オリオン村(跡地)

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タイトルマッチ

2013-08-15 20:59:14 | 読書録

タイトルマッチ

講談社

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馬が絡まない岡嶋二人です。
人さらいの岡嶋、とは聞きようによっては微妙すぎますが、馬だけではなく誘拐ものも得意としているだけのこともあって、数日間の攻防をテンポよく描ききっています。
ボクシングの元世界チャンピオンの生後十ヶ月の息子が誘拐をされて、その義弟で世界タイトルに挑戦をする選手にノックアウトで勝てとの脅迫状が届くところから話が始まります。
誘拐事件は金品の受け渡しが一番に犯人逮捕のチャンスであるところでの意外すぎる要求に翻弄をされる当事者と警察、手に汗握るスリリングな展開が見事でした。

作者はボクシング経験者らしく、その心理状態を上手く表現できていることがよいのでしょう。
実際にそうなのかは分かりませんが納得できるだけの描写ですし、そしてその心の動きが実のところ一番のテーマなのかもしれません。
ミステリーとしては序盤からあっけなくその動機を明らかにしてしまったことから複雑なものとはなりえず、誰が犯人かに焦点が絞られます。
いろいろなところに伏線をまき散らしすぎた感もありましたが、かなり据わりのいい落としどころではあります。
そして人のいい警察官がやたらと印象的だった、そんなタイトルマッチでした。


2013年8月15日 読破  ★★★★☆(4点)

 


里崎の一発に星野監督は渋面

2013-08-15 02:42:26 | 千葉ロッテ

 

グライシンガーの初回の炎上を見ていない身としては引き分けではなかなかに納得のできない試合でしたので、劇的な里崎のサヨナラアーチに写真を撮るのも忘れて周りと抱き合ったりハイタッチをしたりと久しぶりに興奮をして我を忘れた一瞬でした。
帰ってきてからパ・リーグTVを見てみればベンチ裏に引っ込むときの星野監督の渋面が心地よく、里崎が自らヒーローインタビューで言っていたように平日のサラリーマンとしては八回に決めてくれれば一番だったものの、しかし相手に与えるダメージからすればむしろ効果的な一発だったのではないかとも思います。
そんなこんなで今日も二階席だったことでお見せできるほどのショットはありませんので、昨日に続けずマーくんが敢えなく凡退をしてのSuicaペンギンのクリップでお楽しみください。

それにしても里崎の今季1号は値千金の流し打ちでした。
ここまで抑えられてきた小山伸の見逃せばボールだったのではないかとも思える外寄りのストレートを叩いてのアーチは里崎からすればしてやったりだったでしょうし、前の打席でその外に落とされて翻弄をされたことからして嶋の判断ミスだったのか、あるいは小山伸が外しきれなかったのか、いずれにせよ一日遅れのサマージャンボの当選発表です。
今日の犠牲フライもそうでしたし二度の満塁のチャンスでの連続三振もそうですが、やや決め打ちの嫌いがある里崎の明暗の明が最後に炸裂をしたといった感じでしょう。
先頭打者だったことも思い切りに振れたことの一因でしょうから、20倍返しに向けて強烈な追い風が吹いています。
そして明日に先発をする同い年の渡辺をしっかりとリードするとまで口にした意気込みがチームを盛り上げて、そして仙台の仇を千葉で討ってくれることを期待します。

その里崎とベストバッテリーだったはずのグライシンガーは連続の中5日での登板が微妙な影響を及ぼしたのかもしれませんが、いきなり初回に4失点ですから痛すぎるスタートで、しかも前日に古谷がきっちりと抑えて勢いを殺したはずの両外国人選手にやられてのものですから幸先の悪い立ち上がりでした。
しかしそれでもその初回を除けば4イニングで3安打1失点ですから、やはりきっちりと中6日の間隔を空けて使ってあげたいです。
そして先発が五回でマウンドを降りるとなると中継ぎ陣は総動員で、藤岡、上野、服部、内、益田、そして松永と6イニングの無失点リレーこそが伊東ロッテの真骨頂でしょう。
たださすがに明日のことを考えるとあまり喜んでばかりもいられず、一方で益田が苦手意識を払拭できたのではないかと思えるような強気の攻めが見られたのが大きな収穫でした。

打線は今日も井口が欠場と核を一枚欠いての布陣となりましたが、今日は大松がきっちりと仕事をしてくれました。
低めのボールにフルスイングをしての糸を引いたような打球は大松らしい美しい弾道で、あともう少しでスタンドインでしたのでこれをきっかけにしてくれればと思います。
プルヒッターの顔がざっくりと出てきたブラゼルは豪快な一発に力技のタイムリーと期待どおりのバッティングでしたし、あとは高濱なり塀内なりが打ち出せば凄いことになるでしょう。
そして何より楽天に首位のプレッシャーにも見える綻びが出始めたのが付け入りどころで、昨日の銀次に続いて今日はマギーが二度もやらかしてくれたものが得点に繋がりましたから、好走塁と暴走は紙一重でどちらかと言えば後者の感じのあった今日の大松と今江ではあったものの、この流れを大切にしたいです。
それだけに明日の渡辺の立ち上がりが大事であることは言うまでもなく、その渡辺が浮き足立たないよう、また西野のためにも則本を攻略する打線に期待をします。
今季はまだ未勝利ながらも楽天戦での数字は悪くはない渡辺ですから、里崎とともにベテランの意地を見せてもらいましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

楽天 

4 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 5 11

0

千葉ロッテ

1 0 0 0 3 0 0 1 0 0 1X 6 11

0


◆8月14日(水) 千葉ロッテ-楽天15回戦(楽天8勝7敗、18時15分、QVCマリン、22,861人)
▽勝 松永 49試合2勝1敗1S
▽敗 小山伸 35試合1勝3
▽本塁打 枡田5号(グライシンガー)、ブラゼル7号(美馬)、里崎1号(小山伸)

▽バッテリー
千葉ロッテ グライシンガー、藤岡、上野、服部、内、益田、松永―里崎
楽天 美馬、長谷部、斎藤、青山、金刃、小山伸―嶋

 

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