駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

フィンランドのテント市

2014年07月30日 | 

               

 多少風があり僅かに涼しいといっても朝から暑く、駅に着く頃には汗ばんでしまう。気のせいか耳が遠くなったのか、例年より蝉の声がやや小さい。耳をつんざくほどの音量ではない。

 こちらは目が悪くなったせいではないと思うが、女性の肌の露出もやや控えめな感じがする。なにか相関があるのだろうか、あるいは気象庁が冷夏予想を翻したとはいえ多少は暑さが和らいでいるのだろうか?。尤も、半世紀前の夏の記憶がある者には、猛暑には変わりはないのだが。

 フィンランドがどの程度移民や外国人の出稼ぎを認めているか知らないが、パラパラと東洋系の人を見かけた。ヘルシンキの町中にはテントの市が立ち、アクセサリー、土産物屋に軽食の店が何十もひしめいていた。その中に東南アジア系の顔も見られ、焼きそばや焼き飯が売られていた。

 ヘルシンキから七、八十キロ内陸の小さな街でも、中華料理屋はあり、公園でブルーベリーを売っている東南アジアの顔もあった。中華料理の店では女店主?に特別にこやかな笑顔で迎えられ中国語でたぶん「いらっしゃいませ、どちらからですか」と話かけられたと思うのだが、ちんぷんかんぷんで「ジャパニーズ」と言うとなんだ日本人かと笑顔が消え奥に引っ込んでしまった。手の平を返すような豹変ぶりで、まさかこんなところまで日中関係の悪化が伝染しているわけでもなかろうにと妙な気がした。ブルーベリー売りの女の子は買わない旅行者と分かっているだろうに手振りでいかがですかと人なつっこい笑顔を見せていた。椎名誠風に「うーむ、東南アジアの女の子はいいな」と唸りたいところだ。

コメント
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