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探偵は吹雪の果てに |
久しぶりにススキノに帰ってきました。
前作の最後が春子から妊娠を告げられたところでしたのでどうなっているのかとわくわく、しかしまさか15年もの歳月が流れているとは、これを想像するのはさすがに無理でしょう。
俺、は45歳、探偵もどきの生活は変わらず、春子とも別れて一人息子は中学生、しかしそんな家庭の話はさして出てきません。
物語はもっと昔、学生時代に知り合った純子、とひょんなことから再会をするところから始まります。
その純子に頼まれて手紙を片田舎の元町長に届けに行ったことで地元の暴力団に絡まれ、そして最後が悲惨なのはこのシリーズでは珍しくありません。
ステレオタイプ的な見方ではありますが田舎特有のムラ社会、とでも言いますか、排他的ながらも物珍しさに群がるところ、あるいは人々の格差、不正など、ここがこの作品のテーマではないかと思えるぐらいにこれでもか、とイヤになるほど執拗に描かれています。
なかなか話が前に進まず、またお馴染みの高田、桐原がほとんど出てこない寂しさ、そんなもどかしさがマイナスポイントで、そしてエピローグをどう受け止めるかによって評価が分かれそうですが個人的には前向きに考えたく、純子の涙、ということにしておきます。
2017年12月18日 読破 ★★★★☆(4点)