ちょっととんとん拍子で怖いぐらいです。
プロ初スタメンで六番DHに抜擢をされた青松は3安打猛打賞にタイムリーも打ちましたので、当然のようにヒーローインタビューです。
ここまで苦労をしてきたこともあってか気負うことないその謙虚さは好印象で、「このチャンスを生かさないと次のチャンスがないぐらいの気持ち」は正直なところでしょうし、一軍にいるのが当たり前だと思っている選手たちの胸に響いてくれることを願ってやみません。
ストレートに力負けをしないと見るや変化球攻めをされてもボール球に手を出さず、しっかりと自分のポイントで打てているうちは快進撃は続くでしょう。
野手のグラブを弾く強烈な打球も見られましたし、そうなると悩ましいのは今後の起用方針です。
そのパワフルな打撃が魅力ではありながらも六番であれば本来は二回の無死二塁でバントのサインを出したいところですし、今後にそういった場面での細かなプレーを求められるときにベンチがどういった判断をするのか、そして青松からすれば小技もできるところを見せれば一軍での足場は強固なものになります。
またその青松の代打で登場をしたブラゼルが貫禄のスタンドインを見せただけに、明日の右腕のディクソンに対するのがどちらになるのかが注目でしょう。
勢いを買うのか実績を買うのか、一塁とDHのポジションにひしめき合う選手がまた一人増えたことで嬉しい悲鳴を上げる今日この頃です。
先発の上野は4回途中で4安打2失点の降板でしたので、ベンチはいけるところまでいけば即交代ぐらいのつもりでいたのでしょう。
気合いは感じられましたがその気合いほどにボールの押し出しが無かったのが抑えきれなかった理由でしょうし、抜擢をしたベンチの期待に応えられたかどうかは微妙です。
それでも先発のチャンスは次も巡ってくるでしょうから、最低でも六回は任せてもらえるようなピッチングを期待します。
そして二番手は藤岡でしたがどんだけ藤岡が好きなんだと思わずつぶやいてしまいましたし、本人はボールがいっていたとのコメントでしたがそれほどとは感じられませんでした。
服部で138キロが出てしまうぐらいに他の投手も含めてスピードガンはインフレ気味でしたので額面どおりには受け取れず、ボールとストライクがハッキリとしている変化球の緩さがどうにも歯がゆく、またスタミナ的にも長いイニングは厳しそうです。
もっとも藤岡にとっての一番の病巣は気持ちが弱いことだと考えていますので、今日は時折に笑顔が見られましたし、棚ぼたの白星が自信に繋がるのであればロングリリーフではなく1イニング程度を全力で投げさせた方がよいのではないかと、そんなことを思ったりもした今日のピッチングでした。
その藤岡の残したピンチを内がピシャリと抑えて、内のピンチには服部と早めの継投が功を奏しての逃げ切り勝ちにホッと一息です。
最後に益田が被弾をするなど左うちわにはほど遠いですが、とにかく中継ぎ陣の踏ん張りが前提のチームですので辛い夏ですが頑張ってくれることを願います。
打線は岡田の起用が大当たりでした。
左腕なので伊志嶺かと思っていたのですが、どういったひらめきがあったのかは分かりませんが、その伊志嶺とここのところは変わらない調子でかつ左腕を打っているわけでもない岡田のマルチヒットが得点に絡みましたので、地元であれば青松と並んでのお立ち台に呼びたいぐらいの活躍ぶりです。
ミスをした角中には明日は早出でバント練習をしてもらわなければなりませんが、初回にそのバントのサインを出してくれたのも嬉しく思います。
荻野貴、井口、今江が好調なだけに角中がこんな感じであれば、調子を戻しつつある鈴木を二番に持ってくるのもよいかもしれません。
そんなことをいろいろと模索するのも今季の目指すところの一つですから、ブラックホールなセカンドも含めていろいろなチャンレンジを楽しみにしています。
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▽バッテリー |