先制をしながらも追加点が取れず、そうこうしているうちに粘っていた先発が力尽きて継投に入り、そしてじわじわと追い上げられて最後はひっくり返される。
逆転のロッテと浮かれているうちにこういった逆転負けのロッテのパターンが定着化をしつつあったのですが、今日はギリギリのところで逃げ切ることができました。
下位3球団とのビジター9戦の第二ラウンドもカードの頭を落としながらも勝ち越すことができましたので、最後はしっかりと頭を取ってトータルでの勝ち越しを決めてもらいましょう。
ヒーローインタビューでは触れてもらえませんでしたが、松永がプロ初セーブです。
益田が残した一死二三塁の絶体絶命のピンチにその全てがストレートでの力押しの5球でねじ伏せてのものですので、自信にも繋がったでしょう。
柳田は外寄りのボールを引っ掛けてくれての投ゴロを捕球でファールグラウンド方向に体が流されながらもホームにストライクの返球で三塁走者を刺し、田上はボテボテの三ゴロと相手に助けられたところもありましたが膝元の厳しいところに投げられたからこそであり、これはもう文句なしのヒーローです。
一方の益田は長谷川のそれは打った方が上手いといった感じではありましたが甘いところを松田、江川に打たれての3連打であっさりと点を失い、一気に益田劇場の開演です。
ここでスパッと代えた伊東監督はひらめきだったのか予め決めていたのか、今日に限って言えば大成功でしょう。
ただこれで守護神の交代になるかと言えばそうなるとも思えず、益田がダメなら自分がと口にしている松永も本心では益田に頑張って欲しいと思っているのではないかと、大学の先輩後輩だからこそ余計な気遣いをしないで済むといったこともあっての逆リレーになったのではないかと考えます。
ただ益田が不安定であることに違いはありませんので松永の使いどころが難しくなりますから、今日は被弾をしてしまいましたが解説の山内孝に読みづらいと名前にケチをつけられたレデズマ、ロサ、そして内あたりが中盤以降をきっちりとこなしてくれることが求められます。
そして77球で降板をした好投のグライシンガーは中5日でしたから仕方のないところではありましたが、本末転倒なことにはならないようローテ編成には気を使って欲しいとは思いつつも明日は70球を投げてから中4日の西野ですから、今日は9月8日だっけとカレンダーを確かめたくもなる予告先発の発表でした。
打線は岡田のセーフティーバントは相手のミスに助けられての突破口ではありましたが発想はグッドでしたし、その二死からの一気の攻撃での5得点は見事でした。
右に左にと打ち分けての3安打猛打賞の今江は頼もしいですし、角中も久しぶりにらしいヒットを打ちましたのでいい感じではあります。
ただこの三連戦で12タコだった井口が心配で、ヒットが出なかったこと以上に外角のボールを腕だけで振りにいくという春先の不振を思い出させるようなバッティングでしたのでDHでの出場ですから疲労なのかどこぞを痛めているのか、札幌でどういったプレーとなるのかに注目です。
福浦が貴重なタイムリーツーベースを放ちましたし、今日は9人野球で出番がなかったブラゼル、大松、青松と一塁、DHの人材は事欠くことはないのですが、それでもやはり今季も井口ロッテといった様相を呈している打線ですから井口が夏に入れば暗雲が漂います。
もし疲れが理由であればいっそのことスパッと休ませた方がトータルではよいのかもしれず、また道内では暑い方らしいのですが博多よりは涼しいであろう札幌に乗り込むことが井口にとってプラスになってくれればと、桜吹雪を身にまとった姿を北の大地で見せてくれることを願いましょう。
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▽バッテリー |