駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

中身の解説抜きでは分からない

2022年12月04日 | 町医者診言

             

 

 藤井竜王が四勝二敗で竜王位を防衛した。藤井五冠の凄さ良さを認めるに人後に落ちないつもりだが、どうも報道の仕方を見ていると広瀬ファンをないがしろにしている感じがして不正確だと指摘したい。第六局は藤井竜王の凄さが出た一局で絶賛したいが、第三局第四局は広瀬八段にも勝ち筋があり勝率八割の藤井五冠に肉薄していた。決して一方的な勝負だったわけではない。

 どうしていつもこうなんだろうと悪魔の存在を感じるのだが、ワールドカップが開催され国民の眼が逸らされている時に政治的難題が不消化のままやり過ごそうとされている。旧統一教会と旧安倍派の抜き差しならぬ関係の闇、五輪利権の闇、中身と財源不透明なままの防衛費増額の出鱈目、物価高(特にエネルギー費)に対する焼け石に水抜け駆けの対策、自己保全運転で迷子になって渋滞を引き起こす岸田首相。かなりの接戦だった竜王戦を藤井五冠凄いとわかりやすく耳目を引きつける捉え方をするのと同じ手法が政治報道にもある。本質的な問題点に迫る白熱した報道とデータの解析が必要。確かに難しくなるけれども、それを噛み砕いてわかりやすく解説報道するのがジャーナリストの仕事。

 半藤さんがご存命だったらなんと書かれただろう。一利先生ぞな、もしと聞きたい。

コメント
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