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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

外国移住を考える

2022年08月18日 | 世界

              

 

 ユーチューブを見ていると日本のテレビはあまりインターナショナルではないなと感じる(BSが主で地上波を殆ど見ない私の管見の可能性はある)。ユーチューブには日本在住の外国人と外国に住んでいる日本人の動画が多い。私が好んで見るせいもあるが絶対数も多いのではないかと思う。

 外国で暮らすには外国語が理解でき話せることが必須で、そうでないと溶け込んで暮らすことはできないし視野も広がらない。日本在住の外国人ユーチューブーは皆日本語が達者で日本の慣習や感覚を相当深く理解している。女性の方が多いようで女性の方が語学の才能があるらしい。自分にはとても外国に二三年住んだだけでその国の言葉が流暢に話せるようになる自信はない。

 ユーチューブを見ていると日本に暮らす色々な国から来た外国人の殆どが日本は安全で清潔で暮らしやすいと言う。特に正確な公共交通機関と食べ物と客の接待は素晴らしいと褒める。自分の限られた経験でも確かにそうだと思う。逆に真鍋淑郎先生のように人の目を気にしなければならないのを窮屈に感じる人には日本は働きにくいようだ。ちなみに外国人に褒められても日本人の幸福度は低く下位にとどまっている。

 何れにしても外国移住はその国の言語が話せないと十分なものにはならないのは確かと思う。

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ジェイムス・ウエッブ新型宇宙望遠鏡

2022年07月13日 | 世界

           

 

 新型宇宙望遠鏡「ジェイムス・ウエッブ」が働き出した。ハッブル宇宙望遠鏡の後継機で遠ざかる天体観測の赤方偏移観測を有利にする赤外線観測が可能な望遠鏡である。昨日、最初に公開された画像は鮮明で新たな観測地平を広げるもののようだ。残念ながら写真を見ても何処がどう素晴らしいのか私には良くわからないが、研究者には胸躍る画像らしい。ビッグバン2億年後に輝き始めたファーストスター(最初の星)を観測することが第一の目的らしいが、上手く観測でき更なる宇宙の歴史構造が明らかになるのを期待したい。

 単に膨張するだけでなく加速膨張している宇宙というものの今までとこれからの解明が進めば、アマチュアにも分かるように説明してもらえるだろう。不思議の先の不思議、際限がないようだが神がかりの天動説がガリレオの地動説によって打ち破られ、さらにビッグバンによる宇宙の始まりに至る進歩を考えれば、その先を知りたくなる。人間の頭脳の不思議でもある。

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外国語を学ぶ

2022年07月10日 | 世界

                   

 

 日本では何故外国語として英語が選ばれ中学校から教えられるようになったのだろう。明治時代には医学系では多くの若者がドイツに留学し、芸術文学ではフランスに勉強に行った人も多いはずだ。それなのにどういう経緯かよく知らないが英語が実質唯一の外国語として採用された。そうして日本英語というか受験英語というものが生み出された。遺憾なことにこの日本英語を六年以上学んでもCNNやBBCニュースを聞いて分かる人は巷に殆ど居ないだろう。

 言うまでもないことだが言葉は他国を理解する最大の鍵で、日本人が中国語、韓国語、ロシア語を英語と同じように学ぶ機会を持っていれば、少し歴史は変わっていたのではないかと思う。中で韓国語は文法が似ているので日本人には学びやすいと聞いている。英語が分かるくらい韓国語が分かれば、もう少し韓国との外交も円滑に進んでいたかもしれない。外国語を解さない二大国民はアメリカ人と日本人と言われる。アメリカ人は外国語を勉強しないから、日本人は日本英語しか学ばないからと言われる。勿論、言葉が理解できてもそう簡単に外交が上手く行くわけではないが、視野が広がりより良い判断やお付き合いができるだろう。三十年ほど前だったか英語教育論争があったのだが、いつも議論言葉だけで、中々実行に移されないのが日本の特徴でさほど変化が起きていない。思い切って地上波で外国語放送を始めたら良いと思う。民放テレビ局も再編して三局に減らしたい。NHK党もそれを主張すれば見直すのだが。

 今日は午後になるが、必ず投票に行きます。

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虚実皮膜に住む

2022年05月11日 | 世界
          

 近松門左衛門は芸術の真実は虚構と事実の間にあると虚実皮膜と唱えたと言われる。成る程だが、実はもっと広く世間(世界)は虚実皮膜の間にあると敷衍できると思う。事実は顕微鏡でも望遠鏡でも究極には捉えきれないし、人間は虚構無くして事実を語ることが出来ない。有り体に言えば、人間の能力には個人差と偏りがあるので、誰もが同じように理解することはできない。しかるに人類は誰の命も等しく大切という原理に辿り着いたので、引き返すことは出来ず差別を認めることが許されなくなった。
 そうした世界では差別排除から区別妥協そして受容調和と様々なグラデーションが出現し虚実皮膜の間に極薄い層が形成されて流れている。こうした世界観は当たらずとも遠からずと思う。しかし現実には人間は霞を食べて生きているわけではないし、林檎を囓り限りある命と知ってしまったので、蠢いて波風が立ち争いが起きてくる。
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無尽蔵は幻覚

2022年04月20日 | 世界
               

 無尽蔵という言葉があるが最近見かけなくなった。尽きることなくある物なんかないと多くの人が気が付いたせいだろう。
 十九世紀には石炭も石油も殆ど無尽蔵にあると考えられていた。勿論、分布は不均等なので乏しい国と有り余る国があったのだが、使われる量は今から見れば僅かなものだったので、無くなる心配はしていなかったようだ。
 しかし人間の豊かで便利な生活を追求する欲望には際限がなく、それを支えるエネルギー消費は倍々で増加し、二十一世紀には化石エネルギー資源も限界が見えてきた上に二酸化炭素を排出して地球温暖化が引き起すことがわかってきた。それこそ途方なく大量の大気や海水を人間が汚すなんてことはあり得ないと感じていたのだが、そんなことはなかった。倍々の増加は日常感覚の想像を越える増え方をするのだ。
 無尽蔵ではないとすると枯渇してしまうし、汚染は生存可能な地球環境を破壊してしまう。遺憾ながらこの深刻な事態を頭で分かっても肌では分からない人達が多い。

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