【単発】キハ22形700番台北海道色

2013年10月20日 01時47分56秒 | 鉄道模型/単発ものいろいろ
唐突ですが。
元はこの時の片割れです。もう2年前になるんですね。

多彩なキハ20系列を製作しているうち、工作箱の片隅で加工中のGM製キハ22を眠らせていることに気が付き、塗装+αで完成に持ち込めそうだったので再開することにしました。
模型としてはそのものズバリの車両がGMとマイクロから製品化されていますが、GMは前期型がモデルのためにドア部分が異なり、マイクロは4両も要らない……ということで、GMキットの首都圏色から改造することに。
実車はJRに入ってからの1990年、状態の良い後期車の中から2両が函館本線上砂川支線用として先に苗穂で改造され、後から4両が快速「ミッドナイト」に併結されて五稜郭入り、それぞれ北海道色に装いを改めて函館本線・江差線で活躍していました。
上砂川支線用は幕板部にも萌黄の細帯が入り、識別するポイントとなっています。

北海道色の帯ですが、この時代は萌黄と青の帯が分離したいわゆる旧色で、これを塗り分けるのが(私の技量では)なかなか困難なため、今回はガイア―ノーツの「おうちdeデカール」に助けてもらいます。
実はコレ、以前にも使用した経験がありまして……


まだ窓を入れていませんが、GMキット組みのプリンセスライン(元・国際興業)のキュービックです。
コレのロゴマークと方向幕を「おうちde~」で製作したところ、なかなか好感触だったので(何より製作過程が楽しい)今回はより広範囲にかかる帯で試してみようというわけです。


ペイントで適当に描いた帯を付属の光沢紙に印刷して、接着剤シート(上半分の色が変わっている部分)を貼り付けたところ。


サボ受けを目印に緩くマスキングして位置決め。
帯を切り出し、接着剤シートを剥がしてから車体に貼り付け、上から水で馴染ませてから台紙をずらすと……


手軽に北海道色が現れました。


小一時間かけて全体をぐるぐる、そしてクリア保護。
萌黄色が少し濃くなってしまいましたが、モールドの凸凹にも思いのほか馴染んで成功、と言ったところでしょうか。
実はデカール貼り付けのために縦樋の追加(乗務員扉と客用扉の間)を省略していたのですが、これなら追加しても良かったかもしれません。


近付くと如何にも「PCで描きました」といったようなドットの粗さやボケは若干ありますが、30cmも目を離せばごく自然に見られる仕上がりです。
屋根、浮いてますね……。

ここからは完成後の写真です。


後期型の特徴であるドアは、製品に彫刻されているプレスモールドをパテ埋めして再現。
いったん削ったドアレールは後からコルゲート板を切り出して貼り付けました。


もう一つの特徴は、9つ並ぶベンチレーター。
首都圏色キットの屋根板には前期型に合わせた皿穴しかモールドされていないので(しかも後期型とは全て位置が異なる)、一つひとつケガいて穴開けしました。


床下はKATO製キハ20の動力を用い、KATO・GM・鉄コレ(津軽鉄道キハ2400から)・各種ジャンクの床下機器をミックスして貼り付け。
合わせて窓ガラスやTNカプラーは干渉する部分を取り除き、キハ20とは異なる床下機器の再現に拘ってみました。


キット付属の前面窓はRがキツすぎるので、少し削って鉄コレ津軽のものに置き換え。
デカールのお陰もあり、比較的すっきりとまとめることが出来ました。塗装技術も上げたいところですが、ちょっと肩の力を抜きたい時はこれでも良いのかもしれません。
車番は今のところ保留ですが、近日中にやって来るであろうTOMIXのキハ40-700から拝借することにしましょう。

以前製作のキハ2041(現在譲渡済)と合わせて、これで北と南のキハ20系列を作ったことになりますが、民営化直後の国鉄型車両には形式・塗色共に多彩なバリエーションがあったのだと、いま改めて驚かされます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿