今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

石川ひとみ Acoustic Live with Strings at COTTON CLUB(2024年7月15日)

2024年07月16日 | 石川ひとみ

 

 我らがひっちゃんこと歌手の石川ひとみさんが丸の内のライブレストランCOTTON CLUBに初登場。そして会場の雰囲気に合わせてか、Acoustic Live with Stringsというタイトル。昨日はその2ndステージを見てきました。

 

 

 首都圏には様々なライブレストランがありますが、ここへ行ったのは初めて。客席のキャパは約180席だそうで、ビルボードライブ横浜より一回り小さい感じで2階席もありません。その分、どの席からもステージに近い感じはしました。

 今回のステージはAcoustic Live with Stringsというタイトル通り、演奏陣は以下のような編成。ドラム、ベースなどのリズム隊はおりません。

斉藤哲也 (p)
地行美穂 (vln)
梶谷裕子 (vla)
菅野真衣 (vlc)


 こういう編成でどのあたりの曲をやるかと思ってましたが、まずピアノの斉藤さんと弦楽のトリオが登場し軽くチューニング。続いて石川ひとみさんが登場しステージが幕を開けました。今回のセットリストは以下の通りです。


1.ひとりぼっちのサーカス
2.置き忘れたメモリー
3.好・き…
4.風薫花~kazekaoruhana~
5.粉雪のぬくもり
6.おいしいもの
7.遠く遠く(槇原敬之のcover)
8.40回目のlove song
9.三枚の写真
10.笑顔の花
11.まちぶせ

<アンコール>
プリンプリン物語
おやすみ前に

(1stセットは「40回目のlove song」ではなく「君の声」だったとの情報あり。)


 石川ひとみさんのコンサートでは、それこそ息も止めて歌声の一音一音に耳をすましたいとも思う時があるのですが、今回はまさにそういうステージでした。この日の会場の雰囲気にピッタリの編成と選曲です。

 こういう編成でのお馴染みの曲もあれば、最新アルバムの曲からの3曲はアコースティック編成では初お目見えだったので注目でした。

 「風薫花~kazekaoruhana~」はCDだと和楽器も使ったアレンジが印象的ですが、今回は曲のメロディを取り出してあらためてじっくり聞いた感じ。もちろんCDでの雰囲気をベースにした演奏ですが、やはりいいメロディーですね。こういう聞き方は楽しいです。

 また「粉雪のぬくもり」はCDでは割と淡々とした感じではありますが、今回の編成で聞くとサビの歌い方がすごく熱くて歌詞に聞き入ってしまいました。これも良い曲だと再認識した次第。

 そういうしっとりした編成ではありましたが、今回はリズム隊がいないということで、「HOME・MADE-ただいま-」収録の「おいしいもの」で楽しい企画がありました。CDでも聞けるあのピコピコした打ち込みの音と、客席の数名に配布したカスタネット、そして全体の手拍子で客席と一緒に楽しむというもの。この企画はサプライズでしたが、我が家は家宝が増えました(笑)

 

 今回のサプライズはもう一つあり、中盤に槇原敬之さんの「遠く遠く」を披露。直前のMCを考えると長らく歌手活動を続けてきて、この曲の歌詞に思うところがあって歌う事にしたと思われます。実は私はこの曲を知らず、今回聞いてみて興味持ちました。

 本編ラストは「まちぶせ」で締めて、アンコールではまさかの「プリンプリン物語」。この会場でのプリンプリンなのでご本人も恐縮しておられましたが、カラオケでもアカペラでもなくアコースティック編成でのスペシャル版でした。飛び道具的な楽曲ですし、これは滅多に聞けないでしょう。

 そしてアンコールのラストは「おやすみ前に」。好きな曲ではありますが、こちらも「まさか」の選曲でした。今回まさかが多いです。

 本当に選曲も良かったしひっちゃんの声も絶好調だったし、MCでは今後の活動についての力強い言葉もあったし大満足です。演奏陣はそんなに何回もリハをやるスケジュールではなかったでしょうに、この日だけの演奏をすべてバッチリ決めたのは本当のプロフェッショナルの集まりだと思いました。見てると斉藤さんがカウントを出すケースがほとんどで、同期音源無しの一発勝負とお見受けしましたので緊張感あったでしょうに。

 客席のキャパを考えると、2回公演で延べ360人くらいの人だけが聞けたわけで、これはこの日限りで終わらせるのは本当にもったいなく、是非再演して欲しいステージだと思ってます。もっともっとたくさんの人に見て欲しいので。

 それにしてもいいものを見せていただきました。一日経った今も幸せな気分です。