オリオン村(跡地)

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2017年通信簿 50 大嶺翔太

2017-12-31 00:23:51 | 千葉ロッテ

 

50 大嶺翔太 内野手 26歳 年俸950万円

【2017年成績】 91試合 214打数 15得点 44安打 打率.206 9二塁打 2三塁打 5本塁打 23打点 1盗塁 15四死球 56三振 得点圏打率.204

ようやくに100打席を超えて自己最多の5本塁打、キャリアハイのシーズンではあった大嶺翔ですが、打撃で勝負をしなければならないだけに2割そこそこの打率では寂しすぎます。
どこでも守れる、は固定して使っていくだけの魅力がないと同義ですし、いつまでも便利屋でいるわけにもいきません。
秋季キャンプで外野兼任を指示されてフェニックスリーグでも外野を守りましたがそれがメインにはならず、つまりはレギュラー獲得のためのそれではなく便利屋の度合いを増すためのもの、が実情ではないかと、こういった選手はチームに一人ぐらいは必要ではあるのですが、大嶺翔にはレギュラーを獲ってもらいたい、それだけです。

ただ今となってはポジションの空きが無く、現実味が薄いのも実際のところです。
今季もファーストの守備機会が多かったですがその密度からして大嶺翔がレギュラーを獲れるとは思えず、内野で残るはショートですが井口監督推しの藤岡に平沢、三木もいますのでこちらも現実的ではなく、内野でいる限りはたまのスタメン、ほぼ守備固め、がせいぜいでしょう。
そうなれば数年越しの外野推しがようやく実現をしそうなのでそこを狙いたいですが、荻野の復調に井口門下の清田、球団推しの加藤を追い越すのは簡単ではありません。
打撃でも守備でも体の強さを活かしたビッグプレーを見せはしますが安定感がなく、8年目になっても資質だけでプレーをしているようにしか思えないのが超絶マイナスポイントです。
本人が悪いのか、コーチ陣が悪いのか、まだ20代半ば過ぎで飛躍のチャンスはあると信じて、兼任ではなく外野専任で勝負をするぐらいの退路を断つ来季であってもらいたいです。

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【オリオン村査定】 950万円 → 1300万円 (△37%)



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コメント (9)

砂漠

2017-12-31 00:04:06 | 読書録

砂漠

新潮社

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この手の作品は、伊坂幸太郎には珍しいかもしれません。
主人公、なのかはやや疑問ながらも仙台の大学一年生になった北村の視点で、同級生の鳥井、東堂、西嶋、南の五人の青春物語となっています。
その登場人物の名前から分かる、かどうかはさておき、麻雀をきっかけに仲良くなったってのは今の時代はどうなんだろう、なんて思いながら読み進めましたがミステリーとは違いますが先が気になるストーリー展開、ちょっとした伏線もきっちりと拾ってくれる伊坂ワールド、今回も楽しませてもらいました。

春、夏、秋、冬、そして春、5つの短編集のようになっていますが、個々にちょっとした時間的なトリックがあるのは読んでからのお楽しみです。
どこかカササギたちの四季、に似ていないこともない大学生の平凡な日常、しかし賭けボウリングだったり探偵ごっこだったり超能力詐欺だったり、自分の学生時代を思い起こせばまずあり得ないイベントにワクワクしてしまったのは憧れが理由なのか、いろいろとありながらも全員が前向きに生きているのが羨ましくもなります。
砂漠にも雪を降らせられるんですよ、と超ポジティブな西嶋には社会という砂漠に是非とも雪を降らせてもらいたいですし、西嶋と東堂、鳥井と南、そして北村と鳩麦さんのその後も気になる、気になる、そして理想と現実のギャップを語る「なんてことは、まるでない」、が最後の最後にひっくり返ったのが微妙、でも素敵、のはずだ。


2017年12月29日 読破 ★★★★☆(4点)



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