駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

倍増と半減の意味するものは

2014年07月12日 | 小考

                

 今朝も台風一過のような晴天で蒸し暑い。梅雨が明けたようですなどというリスク回避の煮え切らない気象庁に代わって、僭越ながら梅雨明けを宣言したい。但し散発のゲリラ豪雨はまだあるので、油断は禁物。

 この二十年で生活保護で医療費免除の方は倍増、戴くお中元は半減した。この両者にはなにか負の相関があるのだろうか?。

 景気というのは気という字が入っていることからわかるように、人の気分によって左右されるところがある。それを駅前の診察室に座って感得している.

 元より当院は一地方都市の駅前に位置し患者層には偏りがあり、日本全体の景気の指標とはならないが、実感というのは貴重なもので、政府の意図やマスコミの思惑の煙幕を透かして明日を感知出来る?。確かにアベノミクスの効果というのがあって、上層では斑な明るい光が揺れてはいるのだが中層下層には届いていない。人間というのは不思議なもので、自分の所に温もりが届いていなくても、明るい光が垣間見えれば期待や希望を感じるものだ。

 しかし希望が裏切られたと感じればその反動は必至だ。温もりが何時までも伝わってこなければ気の力は失われてゆくだろう。安陪首相の外へ前へを支持してきたが、衣の下から現れた鎧には違和感を感じている。それは私だけでなく過半数の国民の感覚で、気を削ぐ恐れがある。

 小さな躓きは烏合の野党によって隠されているが、そのために却って傷が大きくなる恐れがある。自らの失政や非力を外へ転嫁して紛らわす近隣国の轍を踏まないようにと願っている。

 生活保護倍増、お中元半減の意味するものは?

 

コメント (2)
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