オリオン村(跡地)

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2011年通信簿 5 伊志嶺翔大

2011-11-06 18:54:50 | 千葉ロッテ

5 伊志嶺翔大 外野手 23歳 年俸1500万円

【2011年成績】 126試合 422打数 52得点 110安打 打率.261 16二塁打 6三塁打 2本塁打 21打点 32盗塁 43四死球 77三振 得点圏打率.234

野手№1とも言われていた伊志嶺ですから開幕一軍は当然のことながらも、まさかレギュラーとして規定打席に達するとは思ってもいませんでした。
それもこれもサブローの移籍があってこその出番ではあったものの、ハンカチ王子を外しての伊志嶺の入札は昨年の荻野貴に続いての西村監督の大ヒットでしょう。
おそらくは新人王には手が届かないであろう伊志嶺ではありますが、これで暫くは外野手の心配が不要になるぐらいの厚い層の一員として来季もさらなる活躍を期待しますし、同年代の選手と競い合ってますますのレベルアップをしてくれる姿を見られることが楽しみでなりません。

ルーキーイヤーに規定打席に達したこともそうですが、同じく小坂以来の30盗塁は見事でした。
ベンチの制約があるようにも見えて企画自体がさほど多くは無い中でのリーグ4位の32盗塁は文句のつけようがなく、核弾頭としては立派すぎる数字です。
盗塁成功率が8割を越しているのは30企画以上では伊志嶺、糸井、藤村の3人だけですし、その中で堂々の.842で12球団トップの成功率を誇ります。
もっと自由に走らせれば50盗塁も狙えると思いますので、岡田と2人で100盗塁をノルマに来季は走り回ってもらいましょう。

打撃はプロのスピードについていくには厳しいのではないかと思っていましたが、一時は3割に達するなど見事な適応力を見せてくれました。
お世辞にもきれいなフォームとは言えませんし、やや頭が突っ込んでいくところなどは角中と似たような感じで好みでもないのですが、それでも粘り強くボールについていくからこそのチームトップの13死球なのだと思われ、バッテリーからすればイヤなタイプだと思います。
また右投手の.285に対して左投手を.202と苦手にしていることは大きな課題で、このあたりの数字を無視するベンチだけに伊志嶺が自分で解決をするしかありません。
習得をしたかどうかはともかくとして金森打法を積極的に取り入れているとのことですので、とにかくスタミナをつけていくことが伊志嶺にとっての来季への最大の目標でしょう。
急性扁桃炎での入院はさておき、終盤で大きく失速をしたことは体力不足によって差し込まれるようになったことと無縁とは思えず、ポップフライやぼてぼての打球が多かった9月、そして10月をどう考えて対策を講じていくのかが二年目のジンクスに抗うためのポイントだと考えます。

走攻守の三拍子が揃った伊志嶺は守備でも広い守備範囲を誇って投手を助けましたが、痛めているとも言われている肩が心配ではあります。
他の選手との兼ね合いもあったのでしょうが守備位置もライトからレフトに途中から変わったことは、この弱肩によるものだとは大方の見方です。
もともとが強肩というほどのことはなかったものの、かなり前に出てきてもホームにダイレクトで届かないようなことはアマチュア時代にはありませんでしたので、もし故障をしているのであれば、そして手術をした方が長い目で見ればベターといったものであれば早い段階での決断をすべきでしょう。
どうにも手術をした選手の復帰が遅れるのがここのところのロッテだけに躊躇はしてしまうでしょうが、しかし一方で決断が遅れて悔いが残った選手も少なくありませんので、大学全日本代表で「伊志嶺ジャパン」と呼ばれたキャプテンシーをグラウンドで多く発揮できるような最善策をチョイスしてもらいたいものです。


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12 コメント

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Unknown (step)
2011-11-06 19:36:29
今年から導入された統一球の影響を受け3割越えがめっきり減り平均打率などの数字がだいぶ変化した中でのこの成績。文句無しです。世代ナンバー1野手との呼び声は本当でした。問題は長打と肩ですが私は逆にいえばまだ伸びしろがあるととらえています。
特に親戚両親が観戦しに来た中での初HR、巨人戦での逆転2ラン等持っているといえる気がします。
これからに期待です
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すばらしい成績 (NT)
2011-11-06 20:50:44
ルーキーとしては期待以上の成績で、いなかったらと思うとぞっとします。
後半の失速をどう克服するか、そして2年目のジンクスに負けない成績を残せるように、オフを過ごして欲しいですね。
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新人王を・・・・ (ろびんそん)
2011-11-06 21:06:23
よくがんばってくれました。
肩痛であるならば、あせらず、しっかりと治してもらいたいですね。春季キャンプに間に合わなくてもかまいません。

新たな千葉ロッテを担う、若手野手のひとりであることは間違いないでしょうから、コンディションを整えて、ステップアップしてくれることを期待します。


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Unknown (臙脂)
2011-11-06 21:27:51
伊志嶺の今年の成績は文句のないものとなりました。また、ハンカチ世代の大学選抜のキャプテンを務め伊志嶺JAPANと呼ばれる程のリーダーシップを発揮していた選手ですので将来的にとは言わずに来期からでもチームを少しでも引張ってもらうために、2年目のジンクスを打破してほしいです。
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Unknown (jun)
2011-11-06 21:39:41
よく頑張りましたね。
キャプテンシーもあるようですので、将来的にチームを背負って立つ存在になって欲しいです。

一つだけ注文付けるとするなら、見逃し三振が多かったんですよね・・・。クサイコースをカットできる技術、来年は身につけて欲しいです。
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Unknown (宮崎オリオンズ)
2011-11-06 23:32:48
ルーキーイヤーとしては申し分ない成績ですね。すばらしいです。クリーンアップなみの死球の多さも良いことと捉えることができる反面、怪我が心配です。金森理論もあるのでしょうか。どちらにしてもロッテを代表する外野手になってもらえるよう期待しています。来期が真価を問われますので、今シーズンの経験をいかして年間働ける体力をつけて、出塁率4割ぐらい、個人的には得点圏打率も3割以上を残せるようにがんばって欲しいです。もちろん盗塁も今年以上を。はつらつとしたプレーを期待しています。
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お返事 (オリオン)
2011-11-07 00:13:45
>stepさん
先日に書いた通信簿の野手篇のとおり、リーグ全体で昨年に比べて打率が2分も落ちていますので、伊志嶺は実質は.281と見なすことができます。
そうなればルーキーとしては新人王は確実ですし、もし今季に.280でも打っていれば実質は3割ですから決定的だったでしょう。
やはり9月以降の急低下が印象悪で、そこを課題に来季を頑張ってもらいましょう。

>NTさん
サブローが移籍をしなかっただけかも・・・
何にせよ岡田、清田、角中だけではなく、荻野貴や大松だって外野を諦めてはいないでしょうから、油断せずに来季に臨んで欲しい伊志嶺です。

>ろびんそんさん
肩は心配ですね、やっぱり。
だましだましやっているとの話もあるようですし、ルーキーですからいい意味での手抜きもできないでしょう。
そのあたりは周りがサポートして上げるべきなのですが、ロッテなコーチ陣では(涙)

>臙脂さん
そのリーダーシップが今のロッテに欠けている最大のものですので、伊志嶺にはレギュラーとして活躍をして欲しいです。
そういったキャプテンシーを発揮するには内野手の方がよい、なんて考え方も出てくるかもしれません。

>junさん
かなりボールに食らいついている印象が強いので、見逃し三振が多いとは気がつきませんでした。
アマチュアとプロのストライクゾーンの違い、あるいはプロも今季からセパで審判団が共通になったことで差異が大きくなったと聞きますから、そういった影響もあったのかもしれません。
このあたりは経験を積んで克服をするしかなく、また核弾頭にしては四球が少ないことも課題としてもらいたいです。

>宮崎オリオンズさん
死球は大きな故障に繋がりかねませんので、ただ多いことを喜んでばかりもいられません。
死球を避けることも才能の一つとの考えもありますから、来季はそのあたりにも意を払ってもらいましょう。
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満点でいいでしょう (パンテーラ)
2011-11-07 00:22:51
守備も打撃もいい伊志嶺が入団してくれたことはありがたかったですね。
ハンカチを外して正解だったと言えます。
ただし、肩の弱さは怪我でしょうか?

手術してもらいたいですが、ロッテの選手が手術する船橋の某病院で「手術して治った」という評判をあまり聞かないのですが・・・。
ヤクルト石井も最後までダメだったし。
荻野も昨年の手術でまだ膝に違和感が残っているとコメントしていますし。

ところで伊志嶺は中距離打者としてやっていくのかな?
オギタカと伊志嶺は金森打法の信奉者なので、単打狙いの打者として人生設計を組んでしまったのなら、何か勿体無い思いがします。
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今日は意味の無いコメントで失礼します。 (沖縄野球)
2011-11-07 02:50:14
イ~ヤァ~サァサァ~ッ!(笑)


くどいですが、
同郷の士としては活躍は嬉しく、
また、慢心せず、更なる高みを
見据えて欲しいです。


…大嶺やぁーい(涙)
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来期へ (龍馬)
2011-11-07 03:23:53
伊志嶺のルーキーイヤーとしては上出来だったと思いれます。
守備に関しては、オリオンさんの仰るとおり守備範囲も広く、ただ守備範囲が広い余りライトの守備では岡田と交錯する場面を度々見ましたので、ライトの守備に関しては、岡田と、もう少しコミュニケーションをとる必要があると思います。
肩に関して、コレもオリオンさんの仰るとおり前半戦は違和感なく観れていたのですが、スイマセン、対戦相手を思い出せないのですが、確かライト前の打球で3塁に向かった走者を刺そうとうした送球が、とんでもない方向に逸れた記憶があり、
その2 3日後に守備位置がレフトに変わり、内野への返球が山なりになっていたので、肩に何かあったと思いました。
走塁に関しては、走塁やスライディングの技術は岡田よりも勝っていると思います、その表れが、オリオンさんが仰る少ない企画数にも関わらず、成功率が高いということだと思います。ただコレは、自分の穿った見方の所為なのかも知れませんが球数を要する割合が高く、結果、2番に座ってた頃は、3番の井口をイラつかせてる場面を多々観られました、初対戦のピッチャーばかりなので仕方無いのでしょうが。初先発時が2番で、ましてや瞬足のだったので荻野(貴)がダブってるのかも知れません。
打撃に関しては、自分は、右中間方向に強い打球を打てるのが好打率に繋がり、またそれが伊志嶺の強みだと思います。ただ扁桃炎空けに右手の中指(人差し指 記憶が曖昧でスイマセン)に死球を受け、次第に打率を落としていき、自分はこの死球が原因ではないかと考えています、あくまでも私見ですが右中間方向に強い打球を打つための最後の右手の押し込みが、バットを中指を立てた状態で、まともに握れないため押し込みきれず、ただのフライアウトになっていたと思います。

辛辣な事を書きましたが、其れだけの事を期待させて暮れる選手だと思いますし、逸れが出来る選手だと思います。だから今は練習より故障が万が一あるのなら、完治させる方を優先して欲しいです。
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