半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

安保関連法案によって

2015年09月16日 | 自分の時間
国会が大詰めを迎えています。

そんな中、(日)のNHKスペシャルの「党首討論」の録画を見ました。

7月にもNHKは党首討論をやっていまして、そこでは民主党の岡田さんは「そもそも論で、本来は何個もある法案を1つ1つ吟味、議論しなくてはいけないのに、それを1つの関連法案として出していることが、全ての間違いで、だから議論が尽くされるわけがない」と言っていました。

その通りだと思いました。

今回も1時間半の長さでしたが白熱してとても刺激的な内容で、国会中継や新聞を読むより、各党それぞれの立場、考え方、論理がわかって集中して観れました。

もう、ここまで来ていると、「憲法違反であること」「国民の理解を得ていないこと」「進め方、議論は尽くされていないこと」を言うしか無い状態であり、それに対して、自民党の高村さんは「議論が尽くされることはない。それは、憲法が出来た直後からそうであって、自衛隊にしろPKOにしろ、尽くされるわけがない。そのなかで判断するのが政治で、後々から国民が理解をしていく」というスタンスも明確でした。

だから、かみ合うはずが無いわけですよね。

岸さんが憲法改正をしようと思い、その前にサービスのような形で、粘り強い交渉で安保改正を「国民のため」にしようと思ったら、なんとそれがきっかけで反対運動が巻き起こり、安保改正をもって退陣せざるを得なくなったわけです。

今の政治家で本当に憲法改正をしたいと真から思っているのは安部さんぐらいで、ある意味、政治家らしいですが、それをすぐにやるのはさすがに無理と思っており、その第一歩として「憲法内で解釈できること」として、アメリカの要望でもあり、日本が世界の一国としての権利としての「武力行使」を出来るようになるための一歩である「集団的自衛権」の拡大をしようとした結果、ここまでの事態になりました。

以前のNHKスペシャルの「戦後70年 ニッポンの肖像」に出ていた学者さんが言っていましたが、「91年の湾岸戦争から国際紛争に突如として参加しなくてはならなくなって、1つの国として判断を試された」というのが、今、1つの山場をむかえている気がしています。

吉田茂が「防衛のように金のかかることは、アメリカに任せればいい。我々は経済復興に力を入れる」と言っていましたが、冷戦により、アメリカは日本という場所や経済力を活用しながら先頭に立ってきました。

しかし、冷戦終了後、日本が自分で決めなければいけない状態に放り出されました。

それが湾岸戦争であり、PKO法案の成立、紛争地帯への自衛隊の復興支援などとつながっていったわけです。

「世界の平和から1国として利益を享受している」といわれれば、貿易大国の日本はその通りで、その「享受をしている世界の平和に対し、貢献をしないのか?」といわれれば、貢献をせざるを得ないわけです。

その模索がこの20年数年だったと思います。

そして、中国が台頭し、アメリカの力も落ち、アメリカも良くも悪くも日本を突き放し、何も知らなくても安全を享受してきた私達が本気で考えなくてはいけない状況が増え、今回の安保関連法案闘争がおきています。

民主党は散々で、その結果、自民党に政権が戻りましたが、民主党が政権をとった事は、良い経験だったと思います。
与党を体験してからの野党ですから、視点が違うわけです。

批判してればいい、という共産党や弱小野党とは違うわけです。
別に共産党や弱小野党を批判しているわけではなく、以前、「影の内閣」という言葉が流行りましたが、2大政党政治であれば、野党が政権をとったときの政策や役割分担を事前に考えておくのは当たり前なわけです。

また、私達、一般市民も今回の安保関連法案の一連の出来事は、一皮剥ける大きなきっかけになっていると思います。

法案は本日がヤマのようですが、どういう結果になろうとも、次の政権、そしてその次の政権の頃には、今とは違った国民と政治が行われている国になるんだと思います。

一般市民は選挙の重要性を若い層からシルバー層まで感じて票を投じるでしょう。
また憲法9条を守るというなら、緊急事態が起きたときにどうするのか?ということを考えだす人もいるでしょう。
政治のレベルは国民の成熟度だというのを聞いたことがあり、私もずっとそうだと思ってきました。

次の次ぐらいに、日本は大きな新しい流れが生まれてくるような、そんな期待を持てる今日この頃です。
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