大河ドラマ「天地人」の物語も、いよいよ関が原の戦いが近づいき、「愛」の旗印の直江兼続と上杉家が、最も困難な事態を迎えている。
きょうは、同じアイでも「愛」ではなく「藍」である。「青は藍よりいでて藍よりも青し」のことわざはよく知られている。昔からの人間の知恵で、アイ(藍)の葉を発酵させて藍色の染料を造ってきた。
薬用植物園では植物の脇に表示してあるので、この植物がアイだとわかるが、他の場所に数本生えていても、アイとは気付かずイヌタデ(犬蓼)と勘違いしそうである。
東南アジアの原産で、古い時代に中国から伝わったタデ科の1年草。別名タデアイ(蓼藍)。
葉は広皮針形や長楕円形から卵形など多様で、短い柄と鞘状の托葉があり互生する。秋に花穂を出し、紅色の小花を穂状に付ける。葉を発酵させて藍色の染料にする。
名前の由来:藍の原料になることからこの名が付いた。
花期9~10月。
(東京都薬用植物園)
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