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竜童組かっこよかったです>ヤングスタジオ101

2021年08月15日 | TV番組レビュー
 CSの歌謡ポップスチャンネルで「ヤングスタジオ101」の再放送をやってますが、出演者に竜童組を見つけて録画しました。竜童組は、ご存じ宇崎竜童さんが1985年に結成したバンドで、和太鼓がいたり、バイオリンがいたり、サックスが複数いたりの大所帯バンド。私は「夜はタマたマ男だけ!!」というバラエティ番組で、それこそたまたま見かけたのですが、あの番組もこのバンドも結構面白くて好きでした。

 しかし、何しろヒット曲がないのであれ以来竜童組のパフォーマンスを見る機会が無く、今回は懐かしく拝見しました。曲は「ザ・カムイ」で、歌詞は無く掛け声だけ。宇崎さんもトランペット吹いてましたが、演奏はすごくかっこよかったです。

 なお、この「ヤングスタジオ101」は日曜夕方のNHKの歌番組で、司会は天宮良さんと小倉久寛さん。レッツゴーヤングの後番組ですが、このお二人を番組MCに起用したNHKは大冒険でしたね。

 今回の放送は1986年5月11日の放送回なので、まだ開始1ヶ月足らず。多分3回目くらいでしょう。番組MCのトークを見てるとハラハラして、別の意味で面白すぎます。特に天宮さんは何をしゃべっていいんだかあたふたしてるし、小倉さんはそれを多少いじりながらですが、本気でそこをつつくと番組が崩壊してしまいそうな流れ。少女隊に「少年隊さん…」と言ってしまったり、よくあれで番組が成立したことと。

 ちなみにこの回の出演者と演奏曲は以下の通り。

もっとチャールストン/少女隊
ラ・ボエーム LA BOHEME/中森明菜
夏に片想い/ザ・チューブ
春霞恋絵巻/石川秀美
Last Kissは頬にして/松本伊代
ザ・カムイ/竜童組

 明菜ちゃんのラ・ボエームは「DESIRE」のB面、チューブも既に「シーズン・イン・ザ・サン」を発売していた時期かと思うのですが、歌唱はなぜかアルバム曲。それを考えると、放送は5月ですがこれの収録はその1ヶ月くらい前だったか、あるいは明菜ちゃんもチューブもCM曲だから歌わせて貰えなかったか。

 いずれにしても、いろんな面で注目がありすぎる放送回でした。ちなみにこのMCのお二人は翌年には交代してます。私は当時テレビ持ってなかったので、あまり見る機会なかったのですが、今だから冷静に見られるという感じはあります。リアルタイムで毎週見てたら、「レッツゴーヤング終わらせてこれか!」とNHKにハガキ書いてたかも。

 ところで、竜童組のメンバーは色んな人がいますが、この時のテナーサックスは包国充さん。私はこの竜童組の1年くらい前に、大坂での新田一郎さんのステージで見ました。その時は、ホーンセクションが全員コンタクトマイクでワイヤレスでステージ狭しと動き回る演出だったのですが、包国さんがステージの一番前に来てソロを吹くとそれこそ物凄いパワーの音でした。

 演奏する姿はかっこいいのですが、何しろ終始にこりともせず顔つきからしてまさに「狼」という印象。近寄りがたい感じはありました。それから25年くらい経ってからですが、松吉セッションというライブで包国さんを生で見る機会があり、ライブハウスだったので終演後に客席に降りてきたところを、恐る恐る話しかけてみました。

 果たしてにこやかに応じて下さって、「ああ、本当は優しい人なんだ。」と思ったものです。で、以前新田さんのステージで見た事を告げてかっこよかったと感想を話し、「実はあの時は凄く怖そうに見えて…。」と言ったところ、「ああ、あの頃は怖かったかもしれない。」ですって。おっとろしかあ。いやまあ、ミュージシャンはやっぱり演奏が一番です。かっこいいことには変わりありません。