半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

地震でいろいろ思うこと

2016年04月28日 | 自分の時間
熊本・大分の地震で被害にあったみなさん、本当に大変だと思います。

また、南海トラフの大地震に繋がる可能性もあるわけです。

専門家は「東日本大震災で、日本の地震発生構造は大きく変わってしまった」と言っています。

あれだけの大きな地殻のずれが発生したことで、今後、60年はその修正に大きな地震が発生し続ける、ということが東日本大震災後の新聞などに多く載っていました。

首都圏の大地震が3年以内に75%の確率で来る、ということが新聞に載っていたことを、私は今も覚えています。


そして、川内原発などが大変なことにならないことを祈ります。


「地震大国」が「活地震大国」になったわけで、それを認識すれば、原発があること自体が恐ろしい。

廃炉を決めても、解体まで40年はかかるわけです。

北朝鮮のミサイルが飛んでくる確率より、原発がテロなり地震なり制御機械のトラブルなどでどうにかなる危険の方が高いんじゃないかと思います。


それはさておき、熊本や大分の地震で被害にあったみなさんのことを見て、居ても立ってもいられず、ボランティアにかけつけたり、寄付をされたりする人が沢山いて、日本は凄いな~、と私も思います。

一方、私はこういった災害が起きると「自分のことをよりきちっとしよう」というベクトルに意識が向きます。


東日本大震災の際、千葉県も原発の風評被害で、無農薬野菜などのお客さんが一気に離れました。

懇意にしていた農家さんが一気に老けたり、「自分達のやってきたことが正しかったのか?」と彼らのせいではないのに自問自答をしている姿を、見ているだけでもつらかった時期です。

一方で、友達家族の姉妹が宮城に住んでいて、そこに個人で出来ることとして、野菜の出荷が落ちている農家さんの野菜を買い取り、送っていたことがあります。

1ヶ月ぐらいやりましたが、正直、個人の努力で出来ることとして、お金もかかるし、結局、焼け石に水で焦燥感は無くなりませんでした。

そんなとき、読売の橋本五郎さんが、子ども達の講演会か何かで「僕達は地震の被害者のみなさんのために何か出来ることはあるんでしょうか?」という質問に伝えたのが

「君達は自分達ができること、すべきことをしっかりやりなさい。例えば今の君達なら勉強をしっかりすること、家のお手伝いをしっかりすることなどです。今の自分ができることをしっかりすることが、今、困っている人達にも将来必ず役に立つときが来るんです」

といったようなお話でした。

それは当時の私にとっては、指針となるとても響いたお話だったんですね。

あれやこれやと悩んだり、無理して何か遠くの人に働きかけるより、まず、自分がすべきことをきちんとやる。

例えば千葉県で困っている人、成田で困っている人、あるいは自分がやることに意義があると思うことをより一層頑張ろうとすること。

それは、必ず遠くで被災して困っている人、嘆いている人、打ちひしがれている人に繋がることになる。

このニュアンスが私はストンと腑に落ちたんですね。


なので、九州の大地震のために、無理に九州のものを買おうとは思っていません。

そういったものを買うことができる人は、どんどん買ってお金を回して欲しいと思います。

私は被災している人達のこと、あるいは今も良く会う福島の双葉町から移住してきた農家さんなどを意識しながら、自分が社会のために何ができるか、を考えて暮らしていこうと思っております。


ちなみに、こんなことを思ったのは、先日、パリ同時多発テロで自分の息子さんが亡くなってしまったある外国のお父さんの話をテレビで聞いたからです。

その息子さんは日本が大好きで、日本で暮らしたことがあります。

そして、日本に留学したい、と思っていました。

しかし、同時多発テロで被害にあい、亡くなってしまいました。

そしてお父さんが始めたのが「日本への留学基金」を立ち上げることでした。

「日本に留学したがっていた息子が生きていた証として、同じ思いを持っている人達を少しでも援助したい」という思いからです。

ご自身の貯金や資産だけではなく、この主旨に賛同した人達からの寄付金も集めて、留学を支援していくそうです。

素晴らしいお話だな~、と思いました。


何か悲惨なことがあっても、そこでどう対応するか、1人1人にとって意味ある、価値ある行動をとること、それが社会全体をよりよくしていくことに繋がるんだよな~、と思った内容でした
コメント
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