モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

今年もお世話になりました。

2017-12-30 01:27:13 | スタッフ講師

気持ち悪い顔で失礼を致します。土曜午前・午後の学生・社会人クラスを担当しております岩田俊彦です。はやくも年末ですね!
今年も皆さんには大変お世話になりました。来年も通っていてよかったなーと思って頂ける授業を心がけていきたいです。

①今までの人生で、現在に影響を与えている、やっておいて良かったと思うことは?もしくは好転したきっかけは?
 やはり僕にとっては長い浪人生活でしょうか。5年間という月日を受験に捧げ、その間素晴らしいこと、理不尽なことなどいろいろなことを経験させて頂きました。決して望んで多浪してしまった訳ではないのですがそうしたことが自分自身に粘り強さや物事に対峙する姿勢のようなものを与えてくれたし、そうした中だからこそ今も切磋琢磨している仲間と出会えたことが僕にとって何にも代えがたい宝です。そしてそこを拠点とし、現在僕が関わっている漆というものに出会ったのですが現在の活動も浪人生活で鍛えられたという経験がなければ続いていなっかたと思うのです。

②過去でも現在でも自慢出来ることは?
 十代の時から現在まで「表現」というものを追求しているということが自慢といえばそうなりますがあくまでも周りの人や環境にそうした行為をさせて貰えているという意識が常にあります。
言い換えれば、そうした環境を与えて頂いている「人」こそが僕にとって自慢というかかけがえのないものです。

③自分の人生にこれは不要、無駄だったと思うことは?(全ては現在の自分に繋がる糧になっている…という綺麗事は無しにするとして)
 僕にとって不要なことは「不安」や「恐れ」かもしれません。自分自身、とても臆病な方だと思っていますがまだ見ぬ物事に対してそうした思いを持つことはとても損なことだと多々感じます。常に頭で物事を考える癖がついている分そうした取り越し苦労で余計なエネルギーを使わないように気を付けたいです。

④後悔していることは?
 特に大学に入った頃は、藝大に入りさえすればもうそれで芸術家になれると勘違いしていました。更に藝大という名前にあぐらをかいていたこともあり、大学時代は大した努力もせず、のうのうと日々を過ごしていたことを思い出します。早くそうした勘違いに気づいていれば学校出てから苦労をせず済んだのにと思うことがあります。
だからといって、今もさぼってしまったり必要以上に怠けてしまうこともあるのですがそうした時は後になって後悔の念に苛まれることがあるのです。

⑤今後の人生はどうしたい?
 現在と変わらずですが「漆」というものの可能性を自分なりに様々なかたちで引き出していきたいと考えています。それは一生尽きることない欲というか、自分のやるべきことと自負しています。今年は器の展示を初めて経験しましたがこれからも漆を通して、今までには経験したことのない事をワクワクドキドキしながら積極的にやっていきたいです。
その為には、一つの見方に固視せず柔軟な頭脳が年を重ねても必要なのだろうと思っています。漆というものに関ることで人間的にもっともっと成長したいのです。

⑥生徒さん、保護者様へ
 皆さんには感謝しかありません。一つの作品を仕上げることは並大抵のことではないですし、日々の暮らしとの両立は大変な時もあるかもしれませんね。しかし普段とは違う場に身を置き、非日常の行為に集中したり、アトリエのみんなとたわいもない話をすることで嫌な流れをリセット出来たり、ふと気持ちが楽になることがあったりします。そんな「場」としてアトリエミオスが皆さんの中に存在してくれれば有難いことだなあと感じているのです。これからもどうぞよろしくお願い致します。

コメント
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