後半戦に入ってから初の勝ち越しは約半月ぶりですからいかに低空飛行が長かったかが分かりますが、しかし相手が自力優勝が無くなったオリックスですから安心はできません。
そもそもが8月に入って間なしでこういった話題になるのは楽天が突っ走っているからこそで、その責任の一端を負っているのですから今はリベンジに向けて爪を研ぐのみです。
その挑戦権を得るためにも眼下の敵であるソフトバンクを蹴落とすしかありませんので、ビジター第二ラウンドも頑張ってもらいましょう。
それにしても西野が三回で降板となるとは大誤算でした。
昨日の上野と同じくもう少し投げさせることで経験値を積ませたいと思わないでもなかったのですが、しかし立ち上がりからボールが抜け気味での7安打2四球ですからベンチの判断は仕方がなかったかなと、西野としてはその三回の二死からの3連打でホールドアップといったところでしょう。
気になったのはインフレ気味なほっと神戸で130キロ台後半しかスピードの出ていなかったストレートで、伊東監督のコメントにもあったように疲れもあるのでしょうから本来であればここらで一回ぐらいは飛ばしたいところではあるものの苦しい台所事情を考えれば無理な相談ですので、きっちりと中6日を守っていく中で立て直しを図ってもらうしかありません。
これも次なるステージに進むための勉強代と考えれば高くはありませんから、明日への投資に気前よく払ってもらいましょう。
その西野を継いだレデズマが来日初勝利です。
さすがに154キロは眉唾ながらも140キロ台後半のコンスタントに投げ込んでいたストレートの威力が爆発で、これぞ豪腕投手のアドバンテージでしょう。
コントロールはややアバウトながらも思わず手を出してしまうシーンもありましたし、そのうちに待球作戦で厳しい局面に立たされることにもなるでしょうが、この白星が服部がそうであったように思わぬ妙薬となってのサプライズになってくれることを期待します。
そして内、松永、ロサ、益田のリレーはベンチとしては精一杯のものだったでしょうがピンチの連続で生きた心地がせず、しかしここぞというところで三振を奪うなどの粘り腰で逃げ切ってくれたことで痺れるような展開が勝利で報われてよかったです。
ただやはり最後に益田を使ったのはやり過ぎかなと、登板間隔が空いていた昨日は調整登板との意味付けができましたが、今日のそれは無駄遣いの感が否めません。
もちろんブルペンで肩を作っていたのでしょうがマウンドで実際に投げるのとでは疲労の度合いが違うでしょうし、守護神がリーグトップの登板数で昨年並の72試合ペースは異様としか言いようがありませんので、早急なる改善を望みます。
これもあまり気が進みませんでしたが松永に1イニングオーバーを任せたのであれば、4球しか投げていなかったロサの続投でよかったと思います。
打線は5試合連続の2桁安打とヒットは出まくっていますが、肝心なのはあと一本が出るか出ないかです。
そういう意味ではファールで粘って10球目をスタンドインさせた荻野貴は隠れたヒーローですし、ブラゼルが相手のミスにつけ込んでの逆転ツーベースを放ちましたので、ちょっと残念ではありましたが青松ではなくそのブラゼルをスタメンで使ったベンチの判断勝ちでしょう。
右に左にと打ち分けての3安打猛打賞の岡田を二番に持ってきたのもナイスな起用でしたし、暫くはこの核弾頭でよいのではないかと思います。
そしてじりじりとした展開にガツンと一発の井口の20号は国内砲としては落合以来の30発のペースに乗ってきましたので、是非とも達成をして欲しいです。
かなりお高いですが魅力的な2000本安打グッズを売り出しているようですから、買おうかなと思えるような桜吹雪を今後もお願いします。
こうなればやはりつまらないミスを減らすことが次のステップで、先制点を与えたくないのは分かりますが初回から前進守備をするのであればその初回に徹底してバントで走者を進めるべきでしたし、珍しくも岡田が躊躇をした荻野貴とのお見合いや、その荻野貴があわや後逸という目測の誤り、土のグラウンドに適応しきれなかった塀内などは反省点です。
また全力疾走で太もも裏を痛めた早坂はまたしてもチャンスを故障で逃すのは痛すぎますので、軽症であってくれることを願います。
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▽バッテリー |