西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

『ジョルジュ・サンド事典』 Dictionnaire George Sand t.I. t.II

2015年11月24日 | 手帳・覚え書き
『ジョルジュ・サンド事典』第一巻、第二巻が出版されたと、以前にこのブログでお知らせしました。

http://blog.goo.ne.jp/csophie2005/e/7feae7dcea156ace2d685d4d7588c0c6

本事典の中で、西尾は déguisement の項目を担当させて頂き、サンドの作品に回帰的に登場する
「変装」のテーマについてサンドの様々な作品を取り上げ、サンドの変装に関する理念を論じています。
坂本先生は日本のサンドの小説の翻訳史を中心に日本とサンドの関係などを紹介されました。

この事典は、数日前に、おそらく一週間以上前に届いていました。「届いていました」というのは
おかしな表現ですが、予期せぬ事件が起こったからなのです。

なんとこの貴重な『ジョルジュ・サンド事典』がマンションの玄関口にある高い棚の上に置かれたまま、
可哀想に何日も放って置かれた様子だと、管理人さんがわざわざ届けに来て下さったというわけなのです。
一冊何百ユーロもするのに、取っていく人がいないというのも日本らしいこと。
郵便局には厳重な申し入れをしておきましたが、分厚すぎて郵便受けに入らなかったからではないかと
いうのですが、それにしても日本郵政株式が上場したばかりだというのに、このような失態は郵政省の
トップ人には預かり知らぬことかもしれませんが、人手不足のブラック企業にも似たこのような失態は、
是非とも無しにしてもらいたいものです。


この事典が上梓するには、十年以上の歳月が必要でした。この膨大な書の刊行を企画し編纂の仕事を完遂
されたクレルモン・フェラン大学(=ブレーズ・パスカル大学)のSimone Bernrd Griffith 氏、及び Pascale
Aulerie-Jonchiere 氏に敬意を捧げるとともに、厚く御礼申し上げます。

コメント
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