今日のひとネタ

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そろそろ春でしょうか

2008年02月28日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 AMラジオで二日続けて南沙織さんの「早春の港」を聞きました。今のシーズンにぴったりとはいえそんなにヒットした印象はないのですが、連日オンエアされるとなるとまさに記録よりも記憶に残る曲なのでしょう。

 この曲に出てくる彼氏はなぜか「ふるさと持たない」という人でなおかつ「あてなくさすらう船みたい」だそうです。となるとどういう人か背景を想像してしまいますが、海辺の青さを知らない人だそうですので、一人っ子政策によって出生後も戸籍を持つ事ができなかった中国内陸部の農村出身の青年という可能性が高いでしょう。

 故郷を捨てて日本に密入国し現在は裏社会で暮らしているとなると、彼に「心の翳り」があることも納得できるし、「過去など気にしない」という部分や、「お互いに好きとも言わないし」というのも言葉の壁があると納得できます。

 こういう複雑な歌詞を、爽やかなメロディーとアレンジで名曲に仕立て上げた筒美京平氏はさすがです。ところで冒頭で「そんなにヒットした印象はない」としましたが、Wikipediaで見たところオリコンチャートの最高位は11位だそうです。立派な大ヒットですね。もともとアルバム収録曲だったのを歌詞とアレンジを変えて発売したものですが、全部で2分53秒ですから燃費が良いというか素晴らしい効率の良さ。(なのか?)

 もっとも当時の彼女は大人気歌手なので前作の「哀愁のページ」と次作の「傷つく世代」がともに最高位3位だったそうで、レコード会社的には「イマイチ」だったのかもしれません。それにしても南沙織さんについてはWikipediaの情報がやたら充実してます。シングル発売曲すべてに項目が作られてるくらいですから。すごいですねぇ。書いてる人については「自分でサイト作ってやれよ」という気もしますが。