駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

自分のことは自分で、だが

2013年07月26日 | 世の中

                   

 一律ではないが、八十を過ぎた患者さんには「自分のことは自分でおやり下さい。人の世話までは無理ですよ」、「自分のことが自分でできればいいんです」と申し上げている。

 富山県警の不明瞭不起訴、民主党幹事長辞任菅元首相処分先送りで内部対立の報道。どうも公開されない身内で偏った論理が横行しているように見える。夫婦の揉め事ならともかく、警察と政党という最も公的な役割を担う組織が、内輪の論理で不透明に決定してゆくのには、怒りと恐怖を感じる。

 自分のことは自分でというのは社会で一人前に生きてゆく資格原則だが、社会の中の自分の評価は他人がするもの、そして社会に係わる部分については他者が加わって、公開で評価してゆくのが健全な社会の鉄則だろう。公権力を持つものが内輪の論理非公開で、社会の安全政に係わる評価決定を続ければ、世の中の根太が腐ってしまう。

 何時も割を食うのは弱い者恵まれない者だ。とはいうものの、弱い者恵まれない人達は内在する力を放棄しているようにも見える。

 医療医者の仕事に大きな変化はないと思うが、支払い額には変化があるだろう。患者によって(有体に云えば懐具合)診療内容が変るかもしれない。

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