「生まれたときに借りた五つのもの(五大)のうち、地・水・火・風の四つは返し、空のみ残った。本来のものである空に、今、到達する」
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日本海海戦に際し、各国は選りすぐりの海軍武官を我が国に派遣します。中立の立場で艦隊に乗り込み、この一大開戦を観戦し、参考にするためです。42名の錚々(そうそう)たる海軍武官が世界から集まったといいます。しかし、いざ出陣となると、連合艦隊の潰滅を予想して殆どが降りてしまいます。残ったわずかの武官の一人がガルシア大佐でした。 . . . 本文を読む
「恩人」という言葉はあるが、私は「恩書」という言葉があってもよいと思う。われわれは「人」から恩を受けると同様に「書物」から恩を受けることもあるからだ。私に人生を考える目を開いてくれた書物は、その著者とは一面識もなくても、その著者は私には恩人であり、その著書は「恩書」である。 . . . 本文を読む
【가장 좋은 운동은 무엇보다도 걷는 것이다】 道具などはいっさいいらない。戸外で行われるから、肺は新鮮な空気を吸い、目は丘や谷や木や花など、生命のあるものないものを観察できる。目にするもの耳にするものすべてが頭の働きを活発にし、意欲を湧かせる。 . . . 本文を読む
本稿を執筆しているパソコンのディスプレイの一角には、テレビ画面が開く。衆院予算委の中継が映っている。質問する議員をTVカメラが写すとき、そのアングルに入る位置に、質問とは無関係な議員が談合し順番を決めて入れ替わり立ち替わり座り、さも質問を熱心に聴いているかのようなポーズでTVに映る。 . . . 本文を読む
爆撃後のイラクで使われたのは、みるみるうち生産高が倍増する「米国製魔法の種子」でした。アメリカは自国で開発したGM種子(注:遺伝子組み換え技術を用いて遺伝的性質の改変が行われた作物の種子)と農薬、農耕器具をセットで持ち込み、イラク国内に補助金つきで無料提供したのです。キーワードは「復興支援」でした。この時、長い歴史を持つイラク農業の伝統に終止符が打たれたことはあまり知られていません。前年の種子を保存したり、農家同士で自家採種し、交換・交配させる行為は、ここからすべて「違反」になったのです。 . . . 本文を読む
彼らは通信社を握り、新聞社を傘下に収め、さらにラジオ・TVを所有しました。通信という視点から見て世界史的意義を持つ出来事は、グリエルモ・マルコーニによる無線電信の発明です。イギリスのロスチャイルドはこの発明に目をつけ、マルコーニ社を買収してアメリカにRCA(Radio Corporation of America)という支社を設立し、ロシア系ユダヤ人のデビッド・サーノフを支社長として送り込みました。 . . . 本文を読む
要するに久野収は、彼の言う天皇制を、梅崎春生が憎み、怨み、呪うのあまり自棄(やけ)を起こして死んだのだと言い張りたいために、「狂い死に」という極端な表現をふりまわしただけのことだと思われます。久野収と多少とも親交のある人たちのうち、たまたま酒を愛する人があるとするなら、もし久野収よりさきに世を辞したら、「狂い死に」と評されることを覚悟しておかなければいけませんね。 . . . 本文を読む
歴史は、学校の教科書では分らないという経験は誰にもある。けれども、分らなさにもいろいろな程度があって、私が昔習った歴史の教科書では日本が西欧に「追いつけ追い越せ」の一心で懸命に生きた努力の足跡だけはしっかり伝えられた。さまざまな失敗や過誤はあったにせよ、昨日よりも今日を良くしようとした近代日本の生みの苦しみだけは描かれていた。 . . . 本文を読む
シナの皇帝から「倭(やまと)」の国王に任ぜられたからといって、それが日本の皇室の先祖だったと考えなければならない必要はまったくない。それは昔のシナの習慣から、貿易を求めて来た外人に対しては、これを朝貢者と見なして、「国王」にしてやるということが手軽にあったからである。 . . . 本文を読む
ここで再び、仏教とアーネン・クルトはどうして両立しうるのか、という問題にもどってくる。その解答は、やはり仏教は一つの学問、あるいは人間に関する哲学として受け容れられたのであって、アーネン・クルトを廃することとは別に考えられていたと見てよいであろう。アーネン・クルトという中核さえ侵さなければ、日本の国体は不変と言ってもよいであろう。 . . . 本文を読む
蛋白質(たんぱくしつ)が足りないよ、と軽妙に囃(はや)して人気を得たのはクレージー・キャッツの谷啓である。近代化が足りないよ、と太鼓を叩(たた)いて廻ったのが戦後の近代主義者であった。大塚久雄と丸山真男(まさお)を東西の両横綱とするこの一派は、日本国民が如何(いか)にオクレテイルかを情熱的に説教した。 . . . 本文を読む








