高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

コナスビ

2011-06-22 05:17:38 | 山野草
今朝は梅雨明けを思わせるような、雲のない天気で、日中はかなり暑くなりそうである。
先日、庭の鉢の雑草を取っていたら、黄色の5弁花を見つけた。この花とは何か縁がありそうである。1回目は少し薄暗くなった高尾山の3号路で出会い、初めて見る花だと思った。友人からメールでコナスビ(小茄子)だと聞いた翌日に、八王子の小宮公園で出会った。
今回は3回目で、我が家の鉢の中に2株で3輪咲いていた。植えた覚えはないし、花から近づいてきたようである。早速コナスビとラベルで表示をし、我が家の花のリストに加えたが、いままで気付かなかっただけで珍しい植物ではないと思う。


(我が家の鉢に2株生えたコナスビ)

 
(黄色の5弁花)

 
(1回目の出会いは高尾山3号路) (2回目は小宮公園の掲示板)

小茄子/サクラソウ科/オカトラノオ属。
平地から山地の道端やなどに生える多年草。別名エボシグサ(烏帽子草) 。
茎には軟毛があり地上を這い、葉は全縁で卵形~広卵形で対生し、葉腋から短い柄をだし黄色の5弁花を付ける。果実は球形のさく果で、直径5mm程である。
名前の由来:果実は小さく、ナスに似るのでこの名が付いた。
花期:5~6月。
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ヤグルマソウ

2011-06-21 06:41:00 | 山野草


(葉が矢車に似ていることからヤグルマソウ)

 

矢車草/ユキノシタ科/ヤグルマソウ属。
山地の湿った林内に群生する多年草。
根生葉は長柄があり、小葉5個からなる掌状複葉。花茎には数枚の茎葉があり、先端の円錐花序に白色の小さな花を多数付ける。
名前の由来:葉の形が矢車に似ることからこの名が付いた。
花期:6~7月。
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コエビソウ

2011-06-21 05:07:49 | 樹木
きのうエビガライチゴ(海老殻苺)をブログに載せた後で、梅雨の中休みのようなので、庭に出て雑草を取り除いていた。すると草の陰から形の変わった植物が顔を出した。
公園の温室などではよく見る植物なので、コエビソウ(小海老草)とすぐにわかった。2~3年前に親戚から、鉢植えをもらったが、見たからに洋物なので庭の隅に置きすっかり忘れていた。手入れしなくとも育っていたから、かなり強い植物のようである。コエビソウと名では草本を名乗っているが、植物の分類では木本である。


(重なった苞が海老に似ていることからコエビソウの名が付いた)

 
(右はきょう山梨県笛吹市で撮影した水槽の中のエビ)

小海老草/キツネノマゴ科/キツネノマゴ属。
メキシコ原産のキツネノマゴ科の常緑低木。別名ベロペロネ。
葉は卵形で対生し、重なった苞の先端から白い花を付ける。
名前の由来:形が小海老の尻尾に似ていることからこの名が付いた。
花期:6~11月。
(寅太の庭)
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ベニバナイチヤクソウ

2011-06-20 13:40:43 | 山野草
長岡市の雪国植物園の売店で、春の山野草を販売していた。何点が喉から手が出そうだったが、長い旅なのであきらめた。バニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)もその中の一つで、訪問した季節に咲くことは温室栽培であろうか。
高尾のイチヤクソウ(一薬草)もやっと咲き始めた。


(淡いピンク色のベニバナイチヤクソウ)

 

紅花一薬草/イチヤクソウ科/イチヤクソウ属。
亜高山の林内に生える常緑の多年草。
葉は広楕円形で根ぎわに2~3個付く。長い花茎の先に総状花序をつくり、桃色の花を付ける。
名前の由来:イチヤクソウの仲間で花色が赤いことからこの名が付いた。
花期:6~7月。
(長岡市雪国植物園)
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エビガライチゴ

2011-06-20 06:00:29 | 樹木
腺毛に蕾が覆われ、梅雨の水滴が細かく付いている。赤紫色の腺毛が密生する状態が海老の殻に似ていることから名前が付いているが、かんじんの海老殻を理解してない(多分、イセエビの赤い殻でよいのかな)。このイチゴは腺毛から見間違うことがないので、夏の実をこっそり口にしてみよう。

 
(蕾や茎に赤紫色の腺毛が密生し、梅雨の水玉が付いている)

海老殻苺/バラ科/キイチゴ属。
山地に生える蔓性の落葉低木。
葉は3出複葉で互生し小葉は3枚で卵円形、縁には重鋸歯がある。花は淡赤色で萼には赤紫色の腺毛が密生し、花弁は淡紫色で直立し平開しない。果実は食べられる。
名前の由来:赤い腺毛に覆われた姿かたちを海老の殻に見立てこの名が付いた。
花期:6~7月。
(高尾山)
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サワルリソウ

2011-06-19 00:27:10 | 山野草
高尾山でヤマルリソウ(山瑠璃草)はかなり生えているが、サワルリソウ(沢瑠璃草)なるものはいままで聞いたことがなかった。今年はそのサワルリソウに出会ったが、高尾では瑠璃色ではなく、白色でヤマルリソウとはかなり違った印象を受けた。


(うつむきかげんのサワルリソウの花序)

 

沢瑠璃草/ムラサキ科/サワルリソウ属。
山地の木陰に生える多年草。
茎は高さ50~80cmで、葉は長楕円形で互生する。総状花序に青紫色~白色の筒状鐘形花を付ける。
花期:5~6月。
(高尾山)
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コキンバイ

2011-06-18 06:00:14 | 山野草
今朝も小雨模様の天気であるが、梅雨空に腐生植物が続くと、気持ちが沈みがちになる。
放浪の旅から戻って、きょうで1ヶ月になる。三国街道で初めて出会った花に、黄色で優しそうなコキンバイ(小金梅)がある。朝日に当たっていたこの花で、梅雨のもやもやを吹っ飛ばそう。


(朝の陽を受け輝くコキンバイ)

小金梅/バラ科/コキンバイ属。
山地の林内に生える多年草。
葉は3小葉からなり、両面とも毛がある。花茎の先に直径2cmほどの黄色の5弁花を付ける。
花期:5~6月。
(群馬県三国街道)
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2011年のツチアケビ速報

2011-06-17 05:30:45 | 山野草
腐生植物が3回続くと、今年のツチアケビ(土木通)の状態が気になる。こっそりのぞいてきたが、20本、3本、2本、1本と尻つぼみである。あと1ヶ月でもっと顔を出してくれることを期待しよう。


(ツチアケビはここに20本)

 
(3本)                 (2本)

 
(期待する場所は1本)        (昨年のこの場所)

(八王子市)

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クサソテツ

2011-06-17 05:19:18 | 山野草
春の代表的な山菜の一つがコゴミで、これはクサソテツ(草蘇鉄)の若芽のことである。クサソテツでは食欲がわかないが、コゴミと聞くと日本酒が欲しくなる。
十日町から湯沢に抜けるトンネルを抜けた所に、日当たりがよく、雪が残っている場所があった。路肩に車を置いて行ってみると、食べごろの若芽が群生していた。
越後路と三国街道の旅は1ヶ月前であるが、お蔵入りするのも惜しいので、時々載せることにする。

草蘇鉄/イワデンダ科。クサソテツ属
山地の日当たりがよく、湿り気のあるところに生える多年生シダ植物。別名コゴメ、コゴミなど。
根茎から走枝を四方に出し群生する。若芽状の葉を数本から10数本束になって生え、内側に渦巻状巻いている。丸まった幼葉は、おひたし、サラダ、ゴマあえ、天ぷらなどにして食べる。
名前の由来:葉がソテツににていることからこの名が付いた。
(新潟県湯沢町)
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シャクジョウソウ

2011-06-16 05:47:44 | 山野草
持ち歩く高尾の植物図鑑には、稀に見る花の部類に入っているが、高尾ではまだ見たことがないのがシャクジョウソウ(錫杖草)である。腐生植物が2つ続いたので、八王子の某所で見たこの植物も載せることにする。


(最初はうなずいているが、やがて花序は起き上がる)

 

錫杖草/イチヤクソウ科/シャクジョウソウ属。
山地のやや暗いところに生える腐生植物。
全体が淡黄褐色で茎長は約20cm。葉の退化した鱗片葉が互生する。茎の総状花序に釣鐘花を下向きに付ける。
名前の由来:山伏の持つ錫杖に形が似ていることからこの名が付いた。
花期:5~8月。
(八王子市)
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