いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

FRBの”金融政策コミットメント”キター!→日銀「ホレ見ろ」勝利宣言

2011年08月10日 05時50分13秒 | 経済関連
声明発表を受けて、ダウは大幅回復に向かいました。

異例の低金利を少なくとも今後2年間維持、米成長は予想より著しく弱い=米FOMC | Reuters


恐らく、声明発表後に、これが何の意味があるのか?ということで、一瞬の失望を誘い、マーケットは下げた(ダウは一時マイナスに転じたみたい)のではないかと思われます。

が、段々と打つ手に窮しているというか、これといった目新しい手段は示せない、ということかと思います。これは、「日本での経験」(日銀のお得意のフレーズだ)からすると、まあそうだろうね、ということではありますが。

で、今後2年間は利上げしない(低金利を続ける、ある程度のインフレを許容します)という宣言をすることによって、落ち込みを防ごう、という意図であるということかと思います。

あれだ、日銀研をはじめとする、日銀論客部隊の勝利宣言ということですかな(笑)。我々が「最先端を行っている」という自負があるようですからね。

金融政策コミットメント効果についての金融研論文


FRBの狙いや効果としては、既出のものである、ということかと。しかも、日銀の辿った道を似たように進んできている、と。
これ即ち、日銀の「それみたことか、やっぱ同じようなことしかできないんじゃないか」という声が聞こえてきそう、ということかな。

あー、また白川総裁の講演とかで、自慢話が出されそう。
本日の会見なんかでも、記者質疑で解説に熱がこもりそうな予感(笑)。


けど、マーケットとしては、当初「こりゃ、何の意味があんの?」的な反応だったのでは。何が効果あって、どういう政策意図なのよ、と。だから、下げたのでは。買入増額とか、そういう分かりやすい話を期待していたのに、出されなかったから、急に失望売りが出されたのかな、と。

だが、コミットメントとか言うものが、市場関係者にとってどういうものなのかが理解されないと、政策効果は十分に発揮されないのかもしれない。そこは、市場との「応答、コミュニケーション」というやつですか。


本日の東京市場が楽しみですな。