手伝っている職場でタマに出会うセリフである。何歳位から人はそういった思いを抱くようになるのだろう。一人の方はいつもおっしゃっているからミミダコ状態でいたが、初参加の方が同じ発言をなさりギクリとした。
その方は90才過ぎで腰痛があり、歩行は多少の手伝いを要するが色白で上品な印象を醸し出されている。笑顔ではあったけれど「私がいなければ息子達はどんなにか楽でしょうに・・」とも述懐された。別の方は私の耳を引き寄せ、「80過ぎたら本当に体力がなくなるわ。自分でも驚く位よ」とおっしゃった。
これら利用者さんの話や、彼等の今は私に多くのことを教えてくれる。自立度が高ければソウは思うまい。切実さの相違はあっても、食生活が面倒になるとソウ思うようになるのだろうか?排泄の自立が困難になるとソウ思うようになるのだろうか?訪ねる人のない寂しさから?いやキット世話をかけている無念の思いが言わせるのだろう。確かであることも悲しい。(鎌倉の大仏様)