半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

秋は1年で最も忙しい時期の1つ

2023年09月06日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックスのお手紙」です。

 あっという間に夏休みが終わり、9月になってしまいましたね。お子さんがいるご家庭は、お子さんは元気に登校していますか?また、夏の疲れが出てくる時期ですが、みなさん、元気に過ごせていれば何よりですね

 9月は私にとっては稲刈り教室の月。この前の日曜日は地元のスーパーさんとのコラボ稲刈りでした。

 それに先立つ準備鎌を研いだのですが、50本以上を一気に研いだのは初めて。砥石も1時間も使っているとかなりすり減りましたが、おかげでちょっと研ぐのが上手くなった気がします

 稲刈りの参加者のとりまとめや受付などはスーパーさんがやってくれたので楽でしたが、それまでの準備、また教室開催中は1人で稲刈り指導や安全確認で気を張っているので、終わった後で気が抜けるとどっと疲れが表に出てきます。

 また、畑は9月2週目ぐらいからホウレン草、小松菜、大根、春菊といった冬野菜の種まきが始まりますし、ニンニク、ラッキョウなどはお彼岸前までに種を植える必要があります。そのためには8月下旬から畑の草を取り、元肥を入れて畑を整理しなければいけません。そういったことが重なった上での稲刈り教室の準備や運営だったので、体はボロボロ。月曜日は久々にマッサージに行ってリフレッシュしてきました

 8月下旬~9月がハードなのはプロの農家さん達も同じです。

 あれもこれも仕事があるのですが、暑くなるお昼前後は休まないといけません。大体の農家さんが朝の5時ぐらいから10時ぐらいまで。午後は15時過ぎから日が暮れるまでが夏の農作業の時間帯です。その時間帯に夏野菜の収穫や手入れをするわけですが、家の周りや田畑の道路端の草刈りなどもやらなくてはいけません。

 そんな中、この野菜を作っているみみずの会の元代表の板橋さんが、植木を刈っている際に梯子から落ちて大けがをしたそうです。メンバーの岡田さんの話によると「植木から落ちる農家は農作業中より多いかもしれない」と言っていました。

 農家というと農作業のイメージがありますが、自分の家の事は自分でやる事が当たり前なので、家の敷地内の管理も自分でやるのが普通です。農家のケガと言うと農作業にまつわる機械事故の話は良く聞きますが、家の管理での事故もあるわけで、特に夏の炎天下での肉体労働は危険が伴います。

 手術をしたと聞きますが、どうか早い復調を願うばかりです。

 9月というと収穫の秋、実りの秋のイメージですが、実際は夏秋野菜の収穫や最後の草退治と同時に冬の作付けが中心で、とにかく忙しい時期です。どんな仕事も農村では人間の都合ではなく自然の都合に合わせる仕事ばかりです。

 「中小企業の効率を上げて」と政府は言いますが、農家さん達は素人から比べると同じ作業も3~5倍速いのです。それを朝から晩まで、1年中続けられる体力、そして何十年も自然に合わせて仕事をしてきているので怠け心もありません。そういった体力×性根がある人だからこそ農業が出来るんですね。

 私もまだ秋冬野菜の準備が終わっていないのですが、今度の(土)(日)は稲刈り教室の本番。体調を整えつつあれもこれもやらなければいけません。とはいえ、ケガをしたり体を壊したら元も子もありません。自分の体力と仕事量のバランスに注意しながら、そして、自然の恵みに感謝出来る心の余裕を持ちながら、9月を乗り切っていきたいと思います

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