西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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プルースト 「失われた時を求めて」への招待 

2021年05月24日 | 覚え書き

 

プルースト原典講読「失われた時を求めて」 月曜15:30-17:00

プルーストの大作「失われた時を求めて」を原書で読み進めています。最新の研究成果をふまえつつ、作品の成り立ち、主要テーマ、歴史的背景への理解が深まるよう 解説いたします。原書で読むことで翻訳では味わえない作品の真髄に迫ることができますが、中級以上ならどなたでも参加できるようていねいな解説を心がけています。 (講師・記)
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/1ec676b4-16bc-bd71-a818-5c8ef1ae3d3b

プルースト「失われた時を求めて」 の読み解き方

プルーストの大作「失われた時を求めて」は無意識的記憶による文学創造の試みです。今期は『ソドムとゴモラ』から『囚われの女』へと読み進め、美学的問題と、同性愛者たちをめぐる悪徳の問題がどう絡み合うのかについて考えます。フランス語のわからない方でも参加できますが、一部原文と和訳の比較解説も行う予定です。

菅沼 潤(スガヌマ ジュン)
京都大学文学部卒。慶應義塾大学文学部修士課程修了。パリ第四大学に留学。翻訳書に、ル=ゴフ『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』(2014年、藤原書店)、『時代区分は本当に必要か?』(2016年、藤原書店)など。

 

失われた時を求めて」への招待

プルーストの誕生日(1871年7月10日)の150周年を記念する講座。
『失われた時を求めて』は20世紀フランス文学の傑作として高く評価されているが、桁外れの長篇であるうえ、理解に困難をきたす箇所も多い。
 冒頭にあらわれる不眠の夜、作中で重要な役割を果たす無意志的記憶と印象(および大掛かりな比喩)、大きな位置を占める社交界、ドレフュス事件と第一次大戦、さらにはユダヤの問題、「ソドムとゴモラ」と称される同性愛などの主題がいかに描かれているかを検討、本作における人間と社会の認識を考える。(講師・記) 

講師詳細

吉川 一義(ヨシカワ カズヨシ)
 1948年大阪生まれ。東京大学文学部仏文科卒。同大学院博士課程満期退学。フランス政府給費留学生としてパリ・ソルボンヌ大学、高等師範学校に留学、文学博士号取得。とくにプルーストの小説の成立過程や絵画との関係などについて研究。主な著書に『ディコ仏和辞典』(共編、白水社)、『プルースト書簡集総合索引』(仏文、共編、京大出版会)、『プルースト美術館』(筑摩書房)、『プルーストの世界を読む』(岩波書店)、『プルーストと絵画』(岩波書店)、Dictionnaire Marcel Proust (共編、Champion)、Proust et l’art pictural(Champion、2011年カブール=バルベック・プルースト文学サークル文学賞、2012年学士院賞・恩賜賞受賞)、『対訳 フランス語で読む「失われた時を求めて」』(白水社)、Relire, repenser Proust (Collège de France、近刊)。2010年アカデミー・フランセーズより学術大賞「フランス語フランス文学顕揚賞」を受賞。プルースト『失われた時を求めて』を全訳(岩波文庫、全14巻、2010-19)。

プルーストとサルトル 哲学と文学のはざま オンライン講座

サルトルはプルーストを批判した作家だと考えられている。『文学とは何か』でサルトルは、プルーストをブルジョワ作家として厳しく弾劾したためである。しかし、『失われた時を求めて』はサルトルの愛読した小説であったし、哲学書のなかでしばしばプルーストに言及するのみならず、その小説にも大きな影響が見られる。本講座では、サルトルのプルースト読解と、作家に対する両義的な関係を見ることを通して、プルーストにおける心理学、哲学的側面に光を当ててみたい。 (講師・記)

講師詳細

澤田 直(サワダ ナオ)
1959年生まれ。パリ第1大学大学院哲学科博士課程修了。白百合女子大学教授を経て、現在、立教大学文学部教授。専門は、フランス文学・思想。主な著書に、『〈呼びかけ〉の経験』(人文書院、2002年)、『ジャン゠リュック・ナンシー』(白水社、2013年)、編著に『サルトル読本』(法政大学出版局、2015年)、訳書に、サルトル『真理と実存』(人文書院、2000年)ほか。

 

プルーストのパリ「失われた時を求めて」の舞台となった街 

 マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』には、語り手が生きた19世紀末からベル・エポック時代のフランス社会の諸相が映し出されています。プルーストは小説の舞台となったパリの街をどのようにとらえ、どのように描いたのでしょうか。
 主人公の就寝のドラマや、シャルリュスの同性愛シーン、ジルベルトと遊んだシャンゼリゼ、貴族のサロン風景、スワンの嫉妬の描写…。
 パリの街の生活風景を踏まえながら、これらの場面にアプローチすれば、この小説の新たな魅力を発見できるかも知れません。
 華やかであやうい「プルーストのパリ」を味わってみましょう。 (講師・記)

講師詳細

吉川 佳英子(ヨシカワ カエコ)
愛知工業大学教授。パリ第3大学文学科博士課程修了。博士(文学)。専門は現代フランス文学で、主にプルーストを研究。他にフェミニズム文学、ジェンダー理論など。主な著書にLa Genèse des Cambremer dans A la recherche du temps perdu, esthétique et snobisme (単著)(Presses Universitaires du Septentrion/1999)、『「失われた時を求めて」と女性たち』(彩流社/2016)、Index général de la Correspondance de Marcel Proust(共著)(京都大学学術出版会/1998)、大阪大学記念論文集『Correspondance』(共著)(朝日出版社/2020)、『セクシュアリティ』(共著)(水声社/2012)、『フランスと日本 遠くて近い二つの国』(共著)(早美出版社/2015)など。主な訳書にラクシモヴ著『失われたパリを求めて マルセル・プルーストが生きた街』(共訳) (春風社/2010)、ジャン=ルイ・ドブレ,ヴァレリー・ボシュネク著『フランスを目覚めさせた女性たち』(共訳)(パド・ウイメンズ/2016)、など。 日本フランス語フランス文学会、比較文学会、日仏女性研究学会、ジェンダー学会、日本ペンクラブなどに所属。

 

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