オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ハッピーバースデーな鈴木

2013-08-19 01:30:32 | 千葉ロッテ

 

ロッテの特攻ローテが最後まで持つとは思えないのと同様に、楽天の勢いが最後まで続くはずがありません。
驚異的な粘りを見せたものの最後は連夜のサヨナラ負けで2カード連続の負け越しですので、3タテができずとも勝ち越しを維持していけば追いつき追い越すことも充分に可能です。
もちろんそう簡単に勝ち越しができるわけではないですし、週明けには楽天を撃破して勢いに乗る西武が相手ですので余所を心配している暇はありませんが、来週の西武、楽天に4勝2敗でいければ大きく展望が開けるでしょうから、だからこそ地に足をつけた戦いをしてもらいたいです。
鞭を入れるのは最終コーナーを回ってから、是非ともそう願います。

今日の古谷を見てしまうと、その特攻ローテの危うさを強く感じます。
立ち上がりから普段以上に全身を使っての力投は行けるところまで行くといった悲壮感があり、そして徐々にコントロールが乱れ始めます。
本人は中4日の影響を否定していたようですが、無関係であるはずがありません。
緩い球を巧く使ってのピッチングは見事で今季の成長ぶりは素晴らしいのですが、ストレートの走りも回を重ねる毎にキレを欠いてかなり苦労をしている感じでした。
それでも5回1/3を3安打1失点ですからベンチに戻るときにスタンドから大きな拍手で迎えられたのは当然のことで、文句なしのお立ち台です。
そんな古谷だからこそ確実に白星を計算できるよう、次の楽天戦は中6日でいくべきだと考えます。
まさかカードの頭に中4日で持ってくることはないでしょうが、それでも中5日が濃厚なのは分かっているものの、休息が必要ではないかと感じた今日の古谷でした。

そんな無理がギリギリで耐えられているのは強力な中継ぎ陣を擁しているからこそで、今日も内、ロサ、松永の豪華リレーでした。
内は犠牲フライこそ打たれましたが昨日にやられたバルディリスを伝家の宝刀で切って捨てるナイスリリーフで、三振が奪えますので走者を背負っての場面での第一人者でしょう。
ロサも今月は9試合目の登板で僅か1点しか取られていませんので、昨年の不調が嘘のようです。
そして暴れん坊将軍の松永も同じく今月に9試合で無失点ですから、ホールドポイントでリーグトップに並びましたし例年であれば新人王の有力候補な活躍ぶりです。
3人ともがエクセレントなピッチングで勝利に導いてくれましたので、いつか服部も加えたカルテットのヒーローインタビューが見られることを期待しています。

そして最後は益田劇場な締めくくりではありましたが、以前ほどな不安はありませんでした。
ストレートに伸びが感じられるのがその理由でしょうし、あるいはスライダーやシンカーをきっちりと捕ってもらえるという安心感がいいのかもしれません。
そうなれば江村らが里崎を越えるにはリードはもちろんのこと、キャッチング技術の向上が一番なのでしょう。
ピシャリと抑えてくれるのに越したことはありませんが、今日の益田を見てちょっとホッとした自分がいます。

打線でのヒーローはもちろんハッピーバースデーな鈴木です。
便秘気味でいやな感じが漂っていたところでの先制タイムリーに、苦手の左腕からの貴重な追加点となるリーグダントツの9本目の三塁打にスタンディングオベーションです。
真ん中外寄りでやや高めの甘いボールではありましたが、あれだけ振り切れたことは今後の対左腕にいい影響が出るのではないかと思います。
こういった記念日にしっかりと結果を残せるのは持っているからこそで、昨年はヒットに打点がありながらも勝利には貢献できませんでしたので喜びもひとしおでしょう。
手荒い祝福で真っ白けっけになってしまいましたが、こんなことであれば毎日でもウェルカムな鈴木です。

ヒヤッとしたブラゼルの死球はカツンと音がしましたので肘当てに当たったのではないかと、検査の結果は打撲とのことですからきっと大丈夫でしょう。
今江や岡田も守備で古谷を助けてくれましたし、野手陣は概ねいい流れになっているのではないかと思います。
ただ積極的なのはいいのですが角中の守走のポカと、四回はともかくとしても六回は塀内に代打を出さなかったのが気にはなりました。
そして何よりビジョンに映し出されてはしゃいでいた初芝さんはプライベートだったのか、気になって今晩は眠れそうにありません。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

オリックス

0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 5

0

千葉ロッテ

0 0 0 2 0 1 0 0 X 3 8

0


◆8月18日(日) 千葉ロッテ-オリックス17回戦(ロッテ11勝5敗1分、17時、QVCマリン、17,107人)
▽勝 古谷 9試合6勝1敗
▽S 益田 55試合2勝4敗28S
▽敗 ディクソン 16試合5勝7

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、内、ロサ、松永、益田―里崎
オリックス ディクソン、海田、比嘉―伊藤

 

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ビジターな野球で惨敗

2013-08-18 00:13:46 | 千葉ロッテ

 

今日は試合前に井口の日米通算2000本安打の表彰式があり、NPBの公式な記録ではないためか連盟やマスコミなどがぞろっと並んでのものではなく球団と名球会の私的なそれといった感じではありましたが、スタンドからはロッテ、オリックスを問わず大きな拍手で偉業を讃えられていました。
まずは中村球団社長から記念の盾や金一封などを授与され、そしてチームの大先輩である有藤に名球会のブレザーを着せてもらうといった流れです。
はち切れんばかりの上体と強風に手こずったのかなかなか袖が通らずに満面の笑みだった両者も途中から引き攣り気味ではありましたが、これで井口も超一流の仲間入りです。

そんなセレモニーがあったのですからさくっと勝ちたかったのですが、試合が始まって10分ちょっとで敗色濃厚となる惨敗でした。
先発の大谷はとにかくストレートも変化球もストライクが入らず、3四球に満塁弾ですのでどうにもなりません。
僅か5打者に対しての23球で一死しか取れずの交代はベンチとしても大誤算でしょうし、怒り心頭だったと思います。
登板間隔が短いことでの負担とはまた違った乱れは強風を上手くコントロールできなかったのが原因ではないかと、だからと言ってストレートばかりを要求した金澤のリードもどうかとは思いますが、さすがにあれだけハッキリとしたボールばかりではどうにもなりません。
超早めの見切りはあるいは次も中4日、あるいはまさかの中3日を考えての打算もあったのかもしれませんが、哀しすぎる今季最短のKO劇でした。
その大谷を継いだ藤岡はスクランブル登板だったでしょうから今江の守備もありましたし初回の失点は仕方のないところではありましたが、7回で7四球はお粗末です。
やはり強風に苦しんだのでしょうが同じ条件である相手が無四球であったことからすれば、そんなことは言い訳にはならないでしょう。
昨晩はブラックブラックナイト、そして今晩は強風を味方につけられずのビジターな戦いでの白黒です。
それでもいい当たりはされましたが糸井の内角に投げ込んだストレートはいいボールでしたし、あと3キロでもスピードが出ればもっと楽なピッチングになるのではないかとも思うのですが、何はともあれ今日は無理にでも笑おうと、楽しんで投げようとしている素振りが見られましたのでよしとするしかありません。
それにしてもレデズマと合わせての12四球には溜息しか出ず、明日の古谷に伝染をしないことを願うばかりです。

打線は前田に五回まで完全に抑えられる湿りっぷりで、完封負けこそ免れましたが完全に手玉に取られたといった感じです。
やはり左腕が先発となると左偏重の打線ですので弱含みとなる感は否めず、G.G.佐藤や細谷といったところがスタメンで出場をするのは楽しみではあるのですが一方で里崎ではなく金澤というのもよく分からず、大谷との相性というわけでもないでしょうから里崎がまたどこぞを痛めたのではないかと心配にもなります。
角中も得点差を考えれば無理に三塁を狙う必要はありませんでしたし、どうも走守に雑な感じがしてなりません。
その中で初夏井口にヒットが出たこと、G.G.佐藤が強烈なショートライナーに左中間を破るツーベースと結果を残したことが収穫で、一方で細谷は打てる気配すら感じられないからっきしでしたので、どうやら明日の公示はないようですが根元とサブローが一軍に合流をしたようですから両選手とも明日が正念場でしょう。
西野も立ち投げで30球を投げたとのことで、実りある来週とするためにも明日は古谷に打線が恩返しをするような展開を期待します。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

オリックス

5 0 0 0 0 0 0 2 1 8 6

0

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 5

0


◆8月17日(土) 千葉ロッテ-オリックス16回戦(ロッテ10勝5敗1分、18時、QVCマリン、23,820人)
▽勝 前田 13試合1勝1敗
▽敗 大谷 7試合1勝3
▽本塁打 バルディリス14号(大谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、藤岡、レデズマ―金澤
オリックス 前田、佐藤達、小松―伊藤

 

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らしい攻撃でブラックな夜を切り裂く白星

2013-08-17 01:55:53 | 千葉ロッテ

 

うかつなことに球場でやたらと黒い装いを目にして今日がブラックブラックナイトだと気がつき、慌てて来場特典のタオルをもらうためにFゲートに向かったところでブラゼルのホームランのアナウンスが聞こえましたので、まだ初回でしたから「こりゃ楽勝か」と思った自分はまだまだ感性が鈍いようです。
二回を終わったところではむしろ流れは相手にいってしまったような展開で、よくぞ持ち堪えてくれたといった感じです。
それでも逆転のロッテな雰囲気が少しずつでも戻ってきて砂時計の発売が心待ちになるような、お客さんのオリックスにきっちりと先勝をしての5カード連続の勝ち越しにリーチは貯金10へのリーチでもありますので、このまま一気に青波を幕張の海の藻屑にしてしまいましょう。
明日が中4日から中5日の大谷が発表となり、そして明後日は中5日から中4日の古谷となるのでしょうから早すぎる鞭に尻が赤く腫れ上がりそうですが、来週には万全な西野が復帰をすることで中6日の通常モードに戻れると信じて、とにかく壊れないままに投げきってくれることを願います。

それにしても唐川の不調は根が深そうです。
立ち上がりにあっさりと失点をして、その裏に味方打線がひっくり返してくれたもののすぐに手痛い一発を浴びるなど、5回を6安打2失点という数字以上に印象が悪いです。
今日も二階席だったので球場では今ひとつ分からなかったピッチングも帰ってきてからパ・リーグTVでつまみ食いをしてみれば、強風の影響か変化球が曲がりすぎていたのに苦労をしていたようですが、ストレートともども言うほどに乱れてもいませんでしたからむしろ深刻かもしれません。
前回に続いて踏ん張りどころであっさりと代えられたことに唐川はベンチに信頼をされていないことを肌で感じているようで、伊東監督も無茶苦茶に言葉を選ぶ努力はしていましたが交代は当然といったインタビューだったようですから、唐川のこの立ち位置は余程に好投をしない限りは変わらないのでしょう。
その唐川も97球を投げてからの中5日ですから打たれながらも粘り強く先発としての最低限の仕事はしてくれたと思いますので、まずは借金返済を目標に頑張ってもらいたいです。

またしても先発が早いイニングで降板をしてしまったことで、これは特攻ローテですから仕方のないところではあるのですが、今日も中継ぎ陣がフル回転です。
そうなればなかなかにピシャリと抑えるのも難しくなりますが、飛ぶボールが復活をする中でこれだけの登板数で1点台の防御率を誇るロサと松永はオフが楽しみでしょう。
相手がオリックスですので多少は差し引く必要があるものの益田のストレートに力が戻ってきたことも喜ばしく、調子が上向きになってきてくれているのだと思いたいです。
いずれにせよ各投手とも登板数が増えていますので、中郷の復帰と渡辺に続く小野や吉見らのベテランの意地に期待をしたいです。

打線はロッテらしい攻撃で思わず笑ってしまうような、相手からすればイヤな点の取り方ができたのではないかと思います。
批判も多いようですが得意技となっている今江のバットを投げ出すようなタイムリーで同点に追いつき、敵味方ともに勘違いの四球疑惑から低めのボール球をつんのめるようなスイングでライト前に運んだこれぞ角中の逆転タイムリー、そして待ち望んでいた大砲ブラゼルのツーランは真っ黒なライトスタンドを狂喜乱舞にするのに充分すぎる一発でした。
今日から復帰をした井口にヒットが出ず、相手のミスに乗ずることができなかった二回や塀内の拙走でチャンスを潰しかけるなど強いチームが相手であれば苦戦の要素はいくらでもありましたが、それでもそれをカバーする打者がいるうちはまだ大丈夫でしょう。
もちろん反省は必要ですし、明日が左腕ということもありスタメンの入れ替えで緊張感を維持することも忘れてはなりませんが、しかし強気でやっていってもらいたいです。
慎重かつ大胆に、そんな戦いぶりを楽しみに明日を待ちます。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

オリックス

1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 10

0

千葉ロッテ

4 0 0 0 1 0 0 0 X 5 11

0


◆8月16日(金) 千葉ロッテ-オリックス15回戦(ロッテ10勝4敗1分、18時15分、QVCマリン、25,170人)
▽勝 唐川 19試合6勝8敗
▽S 益田 54試合2勝4敗27S
▽敗 西 20試合7勝6
▽本塁打 ブラゼル8号(西)、宮崎1号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、内、松永、ロサ、益田―里崎
オリックス 西、海田、中山、森本―伏見、伊藤

 

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二歩進んで一歩下がるもよし

2013-08-16 00:24:36 | 千葉ロッテ

先日に話題としたプレイヤーズアクセサリーは26回以上の来場をしたファンにはもう一度だけ配布のタイミングを設けることで幕引きを図るようで、もちろん何もしないよりはマシですが、そもそも土壇場でこういったことをしなければならない手際の悪さは今後に何とか改善を願います。
そしてMポイントでの交換でしか入手が出来ないものを4種類も追加をするとのことで、手に入らないのが里崎&川本だけであれば面白くもなかったのですが、こうなればむしろサバサバとコンプリートを諦めることができますのでかえってよかったかもしれません。
おそらくは来季以降もこの手でくるのでしょうから、早めに見切ることができてラッキーだったと思うことにします。

首位の楽天に連勝で臨んだ第三戦は、打線が奮わずに僅か3安打で3タテを食らわすことができませんでした。
しかしそれでも4カード連続の勝ち越しですし、このペースで戦っていけばじわじわと差を詰められるでしょうから前向きに考えたいです。
3試合連続で欠場となった井口もチャンスでは代打での登場のための準備が出来るところまで戻ってきたようですから、あるいは明日にはスタメン復帰があるかもしれません。
ファールで粘りに粘ったブラゼルや角中など手も足も出なかったという感じでもありませんでしたので、前回に白星を献上した西にリベンジの猛打をお願いします。

先発の渡辺は6回を6安打3失点ですから、負け投手にこそなりましたが頑張ってくれました。
一回り目までは緩急を上手く使った組み立てで、まともにバッティングをさせませんでしたので自信を取り戻せたのではないかと思います。
抜けるボールもありましたが無四球だったことで好投だったと、ベテランの意地は見せられたと言ってよいでしょう。
ただ哀しいかな球威の衰えはどうにも隠せず、少しでも甘いところに入れば軽々と運ばれてしまうのはどうにもなりません。
今日で次のチャンスをもらえることは間違いないでしょうが、しかし踏ん張りながら堪え忍ぶといったタイプではありませんので炎上をする前に打線の援護がどうにも必要で、相手の焦りを誘いながらのらりくらりと投げての今季初勝利を敵地仙台で手にすることをとにかく祈る思いで待つことにします。
そして鈴木、塀内には足を引っ張らないような守備を、是非ともお願いします。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

楽天 

0 0 0 0 2 1 0 0 0 3 7

0

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 3

1


◆8月15日(木) 千葉ロッテ-楽天16回戦(楽天9勝7敗、18時15分、QVCマリン、22,243人)
▽勝 則本 20試合11勝6敗
▽S ラズナー 34試合1勝1敗16S
▽敗 渡辺 5試合3
▽本塁打 ジョーンズ18号(渡辺)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺、レデズマ、上野―里崎
楽天 則本、長谷部、ラズナー―嶋

 

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タイトルマッチ

2013-08-15 20:59:14 | 読書録

タイトルマッチ

講談社

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馬が絡まない岡嶋二人です。
人さらいの岡嶋、とは聞きようによっては微妙すぎますが、馬だけではなく誘拐ものも得意としているだけのこともあって、数日間の攻防をテンポよく描ききっています。
ボクシングの元世界チャンピオンの生後十ヶ月の息子が誘拐をされて、その義弟で世界タイトルに挑戦をする選手にノックアウトで勝てとの脅迫状が届くところから話が始まります。
誘拐事件は金品の受け渡しが一番に犯人逮捕のチャンスであるところでの意外すぎる要求に翻弄をされる当事者と警察、手に汗握るスリリングな展開が見事でした。

作者はボクシング経験者らしく、その心理状態を上手く表現できていることがよいのでしょう。
実際にそうなのかは分かりませんが納得できるだけの描写ですし、そしてその心の動きが実のところ一番のテーマなのかもしれません。
ミステリーとしては序盤からあっけなくその動機を明らかにしてしまったことから複雑なものとはなりえず、誰が犯人かに焦点が絞られます。
いろいろなところに伏線をまき散らしすぎた感もありましたが、かなり据わりのいい落としどころではあります。
そして人のいい警察官がやたらと印象的だった、そんなタイトルマッチでした。


2013年8月15日 読破  ★★★★☆(4点)

 


里崎の一発に星野監督は渋面

2013-08-15 02:42:26 | 千葉ロッテ

 

グライシンガーの初回の炎上を見ていない身としては引き分けではなかなかに納得のできない試合でしたので、劇的な里崎のサヨナラアーチに写真を撮るのも忘れて周りと抱き合ったりハイタッチをしたりと久しぶりに興奮をして我を忘れた一瞬でした。
帰ってきてからパ・リーグTVを見てみればベンチ裏に引っ込むときの星野監督の渋面が心地よく、里崎が自らヒーローインタビューで言っていたように平日のサラリーマンとしては八回に決めてくれれば一番だったものの、しかし相手に与えるダメージからすればむしろ効果的な一発だったのではないかとも思います。
そんなこんなで今日も二階席だったことでお見せできるほどのショットはありませんので、昨日に続けずマーくんが敢えなく凡退をしてのSuicaペンギンのクリップでお楽しみください。

それにしても里崎の今季1号は値千金の流し打ちでした。
ここまで抑えられてきた小山伸の見逃せばボールだったのではないかとも思える外寄りのストレートを叩いてのアーチは里崎からすればしてやったりだったでしょうし、前の打席でその外に落とされて翻弄をされたことからして嶋の判断ミスだったのか、あるいは小山伸が外しきれなかったのか、いずれにせよ一日遅れのサマージャンボの当選発表です。
今日の犠牲フライもそうでしたし二度の満塁のチャンスでの連続三振もそうですが、やや決め打ちの嫌いがある里崎の明暗の明が最後に炸裂をしたといった感じでしょう。
先頭打者だったことも思い切りに振れたことの一因でしょうから、20倍返しに向けて強烈な追い風が吹いています。
そして明日に先発をする同い年の渡辺をしっかりとリードするとまで口にした意気込みがチームを盛り上げて、そして仙台の仇を千葉で討ってくれることを期待します。

その里崎とベストバッテリーだったはずのグライシンガーは連続の中5日での登板が微妙な影響を及ぼしたのかもしれませんが、いきなり初回に4失点ですから痛すぎるスタートで、しかも前日に古谷がきっちりと抑えて勢いを殺したはずの両外国人選手にやられてのものですから幸先の悪い立ち上がりでした。
しかしそれでもその初回を除けば4イニングで3安打1失点ですから、やはりきっちりと中6日の間隔を空けて使ってあげたいです。
そして先発が五回でマウンドを降りるとなると中継ぎ陣は総動員で、藤岡、上野、服部、内、益田、そして松永と6イニングの無失点リレーこそが伊東ロッテの真骨頂でしょう。
たださすがに明日のことを考えるとあまり喜んでばかりもいられず、一方で益田が苦手意識を払拭できたのではないかと思えるような強気の攻めが見られたのが大きな収穫でした。

打線は今日も井口が欠場と核を一枚欠いての布陣となりましたが、今日は大松がきっちりと仕事をしてくれました。
低めのボールにフルスイングをしての糸を引いたような打球は大松らしい美しい弾道で、あともう少しでスタンドインでしたのでこれをきっかけにしてくれればと思います。
プルヒッターの顔がざっくりと出てきたブラゼルは豪快な一発に力技のタイムリーと期待どおりのバッティングでしたし、あとは高濱なり塀内なりが打ち出せば凄いことになるでしょう。
そして何より楽天に首位のプレッシャーにも見える綻びが出始めたのが付け入りどころで、昨日の銀次に続いて今日はマギーが二度もやらかしてくれたものが得点に繋がりましたから、好走塁と暴走は紙一重でどちらかと言えば後者の感じのあった今日の大松と今江ではあったものの、この流れを大切にしたいです。
それだけに明日の渡辺の立ち上がりが大事であることは言うまでもなく、その渡辺が浮き足立たないよう、また西野のためにも則本を攻略する打線に期待をします。
今季はまだ未勝利ながらも楽天戦での数字は悪くはない渡辺ですから、里崎とともにベテランの意地を見せてもらいましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

楽天 

4 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 5 11

0

千葉ロッテ

1 0 0 0 3 0 0 1 0 0 1X 6 11

0


◆8月14日(水) 千葉ロッテ-楽天15回戦(楽天8勝7敗、18時15分、QVCマリン、22,861人)
▽勝 松永 49試合2勝1敗1S
▽敗 小山伸 35試合1勝3
▽本塁打 枡田5号(グライシンガー)、ブラゼル7号(美馬)、里崎1号(小山伸)

▽バッテリー
千葉ロッテ グライシンガー、藤岡、上野、服部、内、益田、松永―里崎
楽天 美馬、長谷部、斎藤、青山、金刃、小山伸―嶋

 

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いきなりのホームランでヒーロー古谷のサインボールをゲット

2013-08-14 01:38:19 | 千葉ロッテ

 

お盆休みとは縁がない業界にいるためにこの時期は通勤が楽になるだけでしかないのですが、昨日はちょっと空いているな程度だったものが今日になって一気に人影が減った電車は平日の朝とは思えないぐらいのスカスカぶりで、毎日がこうだったらいいのにと例年のようにつぶやいています。
そして当然のようにその人影は別の場所に出没をしているわけで、今宵の2万超のスタンドに球団関係者はホッと一安心でしょう。
そうなればリピータを作り上げるためにも快勝といきたいところですが、その期待どおりに首位の楽天を蹴散らしての先勝です。
大言壮語が似合わない荻野貴がお立ち台で「試合前に大松さんが10倍返しと言っていたので・・(中略)・・20倍返しをやります!」と叫ぶ気合いが喜ばしく、先日の敵地での3連敗の20倍返しってどのぐらいなんだろうなんて突っ込みが野暮であることは言うまでもありません。

それにしても古谷が凄かったです。
球場に着いたのが726チケットから暫くしてからですので見たのは五回の途中からだったのですが、その五回までのピンチの連続が嘘のような快投ぶりでした。
左打者が多かったこともありますがコーナーに小気味よく決まる変化球に伸びのあるストレートとの緩急を使った組み立てが抜群で、楽天打線は手も足も出ないといった感じです。
序盤に球数が多かったことからして尻上がりに調子を上げたのでしょうから、自分としてはいいタイミングでした。
その五回にジョーンズの打球に飛びついてダイレクトで捕球をしたプレーがあるいは古谷のエンジンに火を灯したのかもしれず、実際のところはどうだったかは分かりませんが二階席から見ていた感じでは捕れていなければ二遊間を抜けての2失点もありえましたので、かなりなビッグプレーだったと思います。
直接対決の初戦に中5日で起用をしたベンチの期待に充分に応えてくれた古谷は109球ですのでさすがに次に来週後半の敵地での楽天戦を睨んでの中4日での登板はありえないでしょうから、また来週の今日に万全の状態で眼下の敵となっているであろう西武を叩き潰すピッチングを期待します。
あれだけ打ちまくっていた楽天打線を翻弄したのですから、こちらも強力な西武打線であっても粘り強く投げてくれることでしょう。

リリーフ陣は松永、ロサ、そして内のリレーでした。
QVCマリンで146キロが出た松永はまだ粗っぽさはありますが、かなり勢いが戻ってきたように思います。
その松永が四球を出したところで内を持ってくるかと思いきやロサで、珍しくもストレートを1球も投げなかったのは里崎のひらめきだったのでしょう。
そして最後を締めくくった内がコールをされたときにはスタンドはどよめきましたが、どうやら伊東監督は最初から今日は内でいくと決めていたようです。
益田の楽天戦での打たれっぷりが半端でないことがその理由でしょうから微妙さはありますが、連投の疲れもあるでしょうからgoodな判断だったと思います。
こうなると難しいのは明日、明後日をどうするかで、もちろんそういった試合展開に持ち込むのが前提ですが、是非とも嬉しい悲鳴を上げさせてもらいましょう。

打線はいきなり井口のスタメン落ちを目にして「やるな、ここで休ませるか」とニヤリとしたのですが、どうやら右肘痛でのギブアップだったようです。
ここのところの不調はそれが一因だったのかもしれず、そうなれば明日以降の出場が危ぶまれます。
残念ながら大松、青松と穴を埋めるべきところが結果を残せませんでしたので、もう一度チャンスを与えるのか福浦を使うのか、それとも井口に無理をさせるのかが注目でしょう。
八回の無死一三塁から僅か4球で二死となりチャンスを潰しかけたところを見れば井口の欠場は痛すぎるのですが、個人的には控え陣の頑張りに賭けたいです。
ちなみにそこからの貴重なダメ押し点となった銀次の後逸のときの三塁走者の角中は、一塁への牽制でしっかりとホームを狙う動きをした上に即座の判断でスタートを切ったからこその余裕のホームインだったでしょうから、地味ではありますがこの大きな一点をもたらしたことで隠れたヒーローだと言ってよいでしょう。
これまでであれば伊志嶺を代走に出して最終回の守備に備えるところだったでしょうから、伊志嶺だったらどうだったかはともかく上手くいくときはまあこんなものです。
そんなこんなで今日は楽天のクリーンアップが音無しでしたし、元気者の銀次はエラーまでやらかしてくれましたので、攻守ともにかなりのダメージを与えた白星だったと思います。

さて本日のお題です。
今日からQVCマリンではSuicaなどの交通系電子マネーを利用した来場者向けキャンペーンが始まり、500円以上の買い物をするとマーくんのバッティングゲームに挑戦できます。
ゲームとは言ってもただスタートボタンを押すだけなのですが、強打者のマーくんがいきなりホームランを打ってくれました。
どれだけの確率なのかは分かりませんが自分の前に並んでいた5人は全てアウトでしたから、それなりにラッキーだったのではないかと思います。
しかも渡されたのがたまたまでしょうが今日のヒーローの古谷の直筆サインボールでしたので、今月は誕生月ですのでこれ以上のプレゼントはありません。
分母が大きいので誇れるものでもありませんが、これまでも小宮山のサインボール、アースノーマット、サブローのレプリカユニフォーム、荻野貴のサインボールと直筆グッズにはそれなりに縁がありますから、そのうちに角中のが当たらないかと願う今日この頃です。
ちなみにこの当選でサマージャンボの当選発表日が今日であることを思い出して家に帰ってから確認をしてみれば、時系列的には無関係なのでしょうが小さく使った運の積み重ねが悪かったのか、余生の開始とはならなかったのがただただ残念でなりません。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

楽天 

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7

1

千葉ロッテ

0 0 0 0 2 0 0 1 X 3 9

0


◆8月13日(火) 千葉ロッテ-楽天14回戦(楽天8勝6敗、18時15分、QVCマリン、22,664人)
▽勝 古谷 8試合5勝1敗
▽S 内 9試合1勝1S
▽敗 戸村 11試合4勝2

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、松永、ロサ、内―里崎
楽天 戸村、長谷部、小山伸、金刃―嶋

 

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プレイヤーズアクセサリー

2013-08-13 00:36:15 | 千葉ロッテ

明日からの楽天戦は中5日で古谷、グライシンガー、そして西野の穴を渡辺が埋めるといった布陣になりそうです。
個人的にはどうにもお薦めではない中5日なのですが、既にそれを前提に調整をしてきたのだと思われますから西野の離脱で変更をすることによる影響の方が大きいのかもしれず、また伊東監督の「初戦が大事」との思いが出てのそれなのでしょうから頑張ってくれとしか言いようがありません。
そしてあまり考えたくはないのですがその初戦の古谷は中4日で日曜日に投げさせることも視野に入れているような雰囲気が漂っていますので、そうなれば打線の援護で古谷の球数が少ないままに早めの継投に入れるよう、打線には前回に抑えられた戸村を血祭りに上げるような猛攻を期待しましょう。

さてプレイヤーズアクセサリーです。
開幕前の田中の移籍で当初は8種類だったプレイヤーズアクセサリーは、里崎&田中バージョンが配布対象から外れたことで7種類となっていました。
ところが先日に田中と入れ替わりとなった川本を採用した里崎&川本バージョンを16日から配るとの発表があり、これにはちょっと待ってくれといった感じです。
ご存じのようにプレイヤーズアクセサリーは来場回数に応じてもらえるもので、3回、6回、9回、12回、15回、18回、21回、24回、26回で打ち止めとなります。
つまりは熱心に球場に足を運んで既に26回目の来場をクリアしたファンは、この新バージョンを手にすることができません。
これはおかしいのではないかと球団に問い合わせたところ、「多くご来場頂いているお客様にも公平になる様、対応を協議しております」との回答がきました。
昨年に角中やサブローを追加したときのように一定期間に一定回数の来場をしたファンに配るのがよいと思うのですが、しかしまだ協議中ですからどう転ぶかは分かりません。
そうなればファンのニーズが後押しをすることになるでしょうから、同じように不安、不満がある方は球団にメールをしてコンプリートを目指しましょう。

 

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海坊主が今季初勝利

2013-08-12 00:37:56 | 千葉ロッテ

ビジター9戦は3カードの全てを2勝1敗で勝ち越しての6勝3敗ですから目論見どおりで、上がそれ以上ですのでなかなかにその差は縮まりませんが、とりあえずは週明けの地元での首位攻防戦と呼ぶにはおこがましい直接対決に向けての挑戦権はしっかりと手中にすることができました。
ただフル回転の中継ぎ陣にエース格の西野の離脱と満身創痍に近い状態ですから、その勝利に浮かれてばかりもいられません。
古谷、グライシンガー、西野で勝負に出る特攻ローテが西野が欠けたことで成立をしなくなったことからして、その初戦が大事とは言っても古谷とグライシンガーを中5日で回す必然性は薄れましたので、そのあたりの再編も含めて9月までをも視野に入れた立て直しを願います。

大谷がようやくに五回を投げきっての白星で、今季初勝利を手にしました。
その5回を87球ですからテンポももう一つでしたが、前回の登板のときのように高めに抜けるボールは少なく低めを意識しつつ攻めの姿勢は見て取れましたので、先発としては物足りないイニングながらも63球を投げてからの中4日ということを考えれば充分に頑張ってくれたと思います。
目標としていた五回に達したことは最低限だと満足をしていないコメントは心強いですし、今後もローテーションでの起用をされるのでしょうから大きな一勝です。
味方が点を取ってくれた直後の失点など改善をすべき点は多々ありますが、苦しい台所事情を救うべく海坊主の奮投に期待をしましょう。

六回からはレデズマ、内、ロサ、松永、益田の継投で、今日も早め早めの交代は右左にこだわってのリレーでした。
先陣を切ったレデズマが蹴躓いたピンチを内が凌いで以降は三者凡退で切り抜けましたので、リリーフ陣の全員をお立ち台に呼びたいぐらいです。
ただどうしても頭数が増えると打たれる投手も確率からすれば増えますから、こんな継投が最後まで持つはずもありませんし、やはり先発には頑張ってもらわなければなりません。
そのためにも特攻ローテなどは取り止めるべきですし、先発の責任イニングを明確にして戦っていきたいです。
そして4点リードでの九回に5連投となる益田を使う必要があったのか、こういった無駄遣いをするからこそ益田が打たれても責める気にはなかなかなれません。
繰り返しになりますが肩を作っていたとしてもブルペンとマウンドでは疲労度は雲泥の差でしょうし、相手の投手交代などで服部らが準備をするだけの時間はあったはずです。
もし最後は益田と決めていたから他の投手は既にあがっていたというのであればブルペンの怠慢ですし、昨年を上回る登板ペースの異常さをベンチには考えてもらいたいです。

打線はやや遅れながらも終盤に追加点が取れましたので、ちょっとだけですが一安心です。
高濱が左腕からヒットを打ち、また途中交代の塀内も貴重なタイムリーツーベースを放ちましたので、根元が戻ってくるまでのサバイバルを楽しんでもらいたいです。
岡田がバントを試みるケースが増えてきたのも喜ばしいですし、タイミング的にはあれっと思った伊志嶺の盗塁もチャレンジとしては拍手をするべきでしょう。
ラストチャンスだったのかもしれませんが大松を使いたいところで最後まで青松に打たせたことは、これで浦和に戻されてもまた次の目が出てきます。
左偏重のベンチ構成のために結果的に左腕に左打者があたることも経験という点では歓迎をすべきなのでしょうし、頭数の少ない野手ですので助け合い、そして競い合いながら残りの二ヶ月を悔いのないプレーの積み重ねとしてくれればと思います。
最大の気がかりはやはり初夏の扉に手をかけてしまったように見える井口ですが、地元での6連戦に腰を据えることで少しでも夏の訪れが遅らせられることを願います。

 

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千葉ロッテ

0 0 2 0 0 0 1 0 2 5 10

1

日本ハム

0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 6

0


◆8月11日(日) 日本ハム-千葉ロッテ17回戦(ロッテ9勝8敗、13時、札幌ドーム、28,981人)
▽勝 大谷 6試合1勝2敗
▽敗 吉川 18試合6勝10

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、レデズマ、内、ロサ、松永、益田―里崎
日本ハム 吉川、谷元、増井、榎下―大野

 

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藤岡でサヨナラ、藤岡にサヨナラ

2013-08-11 00:02:19 | 千葉ロッテ

西野が右肩痛で登録を抹消されました。
今までに感じたことのない痛みとのことですから心配ですし、だから言わんこっちゃないといった感じです。
残念ですし悔しいですがこうなってしまったからには治癒を優先させて、間違っても周りが焦らせないことを求めます。
今季の戦いからすれば絶望的な西野の離脱ではありますが、その西野のプロ野球人生は始まったばかりですのでこんなところで潰すわけにはいきません。
明日が63球を投げてから中4日の大谷ですのでベンチは何も感じていないような特攻モードですが、来週にはそれが解除となることを願います。

そんな今日のサヨナラ負けは、ベンチの判断ミスでしょう。
九回の益田は同点の終盤はいい投手からといったところからの延長線上でしょうからまだしも、十回の藤岡は理解できません。
真っ当にいけば上野でしょうし、先頭が左だからということであれば服部が妥当だったと思います。
たまたまに打たれてのサヨナラ負けであれば諦めもつきますが、たまたまに抑えることがあるといった感じでしかない藤岡は日本ハムに4敗をするなど一番に打ち込まれている相手ですし、左打者にも.298と分が悪いことからしてどうしてあそこで使おうとベンチが考えたのか、あまり好ましいことではありませんが藤岡がグラブで顔を隠しながらベンチに戻っている途中で切り替わった画面では既にベンチ裏に引っ込む里崎の後ろ姿が見えましたので、公式サイトではまさかと書いてありましたが、ある意味で必然とも言えるサヨナラ負けでした。
あるいは延長十二回を考えれば藤岡を使わざるをえないので、それであれば下位打線にぶつけようとでも考えたのか、もしそうであれば一軍に置いておく必然性がなくなります。
何にせよ今の藤岡にこだわる理由が全く分かりませんし、繰り返しになりますが藤岡の今後のことを考えれば浦和で一からやり直させるべきです。
また同点に追いつかれたところでは松永のコントロールが乱れたこともありましたが、なぜに大野を歩かせたのかもよく分からず、これもおそらくはベンチからの指示だったでしょうから今日は打つ手が全て裏目に出たと、こんな日もあるさと割り切るしかありません。

唐川はここのところではベターピッチな7回途中での1失点で、先発としての責任を果たしてくれました。
さほどに調子が良かったようには思いませんでしたが、里崎のリードもありましたが積極的に内を突くだけのコントロールがあったことが抑えられた理由の一つでしょう。
カーブやチェンジアップなどの緩いボールを上手く使えていたことで中田らを翻弄できましたから、次に繋がるピッチングだったと思います。
それだけにもったいなかったのは下位打線に捕まったこと、そしてあの程度の状況であっさりと代えられた今のベンチからの信頼感で、特攻ローテを視野に入れての早めの継投だったのかもしれませんが、あそこで続投をさせてもらえないようであれば唐川の復肩は望めません。
次に同じような状況になったときに任せてもらえるよう、唐川には続けての好投を期待します。

打線は相変わらずに1試合に1イニングの得点がお作法のような攻撃ぶりで、唐川を援護しきれませんでした。
ただでさえ得点不足なのですから送る場面ではしっかりと送らなければどうにもならず、またしても角中のバントミスに鈴木のスクイズ失敗とベンチは怒っていい体たらくです。
そもそも荻野貴をスタメンから外したのもよく分からず、昨日に途中交代をしましたのでどこか痛めたのかと思いきや途中出場をしましたし、伊志嶺を使うことを前提とするのであれば対左腕や対武田勝、そしてここのところの調子からして角中を落とした方がよかったように思います。
虎の子の得点も相手のエラーによるものですし、青松や高濱といったところがチャンスで結果を出せなかったのですから仕方がないかなと、今日は中盤からは防戦一方で引き分けなら御の字ぐらいの展開になっていましたのでショックも少ないと、そんな中で2点ビハインドの七回にバントで送ったり稲葉に代打の代打を送ったりと学ぶべきところが多かった試合だったと、そんないろいろな言い訳を自分に言い聞かせるしかありません。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

千葉ロッテ

0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 5

1

日本ハム

0 0 0 0 0 0 1 1 0 1X 3 11

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◆8月10日(土) 日本ハム-千葉ロッテ16回戦(8勝8敗、15時1分、札幌ドーム、34,965人)
▽勝 石井 38試合4勝4敗
▽敗 藤岡 25試合5勝8

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、内、ロサ、松永、益田、藤岡―里崎
日本ハム 武田勝、増井、石井―大野、鶴岡

 

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七年目の脅迫状

2013-08-10 16:59:30 | 読書録

七年目の脅迫状

講談社

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岡嶋二人の三作目ですが、これまた馬が犯罪のメインに据えられた作品です。
どれだけ馬が好きなんだと思うもののその馬が可哀想なことになる状況が多いのが微妙なところで、作者にもそういったジレンマがあるかもしれません。
治療法のない馬伝染性貧血に罹患した馬が発見をされて、競馬会に脅迫状が届きます。
レースで特定の枠の馬を勝たせなければまた罹患馬が出るとのもので、そして翌週に脅迫どおりにまた被害がでたことで競馬会の理事の娘婿である主人公が現地に飛び、そしてそこで明らかになる七年前の馬伝染性貧血の流行と地方の牧場コミュニティでの人間関係、そういったストーリーです。

オーソドックスなミステリーです。
30年前のものですから古くささは否めませんが、癖のないテンポのよい展開で思わず夜更かしをしてしまいました。
あまりに偶然が導く解決への糸口が多すぎたような気はするものの、その全てを主人公に任せるのではなくヒロインを登場させての絡みにアクセントがあります。
それらの人間関係にポイントを置きながらも主人公の義父や娘との関係を深掘りしないままにした中途半端さはありましたが、本線がしっかりとしていますので問題はありません。
殺人もありながらも悲惨さは薄めですし、2時間ドラマなんかの原作にはもってっこいな岡嶋二人でした。


2013年8月10日 読破  ★★★★☆(4点)

 


西野がリーチ!

2013-08-10 01:14:05 | 千葉ロッテ

きっちりと勝って欲しいところできっちりと勝ってくれる、そんな西野が2桁勝利にリーチの9勝目でビジター9戦の勝ち越しを決めてくれました。
先月あたりから打ち込まれる場面が増えてきて勝ち星が思うように伸びていなかったのですが、ここにきての8回3安打零封はベストピッチですので勢いがつくでしょう。
スミ2を守りきったことも素晴らしいですし、ここからまた快進撃となることを期待します。

70球を投げてからの中4日ながらも「前回にそんなに投げていないから」と言い放つ西野はスタミナ王子なのか短期記憶なのか、しかし五回で55球、八回で98球でしたのでプロ初完投、初完封が目の前ながらもベンチが100球を目処に考えていたであろうことは想像に難くありませんので、そのお楽しみは次にとっておきましょう。
高めにいったボールもありましたがしっかりと腕が振れていたことでストレートも変化球もキレがあり、ここまで3戦3勝とお得意様の日本ハムが相手ながらもピシャリと抑えていたわけでもありませんから、相性がどうのということでもなくどこであれ勝てるピッチングだったと思います。
原点に戻ったかのようにフォークを多投しての立ち上がりに中盤ではスライダーに切り替えて、そして最後はまたフォークを駆使した金澤のリードもよかったです。
なぜか西野はここまでスタメンで里崎と組んだことがないのですがベンチには何らかの思惑があるのでしょうから、江村が一軍から外れたところでこれまでもう一つだった金澤とのバッテリーで答えを出せたことも今後に向けての大きな収穫です。
おそらくは次は中5日で楽天戦としんどい登板間隔が続きますが、順当にいけば中6日の則本、楽天がロッテを潰しにくれば中5日の田中との対戦となりますから西野にとってのこのハードマッチメイクをどう乗り越えていくか、これに勝利しての10勝目ともなればマスコミが大喜びをして取り上げてくれるでしょう。
そうなれば新人王争いの印象度でもプラスになりますから、この正念場に雄叫びを上げる西野であってくれることを願います。

その最後を締めたのは昨日に屈辱の降板となった益田で、見ている方からすればドキドキものではありましたが、このあたりの選手起用が伊東監督の采配の妙なのだと思います。
不安定なピッチングが続いていたところでのことでしたから守護神の交代までもが囁かれてもおかしくはない状況で、当日のうちに今後も益田が抑えであることを明言し、そしてさっそくに翌日に2点リードという同じシチュエーションでの益田ですから奮起しなければ嘘でしょう。
これでピシャリと抑えてしまえば出来すぎですので2三振の四者凡退はベターな感じで、この両日が益田のターニングポイントだったと語れるオフになってくれればと思います。

打線は夏の扉に手をかけていた井口が思いとどまってくれたのか、主導権を握るタイムリーが出たことが一番の収穫です。
スイングとしては前日までのそれとさして変わらないものではありましたがヒットになれば気分も違ってくるでしょうし、これでまた明日も続くようですと桜が散るのはまだ先でしょう。
ブラゼルも落ちそうで落ちない感じで貴重な追加点を叩き出してくれましたし、その後が湿っただけに大きすぎる2点目でした。
また前回に対したときと同じく五回を2失点と何気なくケッペルに抑えられてしまった感はありますが100球近くを投げさせましたし、軽くリベンジが出来たのではないかと思います。
気になるとすれば今日もほぼ9人野球となったことで、大松や青松らを明日は上手く使ってくれれば夢が広がります。
その明日は飛ばし飛ばされての中8日の唐川がどういったピッチングを見せてくれるのか、西野の奮投に何かを感じてのものであってくれることを祈りましょう。

 

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千葉ロッテ

2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 6

0

日本ハム

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3

0


◆8月9日(金) 日本ハム-千葉ロッテ15回戦(ロッテ8勝7敗、18時、札幌ドーム、24,161人)
▽勝 西野 18試合9勝3敗
▽S 益田 50試合2勝4敗26S
▽敗 ケッペル 3試合1勝2

▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、益田―金澤
日本ハム ケッペル、大谷、榎下―鶴岡

 

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益田劇場を松永が火消し

2013-08-09 01:06:59 | 千葉ロッテ

先制をしながらも追加点が取れず、そうこうしているうちに粘っていた先発が力尽きて継投に入り、そしてじわじわと追い上げられて最後はひっくり返される。
逆転のロッテと浮かれているうちにこういった逆転負けのロッテのパターンが定着化をしつつあったのですが、今日はギリギリのところで逃げ切ることができました。
下位3球団とのビジター9戦の第二ラウンドもカードの頭を落としながらも勝ち越すことができましたので、最後はしっかりと頭を取ってトータルでの勝ち越しを決めてもらいましょう。

ヒーローインタビューでは触れてもらえませんでしたが、松永がプロ初セーブです。
益田が残した一死二三塁の絶体絶命のピンチにその全てがストレートでの力押しの5球でねじ伏せてのものですので、自信にも繋がったでしょう。
柳田は外寄りのボールを引っ掛けてくれての投ゴロを捕球でファールグラウンド方向に体が流されながらもホームにストライクの返球で三塁走者を刺し、田上はボテボテの三ゴロと相手に助けられたところもありましたが膝元の厳しいところに投げられたからこそであり、これはもう文句なしのヒーローです。
一方の益田は長谷川のそれは打った方が上手いといった感じではありましたが甘いところを松田、江川に打たれての3連打であっさりと点を失い、一気に益田劇場の開演です。
ここでスパッと代えた伊東監督はひらめきだったのか予め決めていたのか、今日に限って言えば大成功でしょう。
ただこれで守護神の交代になるかと言えばそうなるとも思えず、益田がダメなら自分がと口にしている松永も本心では益田に頑張って欲しいと思っているのではないかと、大学の先輩後輩だからこそ余計な気遣いをしないで済むといったこともあっての逆リレーになったのではないかと考えます。
ただ益田が不安定であることに違いはありませんので松永の使いどころが難しくなりますから、今日は被弾をしてしまいましたが解説の山内孝に読みづらいと名前にケチをつけられたレデズマ、ロサ、そして内あたりが中盤以降をきっちりとこなしてくれることが求められます。
そして77球で降板をした好投のグライシンガーは中5日でしたから仕方のないところではありましたが、本末転倒なことにはならないようローテ編成には気を使って欲しいとは思いつつも明日は70球を投げてから中4日の西野ですから、今日は9月8日だっけとカレンダーを確かめたくもなる予告先発の発表でした。

打線は岡田のセーフティーバントは相手のミスに助けられての突破口ではありましたが発想はグッドでしたし、その二死からの一気の攻撃での5得点は見事でした。
右に左にと打ち分けての3安打猛打賞の今江は頼もしいですし、角中も久しぶりにらしいヒットを打ちましたのでいい感じではあります。
ただこの三連戦で12タコだった井口が心配で、ヒットが出なかったこと以上に外角のボールを腕だけで振りにいくという春先の不振を思い出させるようなバッティングでしたのでDHでの出場ですから疲労なのかどこぞを痛めているのか、札幌でどういったプレーとなるのかに注目です。
福浦が貴重なタイムリーツーベースを放ちましたし、今日は9人野球で出番がなかったブラゼル、大松、青松と一塁、DHの人材は事欠くことはないのですが、それでもやはり今季も井口ロッテといった様相を呈している打線ですから井口が夏に入れば暗雲が漂います。
もし疲れが理由であればいっそのことスパッと休ませた方がトータルではよいのかもしれず、また道内では暑い方らしいのですが博多よりは涼しいであろう札幌に乗り込むことが井口にとってプラスになってくれればと、桜吹雪を身にまとった姿を北の大地で見せてくれることを願いましょう。

 

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千葉ロッテ 

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ソフトバンク 

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◆8月8日(木) ソフトバンク-千葉ロッテ18回戦(ロッテ11勝7敗、18時1分、ヤフオクドーム、36,491人)
▽勝 グライシンガー 7試合3勝2敗
▽S 松永 45試合1勝1敗1S
▽敗 大場 8試合2勝4
▽本塁打 江川7号(レデズマ)

▽バッテリー
千葉ロッテ グライシンガー、レデズマ、ロサ、益田、松永―里崎
ソフトバンク 大場、嘉弥真、巽―細川、田上

 

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ロスト・シンボル

2013-08-08 22:04:24 | 読書録

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ロスト・シンボル(中)

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ロバート・ラングドンシリーズの第三弾で、そして最新作です。
最新作とは言いながらも出版をされてから4年になりますし、これまでの二作と同じくトム・ハンクス主演での2012年の映画化が噂をされていましたが監督が降板をしてしまい、また主演が誰になるかも不明なままに2015年12月に公開との情報も流れてきていますので、実際のところどうなるかは分かりません。
その監督の言葉である「同じキャラクターで同じ物語を何度もやるのはもうやりたくない」がこの作品を象徴しており、立て続けに読んだこともありますが「主人公が事件の当事者、あるいは関係者に呼ばれてトラブルに巻き込まれる」「魅力的なパートナー」「ある意味で狂信的な犯人」「秘密結社の謎解き」といったキーワードが変わらないままに一夜を駆け抜けますのでどうにもマンネリ化は否めず、また伏線を拾いきれないままに終わりますので消化不良気味でもあります。
原作もさほど売れなかったのかビジュアル愛蔵版もなく電子ブックも上中下巻に分かれており、しかも段々とつまらなくなっていきますので注意が必要です。

今回のターゲットはフリーメーソンが守ってきた古代の秘密です。
その秘密の言葉は人類を根底からひっくり返すような力を持っており、それを狙ってフリーメーソンに潜入をした全身刺青のマラークが事件を起こします。
フリーメーソンの最高位であるピーター・ソロモンを攫い、その友人であるロバート・ラングドンを誘き出してピラミッドの謎を解かせることで得た秘密とは何なのか、それを防ごうとするCIAが絡み合いながらにそこに至るまでのめまぐるしい攻防に引き込まれはしました。
しかしどうにも展開がどこかで見たのと似たような感じでしたし、もったいぶってページを割いた純粋知性科学なるものも尻切れトンボで、テーマなのであろう抽象論的な話の流れについていけるかどうかで面白いと感じられるかどうかが分かれるのではないかと思います。
自分はもう全くダメで下巻の途中から苦痛になってきましたし、一通りの事件が解決をしてからの長すぎるエピローグにとどめを刺されました。
次なる作品を執筆しているとの話もあるようですが、せっかくのシリーズですので長続きをするようそろそろ目先を変えてくれることを願います。


2013年8月8日 読破  ★★★☆☆(3点)

 

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ヘラヘラ親爺

2013-08-08 01:54:36 | 千葉ロッテ

今日は飲み会で午前様のほろ酔い気分で映像を見る余裕は全くないのですが、小気味いい逆転勝利にヘラヘラ親爺です。
一歩間違えば脱力感全開な試合展開だったようですが、相手にとってはかなりのダメージを与える白星ですので結果オーライでしょう。
こういった勝ち方をしてチームの調子が上がらなければ嘘ですので、唐川をすっ飛ばしての中5日のグライシンガーに不安が無いわけではありませんが、その奮投に期待をします。

立ち上がりに乱れた古谷はしかし7回を1失点ですので打線の援護が遅れたことが申し訳ないぐらいで、今や完全にローテーションの軸となっています。
快投といった感じでもなかったようですが粘り腰なピッチングは勢いだけでどうこうできるものでもありませんから、第二の扉を開けたと思ってよいでしょう。
そうなればじっくりと腰を据えての古谷であってもらいたいので、特攻ローテの撤回を願いたいです。
ぐるぐると回して五回ぐらいで力尽きるよりは間隔をしっかりと空けての七回の方が助かりますから、強く再考を求めます。
そして今季初勝利の内が一番にふらついていたのは皮肉な話ではありますが、益田がビシッと抑えたことでいい感じで明日に臨めるでしょう。

打線は制球に苦しむヘラヘラ王子を捉えきれずの不完全燃焼で、しかし終盤の攻勢で辛うじての逆転劇です。
かなり大胆にいじったオーダーが機能をせずに代打や途中出場の選手が貢献をしての勝利はベンチとしては面はゆいといったところでしょうが、たまにはこういったのもありでしょう。
形はどうあれ鋭い打球での高濱の初ヒットは喜ばしいですし、負けじと塀内のツーベースが逆転への足がかりとなりましたので、両選手からすれば根元にはじっくりと調整をしてくださいとメールを送りたい気分ではないかと、そして明日のスタメンがどちらになるかに注目です。
前日にやや厳しい言葉をもらった里崎は今日は誉められたようですし、発奮材料となっているのであれば伊東監督はにんまりしていることと思います。
そしておそらくは相性を考えての帆足ではなく大場を持ってきたところからしてソフトバンクは気持ち的に受け身になっているはずですから、きっちりと勝ち越させてもらいましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ 

0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 6

0

ソフトバンク 

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6

1


◆8月7日(水) ソフトバンク-千葉ロッテ17回戦(ロッテ10勝7敗、18時1分、ヤフオクドーム、34,463人)
▽勝 内 6試合1勝
▽S 益田 48試合2勝4敗25S
▽敗 パディーヤ 15試合3勝6

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、内、益田―里崎
ソフトバンク 武田、森福、柳瀬、パディーヤ、千賀―細川

 

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