大地の恵みの収穫は小学生を楽しませてくれた。何事にも終わりが来る。キュウリの根に近い部分の葉が立ち枯れして収穫は終りですよと宣言している。トマトの実も残り少なくなった。その横でユリが開花した。ヤマユリのようなあでやかさはない。今年はゴーヤの発育がさっぱりだ。四本のゴーヤの蔓は二階まで伸びているが葉の繁りはまばらで二個の小さな実が見えるだけだ。小学校は16日に給食が終り、18日の終業式で一学期を終えた。
我家の二人の小さな留学生はそれぞれ5月27日と28日に登校してから終業式まで一日も休むことなく通学した。私は元気に登校できたことだけでも十分と何者かに感謝したい気持ちでいる。今年も地域の多くの皆さんに親切にしていただいた。終業式の翌日に小学校の校庭で行われた納涼祭には二人ともゆかたで参加し、ともだちから声をかけてもらった。納涼祭の後半には、会場を黒い雲が襲い大粒の雨がふりだした。昨年も同じように納涼祭で雨に逃げまどったことを思い出した。
二人とも記念にクラス全員の寄せ書き集と、「あゆみ(通知表)」をいただいた。これらを母親の待つアトランタに持ち帰る前に、「あゆみ」に書かれた担任所見を記録しておこう。「昨年度よりも心身ともに大きく成長したすみれさん。休み時間は雨天でも外に行きたがるほど、元気いっぱいでした。図工の『土って気持ちいい』では、他の班が活動する時間も、楽しみに見に来るほど、興味をもっていました。国語の作文も頑張って書き上げました。帰りの会では、挙手をして発言していました」
もう一つは「絵や粘土が大好きなりりさん。図工のひっかき絵では、お庭で虫が楽しく飛び回っている様子を竹串で丁寧に描きました。お昼の校内放送に出るのをとても楽しみにしていて、自分の出番が来ると、『すきな給食のメニュー』をはっきりと言うことができました」二人は祖母の付き添いで28日の深夜に羽田から帰国する。昨日は秩父の長瀞へ出かけて船下りを楽しんだ。帰国まで映画、ゆうえんち、花火大会、線香花火会などハードなスケジュールが組まれている。