「東京裁判史観(自虐史観)を廃して本来の日本を取り戻そう!」
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現します。
( 心が臨界質量を超えるとは → http://tinyurl.com/5kr6f )
( 東京裁判史観とは → http://tinyurl.com/kkdd29p )
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《 いま注目の論点 》
★各国の歴史と歴史観の栄枯盛衰――平川祐弘さん
★「香港・ウイグル人権法」論議を――楊海英さん
★難題多発・内憂外患の1年――石平さん
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《 電脳筆写ブログ『心超臨界』昨日のPVトップ3 》
◆グリセリンがある日突然結晶化する
◆「六然訓」を知って以来、少しでもそういう境地に身心を置きたいものと考えた――安岡正篤師
◆人間通 《 悪口 》
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子年におおらかな子育て一考を――竹内久美子・動物行動学研究家/エッセイスト
【「正論」産経新聞 R02(2020).01.14 】
言うまでもなく、今年は子年(ネズミ年)である。ネズミは、ネズミ算式に増えると言うように、非常に多産だ。そして多産は子孫繁栄を意味するので縁起がよいとされている。
◆多産にせざるを得ない事情
だが、ここでちょっと待ってほしい。多産はよいことと単純に考えていいのだろうか。多産だからよいのではなく、多産にせざるを得ない事情があるということではないのか。
哺乳類の中で最も寿命(最長寿命のこと。捕食者にやられるとか、事故で死ぬケースを除いた、自然に死ぬまでの寿命)が短いのがネズミである。かつてそれは心拍数の観点から説明された。ネズミは一定の時間あたりの心拍数が多いので短命なのだ、と。
しかし、今は別の観点から説明されている。それはいかに捕食者にやられるか、ということだ。
アメリカ、アラバマ大学のS・オースタッドはもともと、ライオンの調教師だったが、あるとき調教しているライオンに嚙(か)まれてしまったため、動物学に転身した人物だ。彼は、バージニア州の山地とジョージア州の沖の島にすむオポッサムを比較研究した。(オポッサムはコアラやカンガルーと同じく有袋類だが、アメリカにも生息している)。
前者は捕食者がいる地域で、後者は捕食者がほとんどいない地域だ。後者では少なくとも3千年、その状態にあると推定されている。すると、後者では前者よりも老化のスピードが遅く、寿命も2倍くらい長いことがわかった。
これで寿命の本質が明らかとなった。捕食者によくやられる動物では、時間をかけて大人になっていくと、その間に食われてしまい、繁殖できぬまま一生を終えることもある。だから、できるだけ早く大人になり、子をつくる。それも食われることを見越し、できるだけ多くつくるのだ。
これがネズミの寿命が短く、多産であることの理由なのである。
一方、長寿である動物の代表はゾウ、クジラ、カメなどだが、いずれも捕食者がいないか、食べられないよう“武装”している。
◆少子化の原因を考える
人間も最長寿命がおよそ120歳と大変な寿命である。おそらく武器をつくり、火を用いるなどして捕食者対策がかなりしっかりとなされるようになってからだろう。人間に一番近い、チンパンジーやゴリラでは最長寿命はせいぜい50年程度だ。このような事情から、人間はそもそも、さほど多くの子供を産む必要のない動物であることがわかる。
ただ、人間は捕食者の問題はほぼ解決できても、感染症や栄養状態についてはあまり手立てがない時代が長く続いた。
そのため乳児(生後1年まで)の死亡率は日本では、統計がとられるようになった、19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてさえ、1千人あたり約150人にも達していた。しかし医療の発達や栄養状態の改善によって徐々に右肩下がりに減り、スペインかぜの流行時(1918年から19年にかけて)に少し上昇したものの、また減少に転じ、2018年には1千人あたり1.9人と、世界一の低死亡率となっている。
子は産めばまず間違いなく育つ。子が死ぬことを前提に多めに産んでおくという時代は、とうの昔に終わっているのである。日本の乳児死亡率の低さは、今から20年前くらいに、世界でもダントツとなり子供が死なない国となっている。
これが現在の日本の少子化の一番の原因ではないだろうか。20世紀初頭から始まる一貫して右肩下がりの乳児死亡率から考えると少子化の流れは、ここ何年、何十年ではなく、少なくとも百年以上も前から続いているのだろう。
◆「数」の戦略と「質」の戦略
さらに日本では一人一人の子供を大切に育て、大いに投資する傾向がある。きちんとしつけ、高い教育を受けさせ習い事をさせる。
こういうふうに数より質の繁殖戦略をK戦略という。逆に質より数の戦略をr戦略という。
つまり日本人はもともと、K戦略的で、数より質を重んじていた。そこへ昨今の非正規雇用の就業状態、そして夫婦共働きできないとやっていけない経済状況。さらには核家族化により、祖父母に子供を託すことが難しいことや託児所の不足…。
あれやこれやが重なり、子に手間暇や費用をかける、K戦略的な振る舞いをしようとする限り、子の数を減らさざるを得なくなっているのではないだろうか。
内閣府の調査によれば実際、妻に聞いた「理想の子供の数を持たない理由」の第一は、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」だ。
となれば、少子化に歯止めをかける決定的方法は、日本人がr戦略に目覚め、r戦略にシフトすることではないだろうか。子のしつけは大事であるし、日本人の美徳なので外せないが、習い事などの諸経費は削っても支障はあるまい。もっとおおらかに子育てしてもよいはずだ。
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◆お勧め情報【 拡散希望 】
日本が東京裁判史観の呪縛から解き放たれるために
★「東京裁判史観」
★「WGIPの洗脳にかかったままの日本」
★「今も生きているプレス・コード」
★「GHQ焚書図書」
★「公職追放が『敗戦利得者』を生み出した」
★「『進歩的文化人』という名の国賊12人」
★「真珠湾攻撃の真実」
★「南京大虐殺というプロパガンダ」
★「歴史教科書問題から生まれた近隣諸国条項」
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( 心が臨界質量を超えるとは → http://tinyurl.com/5kr6f )
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◆グリセリンがある日突然結晶化する
◆「六然訓」を知って以来、少しでもそういう境地に身心を置きたいものと考えた――安岡正篤師
◆人間通 《 悪口 》
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子年におおらかな子育て一考を――竹内久美子・動物行動学研究家/エッセイスト
【「正論」産経新聞 R02(2020).01.14 】
言うまでもなく、今年は子年(ネズミ年)である。ネズミは、ネズミ算式に増えると言うように、非常に多産だ。そして多産は子孫繁栄を意味するので縁起がよいとされている。
◆多産にせざるを得ない事情
だが、ここでちょっと待ってほしい。多産はよいことと単純に考えていいのだろうか。多産だからよいのではなく、多産にせざるを得ない事情があるということではないのか。
哺乳類の中で最も寿命(最長寿命のこと。捕食者にやられるとか、事故で死ぬケースを除いた、自然に死ぬまでの寿命)が短いのがネズミである。かつてそれは心拍数の観点から説明された。ネズミは一定の時間あたりの心拍数が多いので短命なのだ、と。
しかし、今は別の観点から説明されている。それはいかに捕食者にやられるか、ということだ。
アメリカ、アラバマ大学のS・オースタッドはもともと、ライオンの調教師だったが、あるとき調教しているライオンに嚙(か)まれてしまったため、動物学に転身した人物だ。彼は、バージニア州の山地とジョージア州の沖の島にすむオポッサムを比較研究した。(オポッサムはコアラやカンガルーと同じく有袋類だが、アメリカにも生息している)。
前者は捕食者がいる地域で、後者は捕食者がほとんどいない地域だ。後者では少なくとも3千年、その状態にあると推定されている。すると、後者では前者よりも老化のスピードが遅く、寿命も2倍くらい長いことがわかった。
これで寿命の本質が明らかとなった。捕食者によくやられる動物では、時間をかけて大人になっていくと、その間に食われてしまい、繁殖できぬまま一生を終えることもある。だから、できるだけ早く大人になり、子をつくる。それも食われることを見越し、できるだけ多くつくるのだ。
これがネズミの寿命が短く、多産であることの理由なのである。
一方、長寿である動物の代表はゾウ、クジラ、カメなどだが、いずれも捕食者がいないか、食べられないよう“武装”している。
◆少子化の原因を考える
人間も最長寿命がおよそ120歳と大変な寿命である。おそらく武器をつくり、火を用いるなどして捕食者対策がかなりしっかりとなされるようになってからだろう。人間に一番近い、チンパンジーやゴリラでは最長寿命はせいぜい50年程度だ。このような事情から、人間はそもそも、さほど多くの子供を産む必要のない動物であることがわかる。
ただ、人間は捕食者の問題はほぼ解決できても、感染症や栄養状態についてはあまり手立てがない時代が長く続いた。
そのため乳児(生後1年まで)の死亡率は日本では、統計がとられるようになった、19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてさえ、1千人あたり約150人にも達していた。しかし医療の発達や栄養状態の改善によって徐々に右肩下がりに減り、スペインかぜの流行時(1918年から19年にかけて)に少し上昇したものの、また減少に転じ、2018年には1千人あたり1.9人と、世界一の低死亡率となっている。
子は産めばまず間違いなく育つ。子が死ぬことを前提に多めに産んでおくという時代は、とうの昔に終わっているのである。日本の乳児死亡率の低さは、今から20年前くらいに、世界でもダントツとなり子供が死なない国となっている。
これが現在の日本の少子化の一番の原因ではないだろうか。20世紀初頭から始まる一貫して右肩下がりの乳児死亡率から考えると少子化の流れは、ここ何年、何十年ではなく、少なくとも百年以上も前から続いているのだろう。
◆「数」の戦略と「質」の戦略
さらに日本では一人一人の子供を大切に育て、大いに投資する傾向がある。きちんとしつけ、高い教育を受けさせ習い事をさせる。
こういうふうに数より質の繁殖戦略をK戦略という。逆に質より数の戦略をr戦略という。
つまり日本人はもともと、K戦略的で、数より質を重んじていた。そこへ昨今の非正規雇用の就業状態、そして夫婦共働きできないとやっていけない経済状況。さらには核家族化により、祖父母に子供を託すことが難しいことや託児所の不足…。
あれやこれやが重なり、子に手間暇や費用をかける、K戦略的な振る舞いをしようとする限り、子の数を減らさざるを得なくなっているのではないだろうか。
内閣府の調査によれば実際、妻に聞いた「理想の子供の数を持たない理由」の第一は、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」だ。
となれば、少子化に歯止めをかける決定的方法は、日本人がr戦略に目覚め、r戦略にシフトすることではないだろうか。子のしつけは大事であるし、日本人の美徳なので外せないが、習い事などの諸経費は削っても支障はあるまい。もっとおおらかに子育てしてもよいはずだ。
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◆お勧め情報【 拡散希望 】
日本が東京裁判史観の呪縛から解き放たれるために
★「東京裁判史観」
★「WGIPの洗脳にかかったままの日本」
★「今も生きているプレス・コード」
★「GHQ焚書図書」
★「公職追放が『敗戦利得者』を生み出した」
★「『進歩的文化人』という名の国賊12人」
★「真珠湾攻撃の真実」
★「南京大虐殺というプロパガンダ」
★「歴史教科書問題から生まれた近隣諸国条項」
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