この花は、秋になるとちょっとした空地があれば咲く、紫苑という中国原産の野草なんだ。この花の仄かな香りが、ふと秋を感じさせてくれる存在感が良いんだよ。これで進めよう、娘の名は……。 . . . 本文を読む
オランダといえば、チューリップや風車、運河のそばで牛が草をはむ豊かな牧場を連想する人が多いだろう。だが、オランダ、特に北海沿岸は、短い夏をのぞき1年の4分の3はどんよりと暗い雲に覆われる。真冬となれば運河は凍り、北海からの潮風にあおられるみぞれに打たれながら、人々はひたすら春を待つ。一昔前までは、産業といえば暖炉の燃料用泥炭(でいたん)や酪農しかなかった。こうしたオランダ最北フリースラント州の小都市オストステリングベルフで1971年に起きた安楽死事件が、オランダの安楽死合法化運動の発端となった。 . . . 本文を読む
日経新聞「やさしい経済学」が日本の企業家を特集しています。今回の企業家は、四大財閥の一角、安田財閥を築いた安田善次郎。解説は、一橋大学教授・寺西重郎さん。以下にダイジェストを記します。 . . . 本文を読む
「悔いの無い人生」を生きるとは、何か。その問いを考えてきた。その問いを考え続けてきた。そして、それらの数多くの哲学者や思想家の中に、この問いをどこまでも深く考えた、一人の哲学者がいた。フリードリッヒ・ニーチェ。ドイツの哲学者だ。この哲学者が、素晴らしい思想を残している。
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重力によるダメージを軽くするには、睡眠とお風呂が最も効果的です。昔から休息のことを”骨休め”といっていますが、昼間自らの体重で押しつぶされた関節も、一晩ぐっすり眠ることで元に戻ります。 . . . 本文を読む
十数日つづいた田原坂の攻防戦というのは、同時代の世界戦史のなかで、激戦という点で類を見ない。小銃弾の使用量のけたはずれの大きさも、機関銃の出現以前の戦いではこの兵力規模で他と比較しようにも例がないのではないかと思える。 . . . 本文を読む
野に打ち捨てられた死体が腐敗し、白骨となって朽ち果てていく。その過程を九つの段階に分けて描いた絵画を「九相図(くそうず)」という。時に小野小町という絶世の美女が零落するイメージにもなぞらえられ、近世以前の日本で長らく描き続けられてきた主題だ。皮膚がただれ、虫がわく様子をリアルに描いた絵は気持ち良いものでないが、その源流は仏教にある。 . . . 本文を読む
平和国家の条件の一つには、「領土が確立していること」があります。韓国に1954年以降、島根県・竹島を70年近くも不法占拠されている日本は平和国家の根本的な条件を満たしていません。 . . . 本文を読む
日本の憲法学者の多くは、前出の欽定憲法のように日本国憲法を解釈し、「戦争のすべてが禁止されている」と論じています。(中略)でも、禁止されているのは、侵略戦争だけです。防衛戦争やアメリカがイスラム過激派組織「イスラム国」に行った制裁戦争は必ずしも禁止されるものではありません。日本国憲法は民定憲法なので「禁止されていないものは許されている」のですが、多くの憲法学者は「許可が許されていないかぎり、禁止」の欽定憲法として扱っています。つまり、前提が誤っているのです。 . . . 本文を読む
そもそも、夫婦別姓の賛否と男女共同参画社会の推進とは全く別の話である。彼らは、夫婦別姓では父母のどちらかと必然的に子供が別姓となり、家族の一体感を損ないかねないと危惧する者は、男女平等を追求し、担当相に就く資格はないというものだろうか。憲法が保障する「思想及び良心の自由」(19条)にも「職業選択の自由」(22条)にも反するそれこそ差別的で危険な発想ではないか。 . . . 本文を読む
「リベラル」の本来の意味は「自由を重んじること」や「自由主義的なさま」のことだが、わが国の「和式リベラル」はむしろ正反対である。多様性を訴えながら自分たちだけが気にくわない言論は弾圧し、封じ込めて社会を一色に染めようとする。反論しにくい「平等」「差別は許されない」といった言葉を多用し、異論がある人をも沈黙させる。重んじるのは自身と仲間の権利と自由ばかりで、他者の人権や不自由には関心を持たない。 . . . 本文を読む
アメリカにおける日系移民差別政策に対しては何もできず、ひたすら英米の意向を重視した幣原(しではら)外交が、大陸に住んでいる日本人の生命財産や日本の利権を軽視する傾向があったことはたしかであり、これに対して現地の日本軍(関東軍)が見切り発車してしまったのが実情であると言えよう。 . . . 本文を読む
加藤周一のフィンランド化の勧めが書かれるその7ヵ月も前に、武田龍夫(たつお)が『戦う北欧』(昭和56年1月23日・高木書房、改題『嵐の中の北欧』中公文庫)を刊行して、フィンランドの歴史と現状を克明に描いています。加藤周一は「短い旅行」で観察した自分の洞察力に自信を持つあまり、武田龍夫による記述を参照する謙虚な姿勢をすでに失っていたのでしょう。 . . . 本文を読む
教科書が明治の代表的知識人として持ち上げてやまない『学問のすゝめ』の著者にとっても、「文明」とは端的に戦争に勝つことだった。しかるに教科書はそのような時代背景の今との相違に目を向けない。今の基準を過去に当てはめるだけである。複眼を欠いている。ここはよく考えて頂きたい。日露戦争前の非戦主義といえどもしょせんは多数の可能性の中の選択肢の一つにほかならなかった。非戦主義は必ずしも宗教ではない。絶対信仰ではない。 . . . 本文を読む
元の日本侵攻によって一番酷い目に遭ったのは朝鮮であり、そのことは井上靖の小説『風濤(ふうとう)』にも巧妙に描かれている。元のために国力が底をつくまで造船や補給の協力をさせられたうえに、その後は、倭寇にほとんど毎年、しかも1年に何回もの襲撃をうけることになったのである。『アングロ・サクソン年代記』にも似て、朝鮮の『東国通鑑(とうごくつがん)』は、倭寇襲来についての悲痛な記事に満ちている。 . . . 本文を読む








