駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

政治家判定法

2021年09月05日 | 小考
            

 鉄は熱いうちに叩けと言われる。勿論、例外はあるだろうが、仕事の能力は若い内でないと身に付かない。何歳までとはっきりした区切りはないだろうがまあ三十前までに某かの基礎が出来ないと力のある一人前にはなれないと思う。 
 逆に言えば冷えた鉄は中々変われない。五十を過ぎて新しい物事を受け入れ変化することは誰にでも出来ることではないが、優れた一人前の専門家であり続けるために必須の条件と思う。
 五十年前に叩き込まれた病歴x理学所見x検査という内科診断学の鉄則は今も生きているが、変わりつつもある。今の若い医師は検査検査でという嘆きや批判は当たっているが、新たな進歩に乗り遅れている部分もあると思う。これについては又いつか少しずつ書いていきたい。
 今日は実は内科診断学のことではなく、診断学の鉄則を敷衍して病歴x理学所見x検査は政治家判定にも使えるのではないかと提案したい。そのまま使えるわけではなく、政治家の場合はなぜそうするかなぜをそう言うかを考察する必要がある。勿論、患者にも意図的或いは無意識に医者を騙そうとする人が居るので、果てこれで良いかと一瞬立ち止まって診るようにしているが。
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