高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

コクサギの果実

2009-09-18 09:50:12 | 山野草
日影川沿いの林道脇に生えている木に、春先に淡い黄色の花が咲いていた。いまは面白い形をした果実が、たくさんなっている。いつも一緒に高尾を歩く友人が、名前を調べるために1個持ち帰った。
コクサギ(小臭木)らしいとメールがあり、しかも種子が爆発(少し大げさか)したと知らせてきた。
ネットによれば、果実は黄色になるとはじけて、黒い種を遠くに飛ばすようである。
種子を飛ばす植物では、ゲンノショウコ(現の証拠)ツリフネソウ(釣舟草)も面白いが、それにも劣らない方法で種子を飛ばす、植物の知恵に興味が沸く。
クサギ(臭木)より小さいことからコクサギであるが、クサギがクマツヅラ科なのに、こちらはミカン科で異なる。この植物は葉がダニ類を寄せ付けないなど、古くからの利用価値もいろいろあるようだ。

 
(右は5月のコクサギの開花)

小臭木/ミカン科/コクサギ属。
山野の林下や谷間などに生える落葉低木。雌雄異株。
葉は楕円形から倒卵形で光沢があり柔らかく、葉縁は全縁で互生する。春先に黄緑色の小花をつけ、花後の果実は4つまたは3つにわかれる。果実が完全に乾燥すると破裂し、中から黒い種子が飛び出す。
名前の由来:臭気があり、クサギより小さいことからこの名が付いた。
花期:4~5月。
(裏高尾)
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コメント (6)
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