーラーのガンガン効いたバスに乗って、強い陽射しの照りつけるバスプールで降りて、また僕の1週間が始まりました。
今まで何の変わり映えもない1週間を延々と繰り返してきたような気がしますが、今週はきっと何か違うはず。同方向に向かう人混みの中でそんな根拠の無い自信を抱いたまま、教室へ向かったのでした。


4限は「京都地域論」。
幕末史が専門という先生が、なぜ秀吉の京都改造に着目したのか、なぜ文化財を残す意義があるか、という内容が主でした。
「忘れもしない19XX年X月XX日、目の前で御土居が潰されるのを見たんです!」
「あの日あの時あの時間、あの光景を目にしていなかったら私はもっと薔薇色の人生を送っていたであろう!」
と某深夜アニメのセリフにも似た思わず噴き出すような言葉のいくつかが続出し、しかしながら大事なことも仰っておられました。
特に鷹峯地域の御土居に関してはちょうど「京都学フィールドワーク」で調べていることと重なるので、少しばかりヒントも得られたような気もします。最近気になっていた堀川(初代)の源流にも触れられ、昨日訪れたばかりの地域をもう一度フィールド「ウォーク」してみたくなりました。

5限「教師論」終了後は、急に本が読みたい衝動に駆られたので存心館地下のブックセンターへ。文学部の学生としては至って健全な傾向でしょう。
やることはまだまだ多い、むしろこれからなのに本を読みたくなってしまうのが自分の悲しい性なのですが、幸い、本を買うことには惜しげもなくお小遣いを投入しても良いという理解ある家族のおかげで、今日もお買い上げ…。

トップ写真にもある通り、昨日と今日買った本を合わせて紹介します。
まずは「四畳半神話大系公式読本」。前述の「某深夜アニメ」とはこの「四畳半神話大系」のことで、そのアニメと原作のガイド的役割の本です。毎週観ているアニメが更に印象深くなって、文中では作者の森見さんの大学時代にも触れられていたりして、なかなか面白い。
実は原作・アニメ共に登場するいくつかの「ありそうでないサークル」に憧れを抱いているのですが、これを読んで以来、大学の自転車整理に当たるバイトの兄ちゃんたちが「自転車にこやか整理軍」にしか見えない!(笑
そして昨夜原作の「四畳半神話大系」を読み終えたということで、次の森見作品として「きつねのはなし」を買いました。これも京都を舞台とした大学生ものです。
最後に、村山由佳さんの「明日の約束」は去年買った「蜂蜜色の瞳」の続編です。年1冊ペースで物語が進んでいくのですが、去年の9月に買った前作の記憶が曖昧ながら甦ってきて、早速読み進めています。
こうして数々の小説を何故か授業中に読みながら、今となっては異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化を送っている僕も薔薇色のキャンパスライフを夢見るのです。


帰りは置き去りにしていた愛車に跨って帰りました。大学から円町までの坂を駆け下りるのはやっぱり気持ちいい。京都の大学生で良かったと思う瞬間。

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