モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

あなた/わたし それぞれの眼

2009-02-03 03:16:00 | スタッフ講師
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左・トウ 右・リズ ともに鉛筆

お出かけの方もお休みの方も、みなさまこんにちは石山です。

今日ご紹介する絵は二枚。お二人でご入会され、ひとつのモチーフで描かれたものです。
すでにそれぞれの国で油絵やデッサンもご経験されている両名。その上でさらに、ここ日本(のミオス)ではデッサンをどうとらえるのかと、いつも真摯に耳を傾けていただいています。


ポットと積み木のこのモチーフ、ミオスにいらっしゃる方なら描いたご経験のある方も多いかと思います。(デッサン初期でお勧めするものの一つですね)
表現として、台などを背景の白と溶かして描くことも多い中、こちらのお二人はとても素直に、台の布・後ろの壁に落ちる影をとらえました。と同時に、何より私にとってはとても新鮮、かつ興味深いタッチをお持ちなのでした。
左のトウさんは、絵本の世界につながりそうな印象的な線を。右のリズさんは、モチーフを包むやさしい光で。なんともそれぞれが魅力的な印象ではないでしょうか。


デッサンすることの命題は、と時に真剣に考えてみれば
「目から見たものを、そのまま描きあらわすことだ」と私個人は考えています。

そうだとすれば、その絵の魅力はそのまま、作者の方々の目線を語ることでもあります。
今回はお二人の、海を越えてたくさんのものを感じてこられた経験や時間をも含めた、「ちがうことの楽しさと素敵さ」まで感じられる作品ではないでしょうか。
例えば、友人と偶然気が合うことも嬉しいし、それと同じくらいお互いが違うことを考えて、それをぶつけるのも知的好奇心が沸騰して楽しい。
「視線」が変われば、絵もかわる!
そんなことも、絵を描き、つくる中から見えてくるかもしれませんね。

コメント
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