駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

本屋の空気

2017年01月26日 | 

       

 昨日、久しぶりに本屋に寄った。鄙には希な大型店で二階には専門書もたくさん揃えてある。一階の雑誌、単行本そして文庫本の階には本がひしめき、読んでくれ買ってくれと声を上げているようで落ち着かないが、二階の専門書部門は医学書を始め理工系の本、経済美術工芸思想哲学外国語の本と分厚い本が落ち着いた空間に並び、人間の能力の凄さに圧倒される気がした。確かに自分の能力知識の小ささに圧倒されるのだが、全く嫌な気分ではなく、嬉しいすがすがしい気分になる。何でも揃うネットの本屋では味わえない、本の精の気配が漂っているのだ。直に本を手にとって数ページ読んでみることの出来る楽しさは何物にも代えがたい。電子本では決して味わえない感触に浸ることが出来た。

 これから紙の本がどうなって行くか分からないが、この本を手に取る感触、万感の書が存在する空間に佇む感覚は何ものにも代えがたい気がした。失礼ながら小さい書店はともかく、大型書店はなくならないで欲しいというか、なくなってはならないと思った。

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