36 有吉優樹 投手 26歳 年俸1000万円
【2017年成績】 53試合 2勝5敗1S 防御率2.87 53回1/3 48被安打 4被本塁打 14与四球 3与死球 27奪三振 被打率.239
有吉がここまでやってくれるとは、申し訳ないながらも、これっぽっちも思っていませんでした。
身長や年齢に難のある選手を下位で指名するのは日本ハムの十八番ですが、有吉がロッテのそれの先鞭となってくれれば、と願うに充分すぎる活躍です。
地元出身ですのでこのまま中継ぎの柱になれば人気も出るでしょう、早生まれですので実質的には来季にはもう28歳で高野らよりも年上、立ち止まっている余裕はありませんので「40歳までやる」との言葉どおりに末永くプレーができるよう、ルーキーイヤーがキャリアハイ、を脱することが来季の目標となります。
初ブルペンで伊東監督が「有吉が意外と面白い。制球が崩れず、安定している」との評価から気にはかけていましたが、石垣島ではさして目立たず、いや、年齢が高いこともあってか投手ノックでの元気なところは目立っていたのですが、しかしことピッチングについては実のところ最後まで何がいいのかが分からないままでした。
140キロ台前半のストレートにスライダー、カーブともこれといった特徴はなく、三振を奪えるタイプでもありませんし、コントロールがいいとの評価ほどにも感じられず、それでいて何となく抑えてしまうのですからむしろ相手からすればやっかいな投手だったのかもしれません。
その顔つきから分かるとおりにとにかく強気、練習試合でも死球を怖がることなく胸元に投げ込むその度胸こそが有吉のピッチングの胆、なのでしょう。
開幕一軍をゲットし、いきなり開幕戦でデビューは2点ビハインドの場面でしたのでベンチの期待がひしひしと、そこから10試合連続無失点のロケットスタートで自らの居場所を確保し、中盤にやや調子を落としましたが7月半ばにプロ初勝利、2点台の防御率ですので文句のつけようがありません。
とにかく投げたがりで石垣島でも連日ブルペン入りをするなど疲労蓄積が不安ではありますが、苦労人だけにセーブしどころは心得ていると信じてさらなる飛躍を期待したいです。
【オリオン村査定】 1000万円 → 2500万円 (△150%)