モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

眩しい空の下

2022-05-18 23:44:14 | 大人 油絵・アクリル


松下 油彩

寒いと思えば次の日は暑くなったり毎日気候に振り回されています、ナツメです。今日は日曜大人クラスの松下さんの作品をご紹介します!

今回描かれた油絵ば手前の案内看板や建物などどこか海外のお洒落な街のような雰囲気ですが、実は瀬戸内海付近の光景なんです!

奥に色の濃い木が生えていて遠近感が出し辛い中で手前をたくさん描き込み、地面も手前を強調してカラフルな色合いにしているためカラッとした空気が真っ直ぐ伝わってくる素敵な作品になりました。

この絵を見て1番に印象に残るのはやはりライティングの強さです!建物と地面が白いため影の暗さとのコントラストをつける程度が難しく、松下さんも壁にどのくらいまで暗さを置くのか苦戦されていました。初めはもう少し明るい色を置かれていたのですが、そこから更にしっかりと暗さを入れたため暑さを感じさせる日差しになりました。暗さの中でも建物の奥の壁は水色の扉と比べて抑えられているのでがらんとした空間の広がりもしっかり表現されています!

今回の絵だけでなくデッサンなどにも言えますが、白い画面の中に強い暗さを入れるのってやっぱり勇気がいりますよね。最終的には同じ暗さに辿り着こうと思っていても、少しずつ重ねていくと全体がぼんやりとしたメリハリのない画面になってしまいます。

しかし始めから暗さを思い切っていれることが出来ると絵の中の明暗の幅が一気に広がるため、それ以降の過程でより繊細な表現をすることが出来ます。どの段階でどのくらいの明度幅を作るのか、是非皆さんも制作の際に意識してみて下さいね!

 

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