半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

佐原の地震の状況は?

2011年04月06日 | 自分の時間
 先週土曜日、佐原や神崎に用事があったので、液状化などの影響があったと言われている佐原近辺をまわってきました。
 
 地震といっても、正直自分の生活圏の中では直接の被害は無く、また目の当たりにもしていません。ただ、TVの中の映像としてだけでは、どうも実感が持てないというのもありました。放射能に頭が行き過ぎて、多分震災のことは3ヶ月もしたら記憶から薄れていくだろう、、、関西大震災のように、、、と思っていました。
 かといって旭市など深刻なところに物見遊山でいけるわけにもいかず、ボランティアも時既に遅しで受付は終わっていました。

 しかし、佐原、正確に言えば香取市は今も一部の地域では断水や停電が続く地域です。そして、何より昨年まで住んでいた市です。
 私の知り合いの農家さん、あるいは以前住んでいたところのご近所は、被害は無かったなのですが、江戸の町並みを残しているような観光スポットの小野川などは、砂を吹いてしまっていると聞いていました。
 また田んぼは作付ができないところもあって、例年より30%減の収量になるという予想も出ていました。

 そこで、不謹慎かもしれませんが、少なくともTVの映像だけでなく、肉眼で見るだけでも震災の被害を焼き付けておきたいと思って、用事の間にまわってきました。

 
 江戸時代の町並みを残す小野川周辺は、古い屋敷の屋根の瓦が落ちているものの、観光客も歩いて、町としては復旧していました。小野川もきちんと水が流れていましたし、そこで以前私も乗ったおばちゃんが案内する観光客ボートも動いていました。
 ただ、やはり一部、岸壁が崩れて工事をしているところもありました。
 観光地は、恐らく観光客数が減っていると思いますので、商店街などそこで暮らす人にとっては復旧費用だけでなく、これからしばらく収入も減って、大変厳しい状態が続くと思われます。


 会社の取引先の房州びわを扱うびわ農園さんからも、地元の道の駅のお客さんがかなり減少している、という話が出ていました。観光地は、被災地でなくとも自粛ムードで経済面で打撃を受けるんですね。。。

 佐原のたくさんのお店に「がんばろう、佐原の町並」というポスターが貼られていました。
 どこが主体となってこういったポスターを作ってはりだしたのかわかりませんが、すぐに一致団結したんだろうな、という思いや、力強さを感じました。


 また、利根川を渡ってすぐにある大型施設アピタ、パルナの周辺は、噂には聞いていましたがかなり地割れが起きていました。




 2Fは営業停止中、1Fも断水の為、飲食店は営業停止、トイレも仮設トイレでした。
 しかし、お客さんはたっくさん来ており、雰囲気も普通でした。周りの小川では釣りをしている人、パチンコ屋さんにもたくさんのお客さんが来ていました。
 自営業の人やお店の方は経済的に大変厳しいのでしょうが、庶民は、普段と同様に暮らしている雰囲気が感じられました。
 私も近くのらーめん屋で昼を食べたのですが、いたってお店もお客さんも雰囲気は普通でした。

 そして、稲敷市などの利根川の田んぼ沿いを車で走りましたが、はやり田んぼは砂があがってしまっていて、使い物にならなくなっている地域がありました。
 昨年のひこばえをそのまま耕さず放置しているままのところ、砂があがってしまっているところなど、よく見るとちょっと異様な光景でした。
 そして、目の前に見えるもの以上に、地中の暗渠や水路が壊れてしまっているところもたくさんあるんだと思います。


 町は動いており、人も普通に暮らしています。人それぞれの困難があるとは思いますが、人の環境適応能力は高い、ということを感じました。もちろん、程度によると思いますが。

 成田の市街地でTVを見ているだけでこの地震災害を通りすぎるよりは、少しは自分の中で今後の事を考えていくためのインプットにはなったと思います。

 岩手は父方の実家があるので、落ち着いたら、行って、見て、話を聞くなどしたいと思います。
 
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