いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

東電、経産省、保安院の3悪人に原子力を委ねることはできない

2011年08月18日 12時43分14秒 | おかしいぞ
日本という国は、今になってでさえ、何も変わらないのだな。
ウソを続ける、重要な事実を隠す、出鱈目を言い続ける、そういう体質が永続しているということである。

事実やデータに基づかない、冷静な議論も解析もできない、そういう国なのである。この期に及んで、嘘に塗り固めた発表を繰り返すような、情けない連中なのだ。まさに、戦時中の大本営発表という出鱈目を続けたのと、何も違いがないのである。

進歩も反省もない、腐敗し切った悪しき官僚主義的組織である限り、原子力などという危険なものを任せるわけにはいかないのだ。


泊原発の再稼動にしても、菅総理退陣が確定的となって、官邸からの圧力や支配力が及ばなくなった時期を見計らって、一気に「既成事実」を作り上げるために工作したのだろう。ドサクサ紛れにやったようなものなのである。権力の移行期間という、ハザマを衝いたのだ。そうした姑息な連中が蠢く組織には、危険なものを持たせると大変なことになってしまう、だからこそ「任せるわけにはいかない」ということになるのである。

次も、またその次も、常に嘘をつき、隠そうとするだけだろう。何も変わらない。その時、その時で、場当たり的にやって、自分は責任逃れというのを繰り返すような連中なのである。そういう組織を信頼などできるわけがない。


中国の高速鉄道事故を非難することなど、恥ずかしくてできない。日本という国は、これほどの原発事故を起こしてでさえ、原因究明すらまともに行えないような国なのである。


福島第1原発:東電、水素爆発予測せず ベント手順書なし - 毎日jp(毎日新聞)


1号機の非常用復水器のことは、以前にも少し話題となったが、この停止を幹部が知らなかったということらしい。

これに関しては、ずっと以前から腑に落ちない疑問点が多いということを書いた。

5/18>続々・Fukushimaは人災か~1号機の疑問

5/18>続々・Fukushimaは人災か~謎は残る

5/24>福島第一原発 1号機はどうなっていたのか



・14:52の復水器の自動起動は何故起こったか
・15:00頃の復水器の手動停止は何故行われたのか
・18:00頃の起動
・18:25頃の停止
・21:00頃の起動
・深夜0時過ぎの停止?

それぞれに、どういう経過で、どのような理由があったのか、ということが示されねばならないはずなのに、全くもって説明がなされてこなかったのだ。事実関係さえも、定かではないのである。


スクラムから津波に襲われるまでの間、どういう体制でどのような循環冷却措置がとられていたのか、その電源は何がどう用いられていたのか、そういうことを明らかにしてこなかったのか、何らかの理由があるとしか思われないのである。


例えば、15時頃の手動停止は、どういう理由だったのか?
東電の説明では、原子炉の圧力が急減して、冷却によって圧力容器が傷む可能性があるので、マニュアルに従い停止した、というようなものだった(上記参考記事にも書いた通りだ)。
にわかには信じ難い。


ならば、きちんと答えてみよ。

通常運転時の圧力容器の温度は大体どれくらいか?
大量の蒸気発生が前提であるから、摂氏100度以上であっても不思議じゃない。だが、これが700度とか1000度にも到達していると思うか?
恐らく、そんな高温ではないのではないか?
だって、中には大量の水が入っているのでしょう?それで、そんなに高温であるとは思えない。せいぜい200~300℃なのではないのかな。

復水器で水を入れたら、高温だった容器が急激に冷えて損傷する可能性があるから止めます、なんて話は、容器温度がそれこそ金属の溶解温度近辺に到達していて、そこに大量の水で急激冷却をすると、金属収縮が起こるから亀裂を生じるとか破断する原因になるかもしれない、というような場合だけだろう。そんなことは、停止後数分の原子炉で起こるとは考えにくい。大体、復水器使用程度で容器の金属損傷を来すようなものなら、高圧注水系とかの「大量の水」を投入する冷却システムなんか使えると思うのか?


炊飯器を思い浮かべてごらんよ。
鉄釜みたいな容器の温度が1000℃とかになるか?中に、水が大量に入っているんだぞ?
急激な冷却で金属収縮を起こす程の温度に到達しているとは考えられない。
容器破損の危険性がある場合とは、容器の温度は何度?
マニュアルに書いてある、非常用復水器ないし、その他注水系の作動を停止させる場合とは、どういう圧力・温度なの?


復水器を手動で止めた後、他の冷却系は何が動いていた?
高圧注水系?それとも、低圧系?
何も冷却していなかったのかな?
それなのに、止めていたと?

自動起動するということは、他が動いていない、ということなのではないか?
冷却を続けるべきところ、それが作動せず、「最後の砦」としての非常用復水器が起動したのに、それを止めたと?
代わりの冷却システムが動いていなかったのに?


圧力容器内の水が蒸発して、いよいよ炉心が露出するくらいの18時になるまで、何の冷却も行っていなかったと?
まるでスリーマイルの事故のようなものだな。
津波が来る前の、3時半頃までに、圧力容器内の水はみるみる蒸発してゆき、蒸気圧が高まっていったのではないのか?
そりゃそうだわな。新たな水の循環がなく、自然放熱しかないとすれば、沸騰してゆくに決まっているもの。

で、炉心溶融が既に始まっていたかもしれない、18時過ぎとか21時に復水器を起動したと?
水で炉心が完全に埋まっていた15時時点と、18時や21時時点では、どちらが圧力容器の温度が高いと想定されると思うか?
容器の金属部分の露出は、どちらの時点で多いと思うか?
どちらが注水の急冷で容器損傷の危険性が高いと思うか?
15時時点よりも、もっと高温になっていたであろう、21時の時点というのが東電の言い分か?(笑)


津波で非常用ディーゼル発電機が使えなくなったという言い訳を何度もしていたが、その前の時点で、電源も冷却もダウンさせてしまったんじゃないのか?
他の冷却系が動いていなかったからこそ、非常用復水器が作動したんじゃないの?
津波が来る前に、電源は落ちていた、バッテリーもどうだったのか分からない、ということなんじゃないの?
発電機はあったが、津波前に役に立たなかった、ということなんだろう?


嘘に嘘を積み重ねるような組織は、信じることなど不可能である。
出鱈目が続けられるだけ。

そういうヤツラには、危険な原発など持たせられないと言っているのだよ。