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エレキギターが登場するのはいつ頃でしょうか?>朝ドラ「ブギウギ」

2024年01月08日 | ギターと楽器のこと

 朝ドラ「ブギウギ」は本日が終戦の当日。これまでのスズ子の楽団は、アコーディオン、ドラム、ギター、トランペットという編成で、ギターはいわゆるピックギターで電気楽器はおらず。結構野外の会場も多かったし、どこでも演奏できるというとそういう形態になったのでしょう。ピアノは持ち運べないし、鍵盤奏者は必然的にアコーディオンになったと思われ。

 ただ、この編成ならまだしもビッグバンドとなると、アコースティック楽器であるピックギターでは音量がまったく足りません。実際当時のビッグバンドだとコードを刻むのは多少聞こえても、ソロはまったく聞こえなかったのではないかと思います。当時のビッグバンドではギターソロはほぼ出番がなかったかも。

 エレキギターにもいろいろありますが、現在主流のソリッドギター(ボディに空洞がないタイプ)が本格的に登場するのは1950年代半ばなので、戦時中はもちろん戦後すぐには日本にはありませんでした。

 前述のピックギターというのは、かしまし娘とか初期の憂歌団とかが持ってたタイプのギターで、普通のフォークギターと構造は同じでも見た目がかなり違います。そのピックギターに弦の振動を拾うピックアップをつけたのがフルアコースティックギターだと考えれば大体正しいかと。

 ではそのピックアップが搭載されたエレキギターがいつから使われたかというと、1930年代にはハワイアンのスティールギターでは使われていた様子。ビッグバンドで普通に活躍できるピックギターにピックアップがついたタイプとしては、1936年にGibson ES-150が発売されてるそうで、1936年というと昭和11年であって戦前の話。ミスター長嶋とか毒蝮三太夫が生まれた年。その頃にそのES-150が日本に入っていたことはなかったのではないでしょうか。あったとしても、今度はギターアンプがなかったと思いますし。

 古いエレキギターというとバタヤンこと田端義夫先生の愛機が思い出されますが、あれは1952年(昭和27年)発表のモデルで、新品で入手したのが昭和29年だったとか。ソリッドのエレキギターとしては最初期のものですが、それでも戦後7年経ってからのことですし戦時中に日本でエレキギターを普通に使ってた人はいなかったでしょうね。

 そんな感じで注目のポイントがずれてるかもしれませんが、ブギウギでのバンド編成は私は興味津々です。とりあえず戦時中にエレキギターが出てこなかったのは、まあそうだったのでしょうね。


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