カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

実作教室(短歌)

2010-09-06 16:14:40 | Weblog
 メモです。。。



京都新聞記事「実作教室(短歌)」《河野裕子先生からの最後のメッセージ》
http://nochino.exblog.jp/14961374/


 (以下、転載させて頂きます。)


実作教室(短歌)・河野裕子
(2010年8月16日付京都新聞掲載)

 私の病状を考えると、この「実作教室」を書かせていただくのはこれが最後になると思います。
 投稿をされている方にとっては、自分の歌が採用されて紙面に載るかどうかは一大事で、そのことによって励まされたり、落胆したりの繰り返しであることはよくわかります。
 けれども選歌に採用されるかどうかは、あくまで相対的なものとお考えください。一週に選べる歌の数は決まっており、、たまたまその週に秀歌が多ければ選に漏れることもあります。落ちたからといって、その歌そのものに価値がないというわけでは決してありません。掲載された歌ばかりでなく、落ちた歌もぜひご自分のノートに保存し、作歌の記録として残してください。歌は歳月の濃淡をくっきりと際立たせてくれるものです。
 作歌という行為は、何よりも持続が大切だと、この頃(ごろ)身に浸みて思わないではいられません。私はもう五十年近くも歌を作り続けてきましたが、歌を作ることによって自分という存在があったのだということを強く感じるようになってきました。どんな時にも、どうぞ作り続けてください。最後にこのメッセージを皆様にお伝えしたいと思います。(了)
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展覧会の絵

2010-09-06 10:36:54 | Weblog
 先週の土曜日(一昨日)、お寺のお手伝いを終えての帰り、東京藝大の上野キャンパス、『藝祭2010』二日目に立ち寄り。音楽学部校舎の第6ホール、桑田佳奈さん(器楽科Vn専攻2年)指揮、D年(学部2年生)ポップスオーケストラによる映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』組曲とラヴェル編曲版『展覧会の絵』を聴かせて頂きました。このオーケストラは昨年の『藝祭』のときに結成され、そのときは映画『スターウォーズ』組曲とバレエ音楽『くるみ割り人形』(組曲?)を桑田さん指揮で演奏されたそうです。残念ながら私は聴いていませんがきっと素晴らしい演奏だったのだろうなと思います。今回初めて聴かせて頂いた桑田さんの指揮はじつに堂々としていて雄弁。微塵も音楽的迷いを感じさせないタクト。終始魅力的な説得力に満ち、オーケストラと聴衆はその棒にぐいぐいと音楽の高みへと引っ張られていきました。演奏後思わずブラボーと叫んでしまったぐらい感動しました。音楽っていいな、こういう音楽を聴かれて僕は幸せだなと感じられた、本当に素晴らしいコンサートでした。演奏のみなさま、有難うございました。
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