田中一郎さんのギターアッパーカット2で聞いた話。ダウン・タウン・ブギウギ・バンドがテレビで「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を演奏する際、宇崎さんのセリフのあとにダダッダッダッダダ!でブレイクして、「あんた あの子のなんなのさ」となるわけですが毎回合図があるとのことです。
というのも、あれは歌じゃなくセリフなので曲のテンポやその時々の宇崎さんの喋る間で一小節ズレたりすることもしばしば。なので、その「ダダッダッダッダダ!」に行く前に、毎回ベースの新井さんが合図のために叫ぶんだとか。
「へ~、そうだったのかなあ。」と思ってたら、先週ちょうど「3秒聴けば誰でもわかる名曲ベスト100」という番組でこの曲の映像が流れました。すると、じっくり聞くまでもなく「悪いなあ 他をあたってくれよ」の最後に被せるように「イヤ~ッ!」という叫びが聞こえました。そしてその次の「仁義を欠いちゃいられやしないよ」の後にも「イヤッ!」と聞こえたと。
ということで、田中一郎さんの証言が本当だったことが証明されました。まああの人が動画で言ってることは大体正しいですし、ごく稀に固有名詞や年代を間違えた時もアップされたときには訂正字幕が入ってたりしますしね。事実関係や出来事では基本間違いないという印象です。この辺は、一郎さんが常にシーンの中心でチヤホヤされていたわけではなく、周囲に目を配らせながら自身のスタイルを確立するために活動していたということではなかろうかと勝手に想像してしまいますが、そもそもが記憶力の良い方なのでしょう。あとはあの人柄のおかげで、いろんな人と親密に接して実際の現場に携わる機会が多かったせいもあるのでしょうか。
それにしても港のヨーコの話は、一郎さんが実際に現場でその様子を見てたのかテレビで見てたのか、のちにメンバーの人から聞いたのかは謎。当時既にリンドンでデビューはしてましたが、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドと歌番組で共演する機会なんてあったのでしょうか。
ちなみに当時の田中一郎さんについては、バンバンが「いちご白書をもう一度」でFNS歌謡祭に出る際、直前のコンサートのリハで右手を怪我してギターを弾けなくなった時に代わりにアコギを弾いてたのを見た事あります。あとはニューミュージック・スペシャルでバンバンのバックにリンドンとして出た時くらい。
バンバンのバックではヒットスタジオにも出たようですが、その時カメラに向かって手を振ったらたまたま見ていた甲斐さんのお母さんが「田中さんがテレビで手ぇ振りよったぞ!」と大騒ぎしていたという話をセイヤングで聞いた記憶があります。
それはともかくニューミュージック・スペシャルでの今井さんと一郎さんのツインギターでの演奏は凄くかっこよかったので映像見たいですね。どっかにないものでしょうか。