中3息子の初の「学校見学会」に言ってきました。そこは千葉のトップ校。
受験するというわけではなく、まだ何も決めていない息子が刺激になるよう、あちこち申し込んだ高校の1つで、ある意味、刺激を受けるために行ってきました。そして行ってみて「トップの世界」を知りました。
まず、説明会が2年前の長男の時に聞いた他の学校と全く違うのです
ここは「重厚な教養」を身につけさせる事を目標に授業をやっているので「大学入試合格を目的の授業はしません」「塾のような授業を求めるならうちには来ない方が良いと思います」と言い切ります。
他にも「文系・理系という区別は意味が無く、時代もそうなってきている」と、医療・遺跡発掘・政治経済などの最先端の事例でその理由を話し、「高2まで文系・理系に分けず、3年から分けるけど文系でも数Ⅲを学んでもらいます。こういった高校はほぼ無いのでは」と。
扇風機が無い講堂は熱中症になりそうなほど暑かったのですが、しゃべる先生も熱い
「大学進学のための勉強」という話が1㎜も無く、「学問の楽しさ、将来への教養を身につけさせる」と言う事を真正面から言う学校でした。そりゃそうですよね、中学授業をほぼパーフェクトにわかる子供達が来る学校なのですから。
昔、灘校のエチ先生という人の授業をとりあげた「奇跡の教室『銀の匙」」という本を読んだ事があるのですが、薄っぺらい「銀の匙」という本を1年かけて丹念に読み解くという授業をし、1月は受験そっちのけでいつも通りカルタ大会をする、というなんてことを書いてありました。
受験なんて日々の授業で積み上げてきたものがあるから気にしない、という子供達の教室風景が書いてありました。その記憶が今日の説明会を聞いて蘇りました。
今日、説明した先生が「自分が中学生の時、授業でわからない事があったので、休み時間に調べていたら、ガリ勉とか言われて凄く嫌だった。そういったことがここでは全くありません。知りたい事を学ぼうとする人に、そういった事を言う子はいないです」と言っていました。出来る子なりの悩みもあるわけですよね。
そういった子達、学校の勉強で悩む世の中の多くの子供達とちょっと次元が違う、数学オリンピックに出たり英検1級を中学生でとってしまうような子供達。そういった子供達には、こういった骨太の「学問への道」を堂々と語る先生がいる学校は、そういった子達の才能を世界に繋ぐだけでなく、救いにもなるんだろうな~、とついて行った大人の私が「トップの世界」を垣間見る事が出来て、大変勉強させてもらいました
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