西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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ブリュノ・クレマン 講演会 

2016年04月10日 | 手帳・覚え書き
日時: 2016年04月18日(月) 18:30~20:30
場所: 日仏会館1階ホール
講演者: ブリュノ・クレマン
(パリ・リュミエール大学共同体/パリ第8大学、フランス大学学院)
     Bruno Clement

講演:
「声なき者たちの―プロソポペイア、文学と哲間比喩形象」
La voix des sans La voix, prosopopee, figure entre la litterature et philosophie

人間の声は思考にとって手強い相手である。肉体的であると同時に精神的で、言葉と歌の媒体で、発する語にイントネーションで味わいを加え、
動物的であると同時に人間的で、つまるところ、声は自然である。けれども、それだけではない...。
本講演は、プロソポペイアという比喩形象から出発して、この本質的な曖昧さを追究する。プロソポペイアは、不在のもの、死者、超自然的なもの、
さらには無機物にも声を与えることで、それが作り出すテクストにつねに教訓的な奥行きを与える。
プロソポペイアを使うことで、哲学者や理論家(プラトン、ルソー、ニーチェ、フロイト、フーコー、レヴィナス)、詩人や小説家(ベケット、ブランショ、
ドゥギー、サロート)は、通常の慣習的な言説を超えて、異質で時ならぬ声―もう一つの声―を聞かせる。
良心の頂点から聞こえる真実の声、気難しい声、道徳的な声。垂直に降りてくる声。

ブリュノ・クレマン
元国際哲学コレージュ院長(2004年-2007年)。
パリ第8大学教授、フランス大学学院会員。現在、パリ・リュ
ミエール大学共同体学術委員長。著書に、『特性なき作品―
サミュエル・ベケットの修辞学』(Seuil, 1994年)、
『読者とそのモデル』(PUF, 1999年)、『注釈の発明―
アウグスティヌス、ジャック・デリダ』(PUF, 2000年)、
『方法の物語』(Seuil, 2005年)、『垂直に降りてくる声』
(Belin, 2012年)など。

【登壇者】
ブリュノ・クレマン (パリ・リュミエール大学共同体/
パリ第8大学、フランス大学学院)
【ディスカッサント】郷原佳以 (東京大学)
【司会】澤田直 (立教大学)
【主催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【助成】 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
【後援】水声社

同時通訳

* ブリュノ・クレマン氏は4月19日18 : 30~20 : 30に日仏会館501会議室でセミナー「哲学者と文体の問題」を行います。
* 日仏会館フランス事務所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページのイベントカレンダーからの申込みが必須となります。
警備強化のため、当日の受付に際しては身分証明書の提示をお願いしております。
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