モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

水彩特集

2013-06-09 05:18:00 | 学生
Nitigakusei

左から、晴香(中3) 織人(中2) りな(中2)  透明水彩

アトリエの中には所狭しと油絵が掛けられ、油絵月間と化しているところですが、今日は日曜クラス学生3人の水彩画をまとめてご紹介致します。

晴香:晴香の動物シリーズは、そろそろまとめて作品集に出来そうですね。飼い猫らしい滑らかな毛並みと、顔周りの短くはねた毛の違いまでしっかり描き分けられています。特にいろんな方向に飛び跳ねた耳周りの毛などは、水彩だけではかなり表現が難しいのですが、暗い色を駆使して見事に描き切っています。元々がとても上手なので気が付きにくいですが、晴香の着実な成長を実感させられました。じっとこちらを見上げる仕草や澄んだ瞳が、元の写真より3割増し本人に似ているような気がします。

織人:「男の子だからお花のモチーフは嫌かな…」というこちらの余計な心配をよそに、自ら赤いバラを選んできた織人。今回初めて透明水彩に挑戦しました!物静かではありますが独自の美意識を持ったお洒落男子です。調度同時期に描いていたので参考にさせて頂いていた秦野さんの作品を見て悩んでいた時もありましたが、羽根の細かい描き込みなど、彼独自の繊細な作品に仕上りました。どうやら水彩が向いていそうな様子なので、これからも期待大!

りな:日曜クラスの大人を唸らせる実力派。的確で具体的な質問からは、向上心の高さがうかがえます。空・船体・海とブルーの使い分けが難しいモチーフでしたが、こちらが指示するまでもなく器用にリズムを作ってくれました。空の上側と船体、そして水に落ちた影、同じような濃いブルーが決して隣接しないように配置されているのがわかるかと思います。下地の黄色が全体にまとまりを持たせ、彩度の高すぎない「日本の海」らしさを感じさせます。高級水彩用紙の価値に押し負けない大作と言えるでしょう!  

以上、水彩がお気に入りの日曜学生3人でした。透明感と爽やかさの水彩画、案外いろんなモチーフに対応可能なのです。これからの季節にはちょうど良いかもしれませんよ!








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