日々緩やかに過ごしているのだが、この約10日余りは丸で駆け足をしていたかの様に足早に通り過ぎた。小さなおもてなしをし、次いで大きなおもてなしを受けその余韻と溜め込んでいた用事をこなした。
小さなおもてなしを待つ間のささやかな準備は心踊る。リビングの前から望める錦木に、その真っ赤な紅葉を保ってておくれと願い、かって客人がもたらしてくれ2度目の開花を迎えたネリネに、目一杯咲き誇っておくれと願う。緑道は木の葉を舞わせ、ずいきも干し柿も出番を待っている。僅かな時間を共に歌い語らうため友は空路や新幹線で来てくれて嬉しい。
次いで京都で大きなおもてなしを受けた5年毎の同窓会。両手に余る物故者に黙祷をささげ、病を抜け出し言葉を詰まらせた関係者の挨拶は皆の心を打つ。集いの時をもてた参加者は健康を祝し乾杯しあう。同郷、同窓という繋がりで話が通じ合う不思議。2泊の後5年後又地元で会える事を切に願い別れた。(京都・Lunchに立ち寄ったレストランの由緒ある前庭)