電脳筆写『 心超臨界 』

人は歳をとったからといって遊ぶことを止めない
人は遊ぶことを止めるから齢をとるのだ
( バーナード・ショー )

不都合な真実 歴史編 《 米国人の悪趣味で作った憲法――高山正之 》

2024-05-11 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


毎年の子弟のローマ送りについて塩野七生(ななみ)は「フルブライトの留学生と同じ」と書く。親米流に育て、いつまでも服従させる。フルブライトは今、優先的に新聞記者を選んでいる。先日、バイデン副大統領が「日本が核を持てないように米国が憲法に書き込んだ」と発言した。米国人の悪趣味で作られた憲法だと告白した。普通なら即、憲法破棄だ。そんな論調が新聞に一切出ないのは、そう、フルブライト効果なのだ。


◆米国人の悪趣味で作った憲法に日本の新聞記者が反応しない理由――高山正之

『変見自在 トランプ、ウソつかない』
( 高山正之、新潮社 (2020/8/28)、p65 )

米国人は「よその国の憲法を作ってやる」という悪い趣味を持っている。

最初にやられたのは隣のキューバだった。

ここには3種の民がいた。

スペイン人が先住民の女に生ませたメスチソたち。アフリカから入れた黒人奴隷(どれい)たち。その繁殖用に入れた黒人女にスペイン人が生ませた黒人混血のムラートたち、因(ちな)みに最後の暴君フルヘンシオ・バチスタはムラートだった。

彼らはスペイン人の奴隷支配を嫌い、早くから抵抗を続け、19世紀終わりにやっと勝ちが見えてきた。途端にずっと無関心だった米国が「虐(しいた)げられし者のために」とか綺麗(きれい)ごとを並べて介入してきた。弱小スペイン軍は戦う意思もなく3カ月で降伏した。

「おかげ様で」とキューバ人が言った。米軍は独立お目出とうとか言って帰っていくのかと思ったら違った。

彼らはキューバに上がり込んで独立派の英雄をみなパージし、親米傀儡(かいらい)政権を作って2つの要求(プラット条項)を呑(の)ませた。

キューバは米国の脇腹(わきばら)にある。米国の安全保障の見地から、米軍の監視基地をここに置くこと。今に残るキューバの中の米国グアンタナモ基地のことだ。

もう1つは独立したキューバが悪い仲間、例えばソ連みたいな国と友好関係を持って米国の安全を損なわないよう、キューバの外交権は米国が預かる、つまり保護国となること。

傀儡政権はそれを盛り込んだ米国製憲法を渋々受け入れた。

パナマも米国が憲法を作った。日本の興隆を気にした米国は大西洋に置いた米艦隊を速やかに太平洋に移せるような運河が欲しかった。

で、コロンビアの1州パナマに独立運動を起こさせ、米国がすぐ軍を出して独立させた。新政府はその謝礼にと国の真ん中をぶち抜く運河用地を米国に献上させられ、かつ憲法で米国の内政干渉権を吞まされた。

米国は20世紀末にもパナマを軍事制圧し、国防軍を解体させて、日本と同じ「平和を愛する丸腰国家」に変えている。

先の戦争で米国はやっと日本を倒した。あとはこの国を白人国家の脅威にならないよう解体すればいい。ただ日本は米国と太平洋の覇を競った大国だ。パナマやキューバみたいな「土人どもの小国」とは違った。

趣味の憲法弄(いじ)りはそう簡単にはいかないだろう。

で、米国人たちは歴史を勉強し、大国でも始末できる例を見つけた。

ローマ帝国が地中海の覇を競ったカルタゴをやっと降伏させた第2次ポエニ戦役のケースだ。

このときのハンニバルを倒したスキピオはカルタゴが未来永劫(えいごう)ローマの脅威にならないよう、いくつかの条件を付けた降伏条約を押し付けた。

まず第1がカルタゴの海外植民地の没収。

第2が軍船、軍象の放棄。

第3がローマ及びその同盟国との戦争の禁止。

第4はそれが自衛戦争であってもローマの承認なしの交戦権を認めない。

以下、ローマ占領軍の維持費負担。賠償金の50年間分割支払い。そしてカルタゴの子弟を毎年100人ずつローマに送り、よきローマ市民とする。

米国はこれを日本の戦後処理の指針とした。まず台湾、満州など海外領土を没収し、賠償金も50年支払わせ、白人国家の旧植民地にふるまった。

軍隊の解体、戦争の放棄、交戦権の放棄は趣味を生かしてGHQ製の憲法に書き込んだ。

そのGHQの経費もローマと同様、日本政府に負担させたが、講和条約発効後は日米安保条約の中にその負担を明記した。

毎年の子弟のローマ送りについて塩野七生(ななみ)は「フルブライトの留学生と同じ」と書く。親米流に育て、いつまでも服従させる。フルブライトは今、優先的に新聞記者を選んでいる。

先日、バイデン副大統領が「日本が核を持てないように米国が憲法に書き込んだ」と発言した。

米国人の悪趣味で作られた憲法だと告白した。

普通なら即、憲法破棄だ。そんな論調が新聞に一切出ないのは、そう、フルブライト効果なのだ。
(2016年10月13日号)
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 従軍慰安婦という嘘 《 良心... | トップ | 不都合な真実 《 天下の某レ... »
最新の画像もっと見る

05-真相・背景・経緯」カテゴリの最新記事