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デズモンド・ツツ

不都合な真実 歴史編 《 朝鮮戦争の開戦決断と原爆開発の密接な関係――江崎道朗 》

2024-05-31 | 04-歴史・文化・社会
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1949年8月29日に、ソ連政府は最初の原子爆弾を実験した。アメリカによる核兵器の独占はもはや終わり、アメリカの核はソ連にとって大きな脅威ではなくなった。1950年5月の終わりに、スターリンは、韓国侵略が行われるべきであると決め、韓国侵略は1950年6月25日に起きた


◆朝鮮戦争の開戦決断と原爆開発の密接な関係

『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』
( 江崎道朗、PHP研究所 (2019/8/10)、p205 )

なぜか、あまり議論されていないが、このソ連の原爆開発と、朝鮮戦争の開戦とは密接な関係があると見るべきだろう。

いわゆるヴェノナ文書研究の専門家であるハーバート・ロマースタインとエリック・ブレインデルは2000年、『ヴェノナの秘密――ソ連のスパイ活動とアメリカの裏切り者を暴く(The Venona secrets: Exposing Soviet Espionage and America’s Traitors)』(未邦訳)を発行し、朝鮮戦争とソ連の原爆開発についてこう指摘している。

《旧ソ連共産党中央委員会の公文書保管所で見つけられた書類は、1948年に北朝鮮の独裁者の金日成主席が、韓国を攻撃する許可をスターリンに頼んだことを示している。
 スターリンは、侵略が起きて欲しかったが、彼は「韓国と関連したそのような大きい事柄は……多くの準備を必要とする」と指摘した。攻撃が行われたとき、スターリンは今後の攻撃を支持して、北朝鮮に必要とされた装備のすべてを提供した。
 1949年8月29日に、ソ連政府は最初の原子爆弾を実験した。アメリカによる核兵器の独占はもはや終わり、アメリカの核はソ連にとって大きな脅威ではなくなった。
 1950年5月の終わりに、スターリンは、韓国侵略が行われるべきであると決め、韓国侵略は1950年6月25日に起きた》

北朝鮮の金日成は1949年の春以来、何度もスターリンに、武力による朝鮮統一の許可を求めていたが、スターリンは却下しつづけていた。

スターリンがなかなか金日成に韓国侵略を許さなかったのは、アメリカの介入をおそれていたからである。スターリンは、ヨーロッパでもアジアでも、アメリカと直接ぶつかるつもりはなかった。金日成に対してだけでなく、ギリシャとベトナムの共産ゲリラに対しても支援を拒みつづけていた。

だが1950年4月、モスクワを訪問した金日成に対してスターリンは「国際情勢の変化に鑑みて、いまなら達成できるだろうと答え、「南朝鮮の解放」つまり朝鮮戦争を許可する。

金日成と朴憲水は1950年3月30日から4月25日までモスクワを訪問し、スターリンと会談して念願の開戦許可を得た。

会談の速記録はまだ発見されていないが、ソ連共産党中央委員会国際部が会談内容を要約して作成した報告書が存在する。報告書によると、スターリンは国際情勢の変化について次のように語っている。

《スターリン同志は金日成に国際環境と国内状況がすべて朝鮮統一にむけてさらに積極的な行動を取ることができるように変化したと強調した。国際的与件においては中国共産党が国民党に対して勝利をおさめたことによって朝鮮での行動開始に有利な環境を作った。中国は国内問題に起因する憂慮を減らしたのでこれから関心と労力を朝鮮支援に注ぐことができるようになった。現在、中国は必要とするならば無理することなく自軍すべてを朝鮮に投入することができる。
 中国の勝利は心理的側面でも重要である。これはアジア解放の機運を証明した代わりにアジア反動勢力と彼らの主人であるアメリカ・西側の脆弱性を露呈させた。アメリカは中国で退き、もうこれ以上軍事的に新中国当局に挑戦することができない。
 中国はすでにソ連と同盟条約を締結したので、アメリカはアジアの共産勢力に対して挑戦するのをためらうはずである。アメリカから来る情報によれば、アメリカ国内にも他国に介入しない雰囲気が情勢(ママ)されている。
 ソ連が原子爆弾を保有しヨーロッパでの立場が強化されることでこのような不介入雰囲気はさらに深まる》
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